水槽用クーラーの選び方|水量や冷却方式、設置スペースなどから選ぼう

水槽用クーラーの選び方

こんにちは、いのりです。

水槽用のクーラーにはいろいろな種類があります。

器具としてはけっして安くはないアイテムですし、選択での失敗は避けたいところですよね。

そこで今回は、水槽用クーラーの選び方についてご紹介していきます。

ポイントさえおさえてしまえば、あなたの環境にぴったりのクーラーを簡単に見つけることができますよ。

水槽用クーラーを選ぶときのポイント

美しい珊瑚とハゼ

水槽用クーラーを選ぶときに大切にしたいポイントは

  • 冷却方式はペルチェ式かチラー式
  • 水量
  • 必要な冷却能力
  • 設置スペース
  • 音の静かさ

の5つです。

なかでも冷却方式の違いは、冷却能力や音の静かさなど、すべての項目に関係してきます。

そのため、まずは冷却方式の種類について違いをざっくり確認したうえで、ほかのポイントをみていくのがおすすめですよ。

冷却方式はペルチェ式かチラー式

水槽用クーラーの冷却方式にはおおまかに分けると

  • ペルチェ式
  • チラー式

の2種類があります。

それぞれの方式の特徴を簡単に解説すると

ペルチェ式

  • 冷却能力はチラー式よりひかえめ
  • 本体がコンパクト
  • チラー式よりも音が静か
  • 排熱がすくなめ
  • 価格が安め

ペルチェ式は、冷却能力はそこまで高くはありません。

ですが、本体がコンパクトで省スペースであったり、音が静かで排熱も少ないというメリットがあります。

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チラー式

  • 冷却能力はペルチェ式よりも強力
  • 本体が大きい
  • 稼働音がうるさい
  • 排熱がある
  • 価格が高め

チラー式は冷却能力の高さがポイントです。

逆にペルチェ式と比べると、本体サイズや静音性、排熱がある点などは気をつけたいところですね。

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水量

水槽用クーラーを選ぶうえで、まず初めにポイントとなるのが冷やしたい水槽の水の量。

クーラーには各商品ごとに対応水量といった形で、推奨されている水の量が決まっています。

そのため、冷やしたい水の量で、選ぶべきアイテムの候補がある程度絞れます。

なお、先ほどご紹介した冷却方法でみると、ペルチェ式は冷却能力が控えめなこともあり、対応水量は60リットルほどまでの商品しかラインナップされていません。

それ以上の水の量となると、チラー式のみの選択に。

対応水量は余裕をもって選ぶと失敗しにくい

クーラーごとに推奨されている対応水量ですが、すこし余裕をもった選択をすると失敗することが少ないです。

外気温が高すぎたり、水を循環させるポンプの性能などによって、クーラーは影響を受けます。

そのため、ギリギリのラインを選択すると「思ったより冷えないなぁ…」となってしまうことが。

高価な器具ですし、失敗をなるべく避けるためにも、対応水量はちょっと余裕をもった選択をするのがクーラー選びのコツのひとつです。

必要な冷却能力

水槽用クーラーを選ぶときは、必要な冷却能力も考慮しておくと良いですね。

室温が高温になりがちな環境に置いている水槽で使う場合は、強力な冷却能力をもったチラー式が適しています。

また、海水魚やハードコーラルなどのサンゴのように低水温を維持したい生体を飼育する場合も、パワフルに冷却してくれるチラー式のクーラーが安心。

逆に、冷却能力はそこそこでも大丈夫、という場合は低コストで導入できるペルチェ式タイプが向いています。

このように、必要な冷却能力もしっかり考えておくと、よりぴったりのクーラーを選ぶことができますね。

設置スペース

水槽用クーラーは結構おおきな設備になります。

そのため、設置スペースもしっかり確認しておきたいところ。

いざ購入して設置しよう…となったときに、スペースが足りず設置できない、という失敗も考えられます。

小型水槽などの場合は、水槽台や、その周辺にあまりスペースがないことも多いですしね。

ペルチェ式のものですと、コンパクトでスペースが少なくても設置できるアイテムが多くあります。

ですので省スペースを求める場合はペルチェ式がおすすめです。(対応水量が少ない点に注意は必要ですが)

音の静かさ

水槽用クーラーですが、チラー式のものは動作音がけっこう大きめ。

冷却を始めると「ぶおーん」という音が聞こえてきます。

そのため、寝室など静かな場所での使用はかなり気になる人もいらっしゃるかもしれません。

私の家ではリビングの隣の部屋に設置しているクーラーの音が聞こえてきます。

リビングは生活空間ですのでそこまで気になりませんが、寝室だとちょっとうるさいかなと思います。

導入の際は、(チラー式の場合は)動作音がある、という点はしっかり頭に入れておきたいですね。

どうしても気になる場合は動作音が静かなペルチェ式を選ぶようにしてくださいね。

循環用ポンプにも気を配ろう

冷えたイメージ

水槽用クーラーは本体に水を循環させて冷却します。

水を循環させるポンプのパワーによっても冷却効率は変わってきます。

そのため、循環用のポンプにも気を配ってあげる必要が。

クーラーの設置方法にはいくつか種類がありますが、やはり安心なのはクーラーに水を循環させるために専用のポンプを用意すること。

この方法の場合は水槽用クーラーが推奨しているサイズのポンプを使うことで失敗せずに導入することができます。

気を付けたいのは、それ以外の方法です。

たとえば、外部フィルターと連結し、循環ポンプを外部フィルターのポンプで行う場合。

この場合はフィルターのろ材による抵抗などもあり流量が思ったほどでず、クーラーに水があまり循環しない状態になりがち。

また、オーバーフロー水槽の場合は、飼育水槽に戻すポンプを使って循環させたりしますが、この場合も高さの関係で流量が落ちがちです。

こういったときは、推奨されているポンプよりちょっと強めのポンプを使ってあげると良いかなと思います。(水流が激しくなりすぎる、流量が多くなりすぎる、というところは注意しつつ)

水槽用クーラーを設置するときは、飼育水がしっかり循環するか、という点にも気を配ってあげてみてくださいね。

水槽用クーラーの選び方まとめ

この記事では、水槽用クーラーの選び方についてご紹介しました。

水槽用クーラーにはペルチェ式とチラー式という2種類の冷却方式があります。

ペルチェ式は、冷却能力はひかえめですが、コンパクトで静音性に優れているというメリットが。

チラー式は本体サイズが大きく、稼働音も大きいのですが、非常に強力な冷却能力をもっています。

選択肢の多いクーラーですが、必要な冷却能力や、水量、設置スペースなどを確認してみると、ぐっと選択肢を絞ることができますよ。

ぜひこのページを参考に、ぴったりの水槽用クーラーを見つけてみてくださいね。

以上、いのりでした。

チラー式

ペルチェ式

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