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水槽の水が緑色になって中が見えにくくなってしまうことがありませんか?
それは、アオコと呼ばれているコケの一種。
(正確にはコケではないのですが)
アオコが発生してしまうと、水槽の中が見づらくなってしまい鑑賞に影響が。
また、ときには非常に不快なニオイがすることも。
この記事では、そんなアオコの発生する原因や取り除く方法、対策をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
アオコとは
アオコは、水槽の飼育水を緑色にしてしまうコケのことです。
水が変色し、鑑賞しづらくなってしまいます。
水槽の中だけでなく、ため池やプールなどでも発生することがあるため、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、アクアリウムの世界ではコケのひとつとして取り上げられているアオコですが、正確にはコケとはちょっと違うんですよね。
このサイトでは、わかりやすさも考慮して、便宜上コケの仲間として扱っています。
アオコとグリーンウォーターの違い
アオコと同じように、飼育水が緑色になってしまう現象にグリーンウォーターと呼ばれるものがあります。
両者の違いは、発生しているプランクトンにあります。
アオコは藍藻(シアノバクテリア)が水を緑色にしています。
対してグリーンウォーターと呼ばれているのは、緑藻という植物プランクトンが繁殖したものです。
そのため、藍藻が原因となっているアオコは、嫌なニオイがありますね。
緑藻はあまり臭くないので、グリーンウォーターの場合は、不快なニオイはありません。
また、グリーンウォーターは鑑賞に影響があるものの、生体の育成に関しては良い影響をあたえてくれます。
アオコと比べると、グリーンウォーターにはプラスの面があるのが違いですね。
アオコが水槽に発生する原因
アオコが発生する主な要因としては
- 飼育水の栄養が多すぎる
- 照明が強すぎる
- 直射日光が当たっている
- 外部から持ち込む
この4つが挙げられます。
飼育水の栄養が多すぎる
水槽内の栄養素が多すぎると、アオコは増殖しやすいです。
いわゆる富栄養化と呼ばれるもので、特に窒素やリンといった栄養素が要因となります。
飼育水の栄養が多くなってしまう原因は
- エサのあげすぎ
- 飼育する生体の数が多すぎる
- 肥料の添加量が多すぎる
- 水換えの頻度が少ない
などが考えられますね。
エサのあげすぎにより、食べ残しが発生したり、糞などの老廃物の量が増加すると、水槽内の栄養はグッと増えてしまいます。
飼育する生体の数が、多すぎても同じです。糞の量が増えて富栄養化に繋がってしまいますね。
ほかにも、水草を育てていると肥料を添加することがありますよね。
その肥料が多すぎることも、飼育水の栄養が過剰になってしまうことの原因に。
照明が強すぎる
アオコは、光が強いと繁殖しやすくなります。
そのため、水槽の照明が強すぎると増殖の原因となります。
また、光量の強さだけでなく、照明が点灯している時間が長すぎるのも悪影響に。
直射日光が当たっている
直射日光が当たっていると、アオコは繁殖しやすいです。
上の項目でもご紹介しましたが、アオコは強い光を好みます。
そのため、直射日光が水槽にあたってしまっているのはあまり良くありませんね。
外部から持ち込む
アオコは、外部から持ち込まれるケースも多いです。
例えば、ショップで生体を購入したときの水にアオコが混じっていて、水槽内に入ってしまったり。
ほかにも、外から採取してきた石などにくっついていて、洗いが不十分なまま水槽内に投入したりといったことでも入ってしまいますね。
このように、外部からアオコを持ち込んでしまい、増殖する環境とあわさって、増えてしまうことがあるんです。
アオコの取り除き方と対策
アオコが増えないようにする対策として今回は
- エサの量や飼育数を見直す
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- 水換えの頻度を増やす
- コケ除去剤を使う
この6つの方法をご紹介。
エサの量や飼育数を見直す
アオコは水槽内の栄養が過剰になってしまうと、増殖してしまいます。
特に窒素やリンは、影響が大きいため気を付けたいところ。
このような栄養分が増えすぎてしまう原因として多いのが「餌のあげすぎ」です。
食べ残してしまった餌は、豊富な栄養源となり、水を汚してしまいます。
そのため、餌は食べ残しが出ないよう、調整したいですね。
