オールガラス水槽の特徴とは?メリットや使用する時の注意点を解説

オールガラス水槽の特徴

こんにちは、いのりです。

アクアリウムを楽しむときに必要になる「水槽」にはいくつか種類があります。

ざっくりと分類すると

  • オールガラス水槽
  • フレーム水槽
  • アクリル水槽

この3つが代表的な水槽の種類です。

この記事では、3つの中のひとつ「オールガラス水槽」について、特徴やメリットデメリット、使用時のポイントなどをご紹介していきます。

近年では、このオールガラス水槽がもっとも人気のタイプとなっていますので、ポイントをおさえて使いこなしたいですね。

オールガラス水槽って何?

オールガラス水槽とは、全面がガラスで作られている水槽のことです。

水槽のふちにフレームが無いことから、フレームレス水槽なんて呼ばれることも。

年々人気が高まってきていて、ここ最近では、一番よく使われるタイプの水槽になりました。特に水草を主役にしたレイアウト水槽では必ずと言っていいほどの使用率ですね。

水槽といえば、まず初めにこのタイプのものをイメージする方も多いと思います。

オールガラス水槽の特徴

水草水槽

オールガラス水槽の最大の特徴は、高いインテリア性です。フレームが無く、まるで水中の風景を切り取ったかのような印象を受けますよ。

では、オールガラス水槽の特徴を、メリットとデメリットの点からみていきましょう。

メリット

オールガラスのメリットは

  • インテリア性が高い
  • サイズの選択肢が多い
  • 形の選択肢が多い

この3つです。

インテリア性が高い

先ほども記述しましたが、オールガラス水槽で最大のメリットは見た目が良く、インテリア性が高いことですね。

フレームが無いので、視界をさえぎるものがありません。中の水景が美しく見えますね。

また、前面のガラスが曲げガラスで作られている水槽もあります。曲げガラスで作られていると、シリコンの接着部が前には無くなり、見栄えがさらに良くなりますね。ただその代わりに、ガラスの曲げている部分から見ると、中が歪んで見えてしまいます。

