比重計とは|必要なの?使用時の注意点はある?【マリンアクアリウム】

比重計とは?必要?

こんにちは、いのりです。

この記事では、海水のアクアリウムで活躍してくれるアイテム、比重計についてご紹介。

比重計はマリンアクアリウムでは欠かせない道具のひとつです。

とっても便利なアイテムですので、ぜひとも上手に活用してみて。

比重計とは

イエロージョーフィッシュ

比重計とは、海水の比重と塩分濃度をはかることができる道具です。

比重という言葉は聞きなれないと思いますが、ざっくりと説明すると、海水と純粋な水との重さの比のこと。海水魚飼育で目安とされているのは、1.023から1.024くらいが概ねちょうど良いと言われています。

比重計は必要?

海水魚水槽

マリンアクアリウムで飼育する生体たちにとって、比重や塩分濃度というのはとても大切なもの。

ただ、海水の比重などは見た目ではわかりませんよね。しかも、飼育水の蒸発や水温、水換えなどで変化が起きるものです。

生体たちにとって適正な数値の海水になっているかを確認することができるのが比重計なんですね。

また、水換えの際も活躍してくれます。

マリンアクアリウムでは、水換えで新たに入れる水も海水です。

この追加の海水を作るときも、問題ない海水が作れているか確認する必要がありますよね。もし適正でない海水を入れてしまったとすると、生体へ影響をあたえるリスクも。

ですので、比重計を使ってコントロールしていくことが重要なんですね。

比重計は、海水のアクアリウムを楽しむのであれば、ぜひとも用意したい道具といえます。

比重計は大きく分けて3種類

比重計には、大きくわけて3つのタイプがあります。

それは、

  • アナログ式
  • デジタル式
  • 屈折計

の3つです。

順に特徴を見ていくと…

アナログ式

アナログ式は、主にプラスチック製の容器に指針がついているもの。

容器の中に計測したい海水をいれ、針が指した数値をみて判断します。

特徴としては、安価なことと、手に入れやすさでしょう。

3つのなかでは、最も多くの方が使っているタイプではないでしょうか。

特にこだわりが無ければ、まずはこのタイプから選んでみるのが良いですね。

デジタル式

デジタル式は、比重計本体の計測部を海水につけてはかるタイプ。

計測が非常にカンタンというのが大きな特徴となります。

そのため、日々の管理を楽に済ませたい方におすすめです。

ただ、価格はどちらかというと高価なものが多く、取り扱っているお店もあまり多くはないですね。

屈折計

屈折計は、屈折を利用して計測するタイプのものです。

海水を数滴、計測する部分にたらしてから、屈折計をのぞき込むことで、数値がわかるようになっています。

かなり正確な数値がわかることから、珊瑚やデリケートな海水魚などを飼育する際に活躍してくれますね。

比重計を使う時の注意点

比重計の使い方はそこまで難しいものではありません。

ただ、使う時に気をつけたいポイントも。

今回ご紹介する注意点は

  • 水温を確認しよう
  • アナログ式は気泡に注意
  • 経年劣化に注意
  • 屈折計は定期的に較正が必要

の4つです。

水温を確認しよう

比重は水温によっても変化します。

そのため、例えば水温が10℃のときにはかった比重と、水温20℃のときにはかった比重は違った数値になるんです。

ですので、新たに作った海水の比重をはかって調整するときは、水槽の水と同じ水温にしないと差ができてしまうことに。

比重計を使う前には、水温がちょうど良いか確認してみてくださいね。

アナログ式は気泡に注意

指針がついているアナログ式のものは、使用時に気泡が針についていないか注意しないといけません。

というのも、針に泡がついてしまっていると、ただしい数値を指すことができないんですよね。

細かな泡でも、意外と誤差の原因になってしまいますので気をつけたいところ。

もし気泡がついてしまっていたら、比重計をゆすってみたりして泡を取り除いてあげてください。細い棒などでそっと取り除いても良いですね。

ちなみにですが、実は新品の比重計は針に気泡が付きやすいです。

そんな新品の比重計は、水槽の水などを比重計に入れ、1日おいておくと気泡の付き具合がマシになります。新しい比重計を購入したとき、よかったら試してみてください。

経年劣化に注意

比重計は経年劣化により、正確な数値がはかれなくなって誤差が大きくなっていくことがあります。

特にプラスチック製のアナログ式は、長いあいだ使っていると差が大きくなる傾向にありますね。

劣化の原因としては、使用による摩耗などのほか、水槽用ライトの影響なども。

サンゴ向けの強力なライトの光を長時間あびていると、プラスチックが劣化してしまう可能性もあるんですよね。

こういった劣化による影響を考え、アナログ式のものは定期的な買い替えがおすすめです。

屈折計は定期的に較正が必要

屈折計タイプのものは、定期的に較正が必要になります。

しっかりした数値をはかれるように、調整しないといけないということですね。

難しい作業ではないので、大きな手間にはなりませんが、忘れないように気をつけたいです。

比重計を活用してアクアリウムを楽しもう

海水魚水槽

この記事では、比重計についてご紹介しました。

比重計はマリンアクアリウムではなくてはならない大切なアイテム。

海水魚やサンゴといった生体にとって問題ない海水かどうかを確認するほか、水換え時の変化をおさえるという役割も。

使い方もさほど難しくなく、慣れてしまえば簡単に計測することができます。

ただ、気をつけたいポイントもいくつかありますので、その点は忘れず注意したいですね。

ぜひ、比重計を活用して、マリンアクアリウムを楽しんでみてくださいね。