【初心者】カルキ抜きって何?その必要性とやり方を簡単に解説します

こんにちは、いのりです。

アクアリウムに興味を持って、「始めてみたいなー」と感じている初心者さんの中には「カルキ?何それ?」って思っている方もいらっしゃるのではと思います。

カルキは水道水の中に含まれる成分で殺菌作用があって、生き物にダメージを与えてしまう危険性があるんですよね。なのでカルキは抜きましょうね、となるわけです。

今回はそんな「カルキ抜き」の解説を、簡単にやっていきます。

カルキって何?

カルキ抜きの方法についてお話する前に、簡単にカルキについてご説明します。

カルキは、水道水に入っている成分です。国の基準で決められているので、水道水であれば必ず入っています。塩素と呼ばれることも多いですね。

その役割は「殺菌」です。水の中にいる細菌を消毒して、私たちが安全に飲めるようにするために入れられているんですね。

ちなみに、地域や季節によって入っている量は変わるそうです。水道局のホームページなどで、水質検査のデータを公開していますので、興味のある方はご自身の地域のデータを見てみるのもおもしろいかもしれませんね。

どうしてカルキを抜く必要があるの?

カルキの役割は「殺菌」と申しました。もちろん量は少ないため、私たちの体には無害です。しかし人間と比べると体が小さい魚たちにとっては量が少ないとはいえず、ダメージを負ってしまう可能性があります。

また、水をきれいに浄化してくれるバクテリアも「殺菌」されてしまいます。

これは初心者の方には少し分かりにくいポイントかもしれませんね。アクアリウムでは、水をきれいに保つために「バクテリア」の力を借ります。そのバクテリアが死んでしまうと、水をきれいに保つことが困難になってしまうのです。

魚たちとバクテリアのためにも、カルキは適切に抜いてあげる必要がありますよね。

カルキ抜きの方法

カルキ抜きの必要性がわかったところで、次はその方法について解説していきます。ここでは3パターンの抜き方をご紹介します。

汲み置き

実はカルキは放っておいても、勝手に空気中に抜けていきます。バケツや桶などの口が広めの容器に水を汲んで、日当たりの良いところに置いておくだけでオッケーです。天気が良く、気温も高い時期は数時間で抜けてくれますよ。

ただし気温が低かったり、天気が悪く紫外線が少ないと、カルキはなかなか抜けていきません。条件が悪いと1日~2日かかることもありますね。

置いておくだけで勝手にカルキ抜きができるため簡単なのですが、気温や天気によって効果時間にムラができてしまうのが難点ですね。目で見てカルキが抜けているかどうか判断することはできませんので、「不安や!」という方は、次に紹介する中和剤を使ってみてください。

中和剤(ハイポ、カルキ抜き剤)

カルキを中和する効果のある「中和剤」を使用する方法です。アクアショップだけでなく、ホームセンターなどでもいろいろな商品が販売されていますね。

初心者さんの場合はこの方法が一番おすすめです。

中和剤にはざっくりわけると「固体」のものと「液体」の物が売っています。ですが使い方はどちらも一緒で、カルキ抜きをしたい水の量に対して規定された量の中和剤を入れるだけです。固体の方は溶けるまでに少し時間がかかりますが、液体の方はすぐに効果があります。

液体のカルキ抜き剤は使いやすいだけでなく、カルキを中和する以外にもいろいろと付加価値のあるものが多く人気がありますね。

おすすめの塩素中和剤は下記の記事で紹介しています。良かったら見てみてください。

余談になりますが、私はよく「あれ、さっきカルキ抜き入れたっけ?」となってしまいます。不安なのでとりあえず入れますが、「あれ?」っていう時はだいたい2回目だと思います。一応、たくさん入れるのもあまりよろしく無いので、皆さんも入れすぎには注意してくださいね。(そんな人、おらんやろ)

浄水器

アクアリウム用の浄水器でカルキを取り除くこともできます。なかでもRO水と呼ばれる水を作り出す浄水器は、非常にコストがかかりますが効果は絶大です。(カルキだけじゃなくて、いろいろ取り除いてくれます、珪素とか…ってここまでくるとマニアックですね!)アクアリウムの世界にどっぷりな人が最後に行きつく選択だと思います。

ですので、初心者さんの間はあまり気にしなくて良い方法と言えますね。

まとめ:カルキ抜きは大切な作業です

カルキについて、簡単に紹介しました。

ざっくりまとめると

  • カルキは消毒のために水道水に入っている
  • お魚やバクテリアにとっては有害
  • カルキを抜くには「汲み置き」か「中和剤」で
  • 特に液体の中和剤がおすすめ

となります。カルキをしっかり抜いて、アクアリウムライフを楽しんでくださいね。

以上、いのりでした。