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実は、魚の体に浮かぶ白い綿のようなふわふわは、多くの場合カビの一種によるものです。水草や砂利にカビが生えることがあるように、魚の体表にもカビが根を張ってしまうことがあります。
今回は、水カビ病がどのようにして発症するのか、見分け方と治療の際に気をつけたいポイントを解説していきます。
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水カビ病とは
水カビ病は、体表についた傷や、ほかの病気で弱った部分に水生のカビが二次的に感染することで起こります。健康な魚の体表は粘膜で守られているため、傷がなければカビは定着しにくいのですが、網ですくったときの擦れやヒレ噛み、輸送時のストレスなどで体表に小さな傷がつくと、そこからカビが広がっていきます。
水質が悪化して魚の体力が落ちているときや、他の病気からの回復期で抵抗力が下がっているときも、水カビ病を発症しやすいタイミングと言えます。特に、尾ぐされ病でヒレが傷んだ状態を放置していると、その傷口から水カビが二次的に感染してしまうこともあるため、他の病気の治療中も体表の変化にあわせて注意しておきたいところです。
症状の見分け方
水カビ病の特徴は、傷口やヒレの一部に白い綿のようなふわふわとした付着物が見られることです。水中でゆらゆらと揺れて見えることもあり、進行すると付着範囲が広がり、魚の体力を消耗させてしまいます。
白点病のように体全体に細かい点が散らばるのではなく、特定の傷口を中心に局所的に広がっていくのが水カビ病の見分けるポイントです。放置していると、カビの範囲がじわじわと広がっていくこともあるため、早めに気づいてあげたいところです。
卵にカビが生える「水カビ病」も同じ仲間のカビが原因とされており、産卵後の卵が白く濁ってくるのも同様の仕組みです。魚の体表であっても卵であっても、傷んだ部分や弱った部分からカビが広がっていくという基本の性質は共通しています。
治療と隔離・薬浴のポイント
水カビ病の治療も、隔離したうえでの薬浴が基本です。隔離水槽の準備の仕方や薬浴の規定濃度・手順については、「白点病・尾ぐされ病などのトラブル対策」で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
水カビ病の場合、カビの発生源になっている傷そのものが治らなければ再発を繰り返しやすい点に注意が必要です。薬浴で表面のカビを抑えるだけでなく、水質を整えて魚自身の治癒力をサポートしてあげることも意識しましょう。
再発を防ぐには
水カビ病を防ぐには、そもそも体表に傷をつくらないことが一番の対策になります。魚をすくうときは網ではなくカップを使う、水槽内に鋭利な障害物を置かないなど、日頃からのちょっとした配慮が予防につながります。また、こまめな水換えで水質を安定させておくことも、魚の体力を保ち、カビの二次感染を防ぐうえで役立ちます。
他の病気の治療中は特に、体表が傷つきやすく抵抗力も落ちている状態なので、隔離水槽の水質もこまめにチェックし、清潔な環境を保つよう心がけましょう。
まとめ
水カビ病は、体表の傷やほかの病気で弱った部分にカビが二次的に感染することで起こります。白い綿のような付着物を見つけたら、隔離と薬浴を行いながら、傷の原因になった環境そのものも見直していくことが回復への近道です。