この曲げガラスの好き嫌いは飼育者の好みによると思いますが、どちらにしてもインテリア性は非常に高いですよね。

サイズの選択肢が多い

オールガラス水槽はサイズの選択肢が豊富です。

基本的な規格の水槽だけでなく、

  • 水深が深いハイタイプ
  • 水深が浅いロータイプ
  • 奥行きが短いスリムタイプ
  • 奥行きが長いワイドタイプ

などなど、各メーカーさんからたくさんのバリエーションが販売されています。

用途や好みによって選ぶことができる選択肢の多さは嬉しいですね。

特に床面積そのままに水量をグッと増やすことのできるハイタイプは使い勝手が良いですね。

形の選択肢が多い

オールガラス水槽には、アクアテラリウムを楽しむのに便利な前面ロータイプの水槽があるなど、形状のバリエーションが豊富です。

MEMO

アクアテラリウムとは、ざっくり説明すると水槽の中で陸上となるところを作って、陸上と水中の両方を楽しむスタイルのことです。

テラリウムの人気は年々増加していて、各メーカーから専用のアイテムも販売されはじめています。あわせて、いろんな形状の水槽が出てきています。

アクアテラリウムのようなスタイルを楽しむときは、オールガラス水槽の選択肢の多さは魅力的ですね。

このようなメリットがあるオールガラス水槽ですが、デメリットもいくつかあります。そのデメリットを、次の項目でみていきましょう。

デメリット

オールガラス水槽のデメリットは

  • 水槽自体が重い
  • フレームありと比べて強度が落ちる
  • 上部フィルターが不向き

この3つですね。

水槽自体が重い

オールガラス水槽は、同じ大きさのフレームがある水槽と比べて本体が重いです。

例えば60㎝水槽の場合、フレームのある水槽のおもさは6.5㎏ほどなのに対して、オールガラス水槽のおもさは13㎏ほどあります。

おもさはメーカーによって多少前後しますが、それでもだいたい約2倍ほどの差がありますね。

その理由は主にガラスの厚さの差によるものです。

枠の部分で補強されるので、フレームがある水槽は薄いガラスが使えます。ですがオールガラス水槽には補強してくれる枠が無いので、強度を保つためにガラスの厚みが必要に。

そのため、オールガラス水槽は、本体そのものが重くなってしまうんです。

フレームありと比べて強度が落ちる

オールガラス水槽の強度は、フレームありの水槽と比べると少し落ちてしまいます。

とはいえ強度的に問題があるようなものは販売されてはいませんので、そこまで神経質になる必要は無いかと思います。

ただし、少し気になるのが上のフチの部分ですね。この部分はメンテナンスなどで道具などをぶつけがちなんですよね。

フレームがあるとカバーされているのでぶつけても大丈夫なのですが、オールガラス水槽の場合はガラスが欠けたりしてしまうことがあります。

そういった点で、オールガラス水槽は少し気を使います。

上部フィルターは不向き

オールガラス水槽では、基本的に上部フィルターの使用には向いていません。うまく使う方法もあるのですが、水漏れなどのリスクもありますし、ここではおすすめ致しません。

上部フィルターを使おうと考えている方は、フレームありの水槽を選んでくださいね。

関連記事 上部フィルターはオールガラス水槽で使えない?注意すべきそのリスクとは?

オールガラス水槽を使うときの注意点

ガラス水槽の世界

オールガラス水槽を使うときに特に注意していただきたいポイントが2つあります。

その2つとは

  • 水漏れ
  • 設置場所

水漏れ

オールガラス水槽は、ガラス同士をシリコンでくっつけていますが、まれに不具合で水漏れを起こすものがあります。

また、一度使った水槽などはシリコンが劣化しているケースも。

そのため、水槽を新しく立ち上げるときは事前に水漏れがないか確認しておくことをおすすめします。立ち上げたあとに水漏れすることがわかると、対応がとても大変ですので。

確認する方法としては、いろいろありますが、とりあえず水だけ入れて2、3時間ほど異常がないか様子見するのが簡単かと思います。シリコンの接着部などから水が染みでていないか見てみてください。

万が一、新品なのに水漏れがある場合はメーカーや購入したお店に相談してみてくださいね。

設置場所

オールガラス水槽を使うときに一番注意する必要があるのが設置場所です。

オールガラス水槽を置く場所は

  • 水平
  • デコボコがない
  • 面で支えられる

といった条件を満たす必要があります。

なぜなら、オールガラス水槽は底面もガラスで作られているからです。

水平ではなく傾いていたり、デコボコしていたりする場所に水槽を置いてしまうと、圧力が一か所に集中してしまい、ガラスが割れる原因になってしまいます。

また、砂つぶなどが挟まってしまったりしても、圧力が集中して破損する原因に。

オールガラス水槽を置く場所には特に注意するとともに、多少の歪みなどをカバーしてくれる水槽用マットを必ず使うようにしてくださいね。

水槽の置く場所については、別の記事で詳しくご紹介しています。あわせて見ていただけると嬉しいです。

関連記事 【水槽の置き場所】確認すべき6つのポイントとおすすめの設置場所とは

オールガラス水槽に向いている用途

綺麗なレイアウト水槽

オールガラス水槽は、いろいろな用途で活躍してくれる水槽です。

そのなかでも特に向いている用途は水草などを綺麗にレイアウトした、いわゆる「水草水槽」ですね。

オールガラス水槽の最大の特徴は、やはり見た目がおしゃれであることです。

水槽自体の見栄えが良いので、綺麗にレイアウトして鑑賞することを重視する水草水槽との相性はバツグンです。

水草をレイアウトする水槽を楽しもうとお考えの方はぜひ、おしゃれなオールガラス水槽を使ってみてください。

もちろん、水草水槽だけでなく、生体をメインとした水槽に使っても問題ありませんよ。

「リビングや玄関などに設置するので見栄えも良くしたい」といった場面でもオールガラス水槽がおすすめです。

代表的なオールガラス水槽

この項では、数あるオールガラス水槽の中から、使い勝手が良くおすすめの商品をいくつかご紹介します。

今回おすすめするのは

  • GEX グラステリア
  • ADA キューブガーデン
  • アクロ ガラス水槽

この3種です。

なお、ここでは一例として60㎝水槽をご紹介していますが、ほかの大きさの商品もありますよ。他の大きさについては、通販サイトや公式ホームページでご確認頂けると幸いです。

