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こんにちは、いのりです。
外部フィルターってとても人気ですよね。
ところが、外部フィルターは本格的な水槽用のイメージが強く、小型の水槽では使えないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ところが、実は小型水槽でも使える外部フィルターが各メーカーから販売されているんです。
この記事では、小型水槽でも使える外部フィルターの選び方のポイントや、おすすめのフィルターについてご紹介していきます。
小型水槽で外部フィルターを使う
小型の水槽で外部フィルターを使う前に、外部フィルターのメリットやデメリットを理解して「本当に外部フィルターを導入すべきか?」を検討すると良いと思います。
というのも、外部フィルターはろ過フィルターの中では高価な部類です。
いざ導入してみてから「ほかのフィルターでも良かった…」となるとちょっと損してしまいますよね。
そのため、まずは外部フィルターのメリットとデメリットを考えて、本当に外部フィルターが必要なのかどうかを考えてみると良いですよ。
小型水槽で外部フィルターを使うメリット
小型水槽で外部フィルターを使うときの主なメリットは
- 水草の育成を楽しめる
- ろ過能力が高く水質が安定する
- 水量を少し増やすことができる
- 水槽内のスペースをあまり使わない
この4つです。
水草の育成を楽しめる
外部フィルターは構造上、水草の育成に必要な二酸化炭素を逃しにくいので、水草の育成と相性がとても良いフィルターです。
そのため、水草レイアウトを楽しんでいる水槽のほとんどが外部フィルターを使用されています。
小型水槽でもそのメリットは健在で、水草の育成を楽しむ場合は外部フィルターがおすすめです。
ろ過能力が高く水質が安定する
小型の水槽は、中に入れることができる水の量が少ないです。
水量が少なければ少ないほど水質の変化や悪化も早くなり、管理が難しくなります。初心者さんに小型水槽があまりおすすめされないのも、この管理の難しさが理由と言われていますね。
その点、外部フィルターはろ過能力が高いので、水質を保ちやすくなります。小型水槽の難易度を少し下げてくれますよ。
水量を少し増やすことができる
上記のように、水量が少ないと管理が難しくなりますが、外部フィルターは他のフィルターに比べて、ろ過槽が大きめですので全体の水量を増やすことができます。
小型水槽の管理を簡単にするために少しでも水の量を増やせるのは外部フィルターの強みですね。
水槽内のスペースをあまり使わない
外部フィルターは水槽の外にろ過槽があるため、水槽の中のスペースをあまり使いません。
スポンジフィルターや投げ込み式フィルターなど一部のろ過フィルターでは、水槽内にろ材などを入れる必要があるので、結構スペースを使います。
小型水槽の容量はそこまで大きくはないので、あまり中のスペースを使わなくて済むのは嬉しいですね。
小型水槽で外部フィルターを使うデメリット
小型水槽で外部フィルターを使う場合、デメリットもあります。
- 初期費用が高くなる
- 設置場所が必要になる
初期費用が高くなる
外部フィルターは他のろ過フィルターと比べると少し高価です。
ろ過槽の容量も大きいため、中に入れる「ろ材」の費用も他のろ過フィルターより高くなりがちですね。
そのため、導入する際にはお金をかけるべきかどうか、よく検討したいですね。
設置場所が必要になる
外部フィルターは水槽の外にろ過槽を置くスペースが必要になります。
基本的には水槽より低いところに置きますが、一部の商品は水槽の横に置くことができる外部フィルターもあります。
省スペースで始められるのが特徴のひとつである小型水槽ですが、外部フィルターを導入すると必要なスペースが増えてしまいます。
小型水槽で外部フィルターを導入するかどうかのポイント
上記のメリットとデメリットから、小型水槽で外部フィルターを導入するかどうかのポイントは
- 水草を育てたい
- 高いろ過能力が必要
- 費用が多少高くても良い
- 置くスペースが確保できる
こういった点を考えて、外部フィルターの導入を決めると良いかなと思います。
例えばですが、生体が少なくて高いろ過能力が必要ないような水槽であれば、外部フィルターの導入は見送っても大丈夫かなと。
また、水草レイアウトを楽しみたいんだーという水槽であれば外部フィルターは心強いアイテムになってくれると思います。
自身の目的に合わせて導入するかどうか検討してみてくださいね。
小型水槽で外部フィルターの選び方
小型水槽で使用する外部フィルターを選ぶときに、気をつけて頂きたいポイントがあります。
それは水の流量が、使用する水槽に対して適切な強さかどうかです。
