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こんにちは、いのりです。
水槽で発生するコケにはいろいろな種類があります。
今回はそんなコケの中でも、ガラス面や水草の表面に発生する茶色いコケ(茶コケ)をピックアップ。
茶コケの発生原因や、お掃除方法を解説するほか、茶コケを食べてくれる生体についてもご紹介します。
ぜひ参考にして水槽をキレイにしてみてくださいね。
茶コケが発生する原因
茶色いコケが発生する原因はいくつかありますが、その中でもよく挙げられるのが
- ケイ素
- 亜硝酸
- 弱い光
の3つです。
水槽立ち上げ初期に発生しやすい
ケイ素は水道水などに含まれている成分です。
水にもともと含まれている成分ですので、水換えなどで水道水を入れることでも供給されてしまいます。
そのため、水換えでは直接的に茶コケをやっつけることはちょっと難しいですね。(とはいえ、ほかの多くの要素を考えると、水換えは必要になりますが)
また、茶コケが生える原因としてもう一点、亜硝酸なども関係していると言われています。
そういったことから、茶コケはろ過が安定していない水槽立ち上げ初期に発生しやすいです。
大掃除すると出てきたりも
茶コケは水槽の立ち上げ初期に発生しやすいのですが、それ以外にもぶわっと出てくるときがあります。
それは、大掃除のあとです。
気合を入れて水槽をお掃除したあと、しばらくすると急に茶コケがでてくることがあるんですよね。
新しい水が多めに供給されたことや、ろ過バクテリアの一時的な減少(掃除しすぎとも言えますが)が水槽内で起こったことなどで、茶コケが育ちやすい環境になってしまったと考えられます。
弱い光が好き
茶コケは強い光よりも、弱めの光が好きです。
特に、長時間にわたって弱い光があたっている環境がすごく増えやすいですね。
茶コケを減らす方法
さて、茶コケを減らしていく方法は
- こすり落とす
- 照明や光の当たり方を見直す
- 水草を植える
- 生体に食べてもらう
の4つ。
こすり落とす
まずはじめにご紹介する方法は、ストレートにこすり落としてお掃除してしまうというもの。
茶コケは柔らかくて、簡単に取れます。(時々、なかなか落ちないタイプもいますが)
ですので、手が届く範囲の茶コケはスポンジやクリーナーなどでサッと落としてしまいましょう。
ガラス面についているものは、スクレーパーなどで落とすと楽ですね。
無ければ、三角定規や分度器、いらなくなったポイントカードなんかで代用することもできますよ。
照明や光の当たり方を見直す
茶コケは弱い光を好んでいます。
そのため、水槽にあたっている光について見直してみるのも効果的です。
照明が水槽の規模に対して弱すぎないか、時間は長すぎないか、と確認してみてください。
ちなみに、照明を当てる時間は8時間程度が目安ですね。それを超えると、ちょっと長すぎかもしれません。
また、外部からの光が当たっているかどうかも同じように確認してみるのもひとつですね。
たとえばですが、カーテン越しの光がずっとあたっている、なんていった場合は遮光してあげると良いかもしれません。
水草を植える
水草を植えることで、茶コケが育つのに必要な栄養素を減らすことができます。
成長の遅い陰性の水草の場合は、茶コケの成長に負けてしまう可能性があるので、成長の早い有茎草などの方が効果的ですね。
例えば
- ロタラ
- ハイグロフィラ
- アナカリス
あたりは初心者さんにも育てやすく、成長も早いのでおすすめですよ。
他にもマツモや浮草のアマゾンフロッグピットなども飼育水の中の栄養をぐんぐん吸い取ってくれますね。
生体に食べてもらう
茶コケを食べてくれる生体は多いです。
柔らかいコケなので、食べやすいからなのでしょうか。
こういったコケを食べてくれる生体を水槽にお迎えしておくことで、発生をおさえることができます。
ただ、茶コケがなくなってしまった時に、餌に困ってしまうことも。
飼育するときは、しっかりと検討したうえで飼いたいところですね。
それでは、次の項目で、茶コケを食べてくれる生体をみていきましょう。
茶コケを食べてくれる生体