GEX グラステリア

まずおすすめしたいのが、GEXというメーカーけら販売されている「グラステリア」シリーズです。

このグラステリアというシリーズの特徴は

  • 入手性の良さ
  • 価格が安め
  • サイズの選択肢が多い

の3つです。

特に入手性の良さはバツグンで、アクアリウム専門店の他に、ホームセンターなどでも取り扱いされています。

価格も安くてお値打ちです。

ただ、少しシリコンの処理が雑なことや、ガラスの透明度がもう一歩かなと使っていて感じます。

総じて入門用のオールガラス水槽という感じですね。

ADA キューブガーデン

次にご紹介するのはADAの「キューブガーデン」シリーズ。

このキューブガーデンの特徴は

  • 高い品質
  • 通販では購入できない
  • 価格は高め

この3つです。

ADAの水槽はクオリティがとても高く、個人的にもイチオシの商品です。

シリコンの処理も丁寧ですし、ガラスの透明度も非常に高いですね。

しかし、他のメーカーの商品と比べると価格は高めです。

また、通信販売では購入することができません。特約店となっているアクアリウムショップで購入するしかありませんので、注意が必要です。

品質の高い水槽をお考えの方はぜひ、ADAの水槽を選んでみてください。

アクロ ガラス水槽

3つ目にご紹介するオールガラス水槽は、アクアリウム用品を販売している通販サイト「charm」で取り扱っている「アクロ ガラス水槽」シリーズです。

この水槽の特徴は

  • 選択肢が豊富
  • コストパフォーマンスが高い

この2つ。

アクロのガラス水槽シリーズは、とにかく種類が豊富です。

サイズの選択肢が多いのはもちろんのこと、手軽に扱える低価格の水槽や、ガラスの透明度が高く質の良い水槽などもバリエーションとしてあります。

なかにはシリコンの色が黒いものや、ガラスの接着部が斜めにカットされていて、見栄えがすごく良い水槽も。

予算や好みに合わせて水槽を選ぶことができる種類の多さは魅力ですね。

そして、全体的に品質のわりに価格が安めです。そのためコストパフォーマンスが高いですね。

通販が主ですので、重たい水槽をお店から持って帰る必要が無いのも嬉しいポイントです。

オールガラス水槽 アクロ60N(60×30×36cm) 60cm水槽(単体) Aqullo

オールガラス水槽でアクアリウムを楽しもう!

この記事ではアクアリウムで使われる水槽のひとつ、オールガラス水槽についてご紹介しました。

オールガラス水槽の特徴を再度まとめると、メリットは

  • インテリア性が高い
  • サイズの選択肢が多い
  • 形の選択肢が多い

この3つです。

インテリア性に優れているので、水槽の見栄えを良くしたいとお考えの方にはオールガラス水槽がおすすめです。

特に水草水槽との相性はバツグンですね。

逆にデメリットもあって、

  • 水槽自体が重い
  • フレームありと比べて強度が落ちる
  • 上部フィルターが不向き

という点はオールガラス水槽の弱みですね。

メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、オールガラス水槽の導入をご検討していただければと思います。

そしてぜひ、オールガラス水槽でアクアリウムを楽しんでみてくださいね。

以上、いのりでした。

「水槽の種類が多すぎて、どう選んで良いのかわからない」という方向けに、水槽の選ぶポイントを別の記事でご紹介しています。良かったらあわせて読んでみてくださいね。

 

関連記事 水槽の選び方|失敗しないために確認したい5つのポイントとは?