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こんにちは、いのりです。
この記事では、木工用ビスの定番「コーススレッド」についてご紹介します。
木材を使ったDIYで、木材同士をくっつけるとき、釘やネジを使う方がほとんどかなと思います。
そんな釘やネジを買いにホームセンターなどに行くと、木工用のネジの売り場でよく見かけるのが「コーススレッド」と呼ばれるネジ。
「このコーススレッドって、よく見かけるけど、何…?」
という初心者の方に向けて、このページではコーススレッドの特徴などをご紹介していきたいと思います。
木工用ビスの定番アイテムですので、ぜひその特性をおさえて、使いこなしてみてくださいね。
コーススレッドとは
コーススレッドとは、木工用のビス(ねじ)の種類のひとつです。
英語で書くと「Coarse thread」となります。ざっくり訳すと、粗いネジ山…といった感じでしょうか。
ネジ山が「Screw thread」ですから、おおよそそんな感じでしょう。
と、少し話がずれてまいりました。コーススレッドそのものについて話をもどしましょう。
コーススレッドの大きな特徴は「高い接着力と保持力」です。
コーススレッドの形状は、ねじ山の間隔がひろく、溝が深い形。
幅が広くて深い溝のネジが、木材などに食い込むようにしながら打ち込まれることで、高い結合保持力を発揮してくれます。
その保持力は非常に高く、釘と比べると5倍の保持力、と言われています。
また、ネジの先端が鋭く、下穴なしで打ち込んでも木材が割れにくいのも特徴のひとつですね。(合板の木口面や、木材の端の方に打ち込むと割れちゃいますが)
下穴をあけずに打ち込んでいけるので、作業が楽で簡単です。
すばやく、かんたんに、しっかりとした接合を行える木工用のビスがコーススレッドなんですね。
コーススレッドを使う場面
コーススレッドを使う場面は、木材を使ったDIY全般です。
ツーバイフォー材(2×4)などを接合するときに特に使いやすく、相性が良いですね。
電動ドライバーやインパクトドライバーを使ってねじ込んでいくような作業にもぴったり。
コーススレッドの種類
コーススレッドには大きく分けて、用途の違う2種類の形状があります。
その2種類とは
- 全ネジタイプ
- 半ネジタイプ
です。
それぞれの特徴や用途を確認してみましょう。
全ネジ
全ネジタイプは、先端からネジの頭の近くまでネジ山があります。
この種類のコーススレッドの主な用途は「補強」。
ボンドや、後述の半ネジタイプのコースレッドなどで、すでにくっついている木材同士を、よりしっかり接合させる目的で使うことが多いです。
保持力は高いのですが、バラバラの状態から接合させるのは苦手ですね。
全ネジタイプで接合を行う場合は、クランプや万力などで材木をしっかり固定させた状態にしてやると、接合させることができます。
全ネジタイプは接合より補強が得意。どうしても接合で使いたい場合は、木材をボンドなどであらかじめくっつけるか、クランプなどで固定してあげてくださいね。
半ネジ
半ネジタイプは、先端からネジの途中までネジ山があり、そのあと頭までが釘のような形状になっています。
この種類のコーススレッドは「接合」が得意。
木材同士をぴったりとくっつけるには、こちらの半ネジタイプがおすすめです。
ただし、使用時にちょっと気を付けたい点が2つあります。
1つ目は、接合したあと長期間経つと、ネジ山がない部分と木材のあいだが緩んできて、ガタガタしてしまうことがあること。
2つ目は、ネジがない部分が劣化して折れてしまうと、接合力がなくなり木材が外れてしまうリスクがあることです。
半ネジタイプにはこういった弱点もありますので、長期での使用を考えている作品作りでは、上記の全ネジタイプで補強をしておくのが良いですね。
半ネジタイプは木材の接合にピッタリ。必要に応じて接合した後に全ネジタイプで補強してあげよう。
コーススレッドの素材
コーススレッドには目的にあわせて
- スチール(ユニクロ)
- ステンレス
など素材に違いがあります。
それぞれの用途をまとめると
スチール(ユニクロ)
スチール(亜鉛メッキされてユニクロ、クロメートル、なんて呼ばれることも)の特徴は
- 安価
- 流通量が多く一般的
- 腐食しやすい
- 屋内での使用が向いている
お手頃な価格で購入することができるので、コストをおさえたい場合はスチールがおすすめです。
ただ、錆などの腐食に弱いことなど、強度面では後述するステンレスに劣ります。
屋内での使用や、強度をそこまで必要としない場合はスチール(もしくはユニクロなど)を選ぶと良いですね。
ステンレス
ステンレスで作られたコーススレッドの特徴は
- 高価
- 錆びにくい
- 強度が高い
- 屋外での使用も可能
スチールのものに比べると、高価になってしまいます。
その分、錆に強く、屋外での使用も可能ですね。
強度も優れていて、硬い木材を接合するときにも向いています。
また、長いコーススレッドを使うときは、打ち込んでいるときにビスが曲がったり折れたりするトラブルが起こることが。丈夫なステンレス製であれば、そういったトラブルの可能性を減らすことができますよ。
高価な分、よりタフに使えるのがステンレス製の特徴といえますね。
コーススレッドの長さを選ぶ目安
コーススレッドには、いろいろな長さの商品がラインナップされています。
この長さの選び方ですが、取り付けたい木材の厚さが20mm以下の場合は
- 取り付ける木材の厚さ+20mm以上
がコーススレッドの長さの目安になります。
例えば、10mmの木材を打ち付けたい場合は、30mm以上のコーススレッドを選択すれば良い、ということになりますね。
そして、取り付けたい木材の厚さが20mmを超える場合は
- 取り付ける木材の厚さ×2 以上
というのが目安になります。
こちらも例をあげると、40mmの厚さの木材を打ち付けたい場合は、80mm以上のコーススレッドを選択すれば良い、ということになりますね。
コーススレッドは木工の定番ビス
この記事では、木工用の定番ビス、コーススレッドについてご紹介してきました。
コーススレッドの特徴を簡単におさらいすると
- 木材の接合に適した形状のビス
- 保持力が高い
- 下穴が無くても打ち込める(例外あり)
- 全ネジと半ネジの2タイプがある
です。
コーススレッドは木材同士をくっつけるときに、とても優れているビス。
下穴なしでも打ち込みやすく、手軽に木工DIYを楽しむのに欠かせないアイテムですね。
ぜひ、コーススレッドを使って、木工DIYに挑戦してみてくださいね。
以上、いのりでした。