小型水槽の場合は流量が足りないケースというのはほとんど無く、主に流量が多すぎるというケースが発生します。
この流量は以下の2つの事柄に関係してきます。
- 水流の強さ
- 水の回転数
水流が強すぎないか
流量が適切ではなく、水槽の水の量に対して多すぎる場合は、外部フィルターが作り出す水流がかなり強くなります。
強すぎる水流は生体に負担がかかりすぎてしまいます。とくにメダカやベタなど、水流が苦手な生体たちにとっては死活問題にもなりかねません。
回転数の目安
ここで取り上げる回転数とは、1時間あたりに水槽内の水がどのくらい回転するかです。
例えば20リットルの水槽に1時間200リットル流れる外部フィルターを使うと、1時間に水槽の水は10回転しますよね。
この回転数がどのくらいかで、水流の強弱をざっくりと考えることができます。
大まかな目安ではありますが、メダカやベタなど水流が苦手な生体の場合で7回転前後がちょうどいいかなと思います。
10回転あたりから水流はちょっと強めかなと感じてきますね。とはいえ、水流が苦手ではない生体であれば大丈夫です。
そして、だいたい15回転を超えてくるとかなり厳しい感じになってきます。水流に負けてしまう魚もでてきますので、注意が必要ですね。
この回転数はろ過能力にも関係してきます。
回転数が多いと、その分ろ過槽の中をたくさんの水が流れていることになりますよね。ですから、水の回転数はろ過の効率にも多少の影響があります。
小型水槽で外部フィルターを選ぶときは、この「水がどれくらい回転するか」を少し注意して選んでみてください。
もしも、導入したあとに水流が強すぎて困ってしまったときは、こちらの記事で対処法をご紹介しています。買い替える前に一度試してみてくださいね。
参考 外部フィルターの水流を弱くする4つの方法とは?初心者でも大丈夫!
30センチキューブ水槽で使えるおすすめの外部フィルター
30センチキューブ水槽のように水量が25リットル前後の水槽におすすめの外部フィルターは「エーハイム」から販売されている「クラシックフィルター 2211」です。
エーハイム2211は1時間あたりの流量が
- 東日本(50Hz)で250ℓ
- 西日本(60Hz)で300ℓ
となっています。
だいたい10〜12回転くらいですので、水の流れが苦手な生体以外は問題なく飼育できるかと思います。
また、流量だけでなく
- ろ過槽の容量が大きい
- モーターが水槽の外にある
- 構造がシンプルで耐久性に優れている
- 音がすごく静か
といった特徴を持っています。
小型水槽向けの外部フィルターは水中モーター式が多いのですが、クラシックフィルター2211はモーターがろ過槽側にあるため、水槽内のスペースをとても広く使えます。
音も静かですし、30キューブ水槽クラスで使う外部フィルターの中ではおすすめですよ。
ただ、お値段がかなりお高めですので、その点は気をつけてくださいね。
30センチキューブより小さい水槽で使えるおすすめの外部フィルター
30センチキューブよりも小さく、水量も12〜20リットル程度しかない水槽でも使える外部フィルターもいくつか販売されています。
そのなかでもおすすめなのが「スドー」から販売されている「エデニックシェルト V3」です。
エデニックシェルトV3は1時間あたりの流量が
- 東日本(50Hz)で140ℓ
- 西日本(60Hz)で150ℓ
となっています。(モーターからホース最上部までの距離が45㎝の場合)
エデニックシェルトV3は水槽の横に置くことも可能で、その場合は抵抗が少なくなり流量も15ℓほど増えます。
また、エデニックシェルトV3は先にご紹介したエーハイム2211と同じで、モーターが水槽の外にあるタイプです。
流量150ℓ前後の外部フィルターのなかでモーターが水槽の外にあるタイプのものは珍しく、水槽内のスペースを広く確保したい場合にはとても優れています。
他のメーカーから販売されている水中モーター式の外部フィルターと比べると価格は少し高めですが、せっかく外部フィルターを選ぶのであれば、水槽内はスマートにしたいですよね。
小型水槽でも使える外部フィルターのまとめ
この記事では、小型水槽でも使える外部フィルターの選び方やおすすめのフィルターについてご紹介してきました。
小型水槽で外部フィルターを使うときは、まずは外部フィルターのメリットとデメリットを考え、本当に外部フィルターが必要なのか検討すると良いと思います。
なぜなら外部フィルターは他のフィルターよりも高価なものが多いからですね。
そして、外部フィルターを導入する際には、選び方のポイントとして「流量」に注目してみてください。
外部フィルターを上手に活用して、アクアリウムを楽しんでくださいね。
以上、いのりでした。