そして、餌のあげすぎは老廃物が増える要因にも。
魚の老廃物も栄養に代わりますので、気を付けたい部分です。
また、生体の飼育数もポイントになります。
飼育している数が多くなると、その分、老廃物も増えますよね。
ですので、水槽内の栄養分が増加しやすい環境になってしまいます。
このように、エサの量や飼育数を見直すことで、水槽内の栄養分が過剰になるリスクをおさえられますよ。
肥料の添加量を見直す
水草用の液肥などの添加量を見直すのも効果的です。
水草育成には欠かせない肥料ですが、アオコが育つための栄養にもなってしまいます。
そのため、アオコが増殖している水槽では、肥料の添加は減らす方が良いですね。
場合によっては、添加そのものを控えてみるのもありです。
アオコが除去できたら、様子を見ながら少しずつ添加を再開していくのがおすすめです。
照明を見直す
照明を見直すのは、アオコの対策では定番です。
光量が強すぎたり、長時間にわたり照明を点灯している環境をアオコは好みます。
特に、照明を長時間つけている場合は注意したいですね。
あくまでざっくりとした目安ですが、点灯時間が8時間を超えてくるとちょっと長いかなと思います。
アオコを減らしていきたい場面では、点灯時間を思い切って減らすのが効果的。
たとえば1日の点灯時間を4時間以下くらいにしてみるなど。
そして、アオコをやっつけることができたら、少しずつ元の点灯時間に戻していく感じですね。
ただ気を付けたいのは、同じく光で育つ水草たちに影響がでてしまうこと。
水槽内の状態を確認しつつ、照明を上手に使ってみてくださいね。
直射日光を避ける
水槽が日光の影響を受けている場合は、避けてあげましょう。
特に直射日光が水槽に当たってしまっているのは、あまり良くありません。
アオコだけでなく、他のコケが増える要因にもなってしまいますね。
可能であれば、日光が当たらない位置に水槽を移動させたいところ。ですが、水の入っている水槽を動かすのは難しいことが多いです。
移動できない場合は、カーテンなどを使って日光をさえぎってあげてみてください。
水換えの頻度を増やす
アオコは飼育水に漂っているため、水換えをして外へ出してあげるのも効果的。
アオコが発生したら、まずはアオコによる水のにごりが取れるまで、毎日水換えをして取り除いていきます。
1回の水換えの量は飼育水全体に対して1/3程度が目安となりますね。
アオコの量がひどい場合は、様子を見つつ多めに換えても。その時は水槽内に悪影響がないかよく観察してあげてくださいね。
コケ除去剤を使う
アオコを除去できる除去剤が販売されています。
その除去剤を使うことで、アオコをやっつける方法も。
有名どころでは、コトブキから販売されている「P・カット」シリーズや、ニチドウというメーカーの「ニューモンテ」などがあります。
こういった除去剤を使うことで、比較的かんたんにアオコをやっつけることができます。
ただ、コケ除去系の添加剤は、水草に影響をあたえるものも多く、レイアウト水槽などでの使用は注意が必要。
水草が植えてある水槽では、最後の手段ですね。
アオコを食べてくれる生体
アオコを食べてくれる生体は残念ながらいません。
二枚貝の仲間であれば、多少キレイにしてくれる可能性がありますが、水槽での飼育は難しめですね。
アオコの除去は人の手でやるのが良さそうです。
アオコをやっつけて水槽をきれいにしよう
この記事では、アオコの発生する要因や、除去する方法についてご紹介しました。
鑑賞面で非常にやっかいになるアオコですが、発生する主な原因は
- 飼育水の栄養が多すぎる
- 照明が強すぎる
- 直射日光が当たっている
- 外部から持ち込む
という4つ。
特に照明や日光については影響が大きく、注意したいところです。外部から持ち込んでしまったアオコが、直射日光で爆発的に増えてしまったり。
そんなアオコをやっつける方法として
- エサの量や飼育数を見直す
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- 水換えの頻度を増やす
- コケ除去剤を使う
この6つをご紹介しました。
基本的には、水換えの頻度を増やし、アオコを水槽の外に出して減らしていきます。
そして、飼育水内の栄養や照明といった環境面を見直していくことで増殖をおさえ、アオコを駆除することができますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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