茶コケを食べてくれる生体として今回ご紹介するのは
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
- オトシンクルス
- オトシンネグロ
- サイアミーズフライングフォックス
- 貝の仲間
の6種です。
ヤマトヌマエビ
まず初めにご紹介するのは、エビの仲間「ヤマトヌマエビ」です。
コケ取り生体としては定番ですよね。
こちらのヤマトヌマエビは茶コケを食べてくれます。
ただ、ガラス面にはえる茶コケを食べるのは苦手。
たまにガラス面にひっついて頑張ってモグモグしているところを見かけたりしますが、基本的にはガラス面は期待しないほうが良いですね。
同じエビの仲間であるミナミヌマエビと比べると、1匹あたりのコケ取り能力が非常に大きいのが特徴。
他にもいろいろな種類のコケをおさえてくれますので、コケ取り役として非常におすすめですよ。
サイズが大きいので、小型水槽などでは目立ちすぎてしまうのがすこし気になるところではありますが。
ミナミヌマエビ
お次にご紹介するのは、小型のエビ、「ミナミヌマエビ」です。
こちらもコケ取り生体の定番ですよね。
ヤマトヌマエビほど大きくなく、目立ちにくいため、小型水槽などにぴったり。
また、最大の特徴として、水槽内で繁殖が簡単にできる、という点がヤマトヌマエビと大きく違うところですね。
上手に飼ってあげると、水槽内でどんどんと増えていってくれますよ。
とはいえ、サイズが小型なこともあり、1匹ごとのコケ取り能力は低めな点には注意が必要です。
オトシンクルス
こちらはガラス面などの茶コケを食べてくれる「オトシンクルス」。
ガラス面だけでなく、水草の葉っぱやフィルターのパイプなど、平らなところ全般をモグモグと食べてくれます。
エビの仲間が苦手な壁面をお掃除してくれるので、いっしょに飼ってあげるのも有効ですね。
動きがとても可愛いので、コケ取り目的を抜きにしてもおすすめしたい生体でもあります。(隠れがちで、なかなか見つからないこともありますが)
関連記事 オトシンクルスの飼い方|有効なコケの種類や飼育の注意点を解説
オトシンネグロ
「オトシンネグロ」は先にご紹介したオトシンクルスの仲間。
黒っぽいオトシンクルスと違い、茶色のからだが特徴ですね。
通常のオトシンクルスと比べると、コケをよく食べてくれると言われています。
その分、少しお値段も高め。
とはいえ近年、ブリードされた生体が流通してきたので、導入しやすくなってきました。
オトシンクルスとオトシンネグロ、見た目や予算などを考えつつ導入を検討してみてくださいね。
サイアミーズフライングフォックス
こちらは「サイアミーズフライングフォックス」。
黒ひげ状のコケ対策でよく導入されるコケ取り生体ですが、茶コケもいっしょに食べてくれます。
良く泳ぎ回り、コケなどをモグモグしてくれる働き者ですが、導入には注意したい点も。
それは、意外と大きくなることと、育つにつれて気が強くなるということ。
大人になると10㎝を超えるサイズになることもあり、小型水槽ではちょっと苦しくなりますね。
小型のカラシンなどをメインにしている水槽では、混泳相手にも影響が出てきます。
大きくなるにつれ、気が強くなってくることも多く、ほかの魚を追いかけてしまうなんてことも。
そういったクセに対処できれば、コケ取り生体として非常に頼りになりますので、よく検討して導入をしてみてはいかがでしょうか。
貝の仲間
貝の仲間も茶コケを食べてくれる生体として人気です。
よく導入されるのは
- 石巻貝
- カノコ貝
- フネアマ貝
などですね。
これらの貝の仲間はガラス面などにとても効果的。
貝が通った後がわかるくらいキレイに食べていってくれますよ。
といっても、全面をピカピカにしてくれるわけではないので、食べ逃しているところはクリーナーなどで掃除する必要がありますが。
コケ取り生体はあくまで補助的な役割で、メインは人の手でやるのが一番、という点は忘れないようにしたいところです。
関連記事 石巻貝の飼い方|飼育のポイントや有効なコケの種類とは
茶色いコケを取り除いて水槽をきれいにしよう
この記事では、茶色いコケ(茶コケ)の原因や掃除方法についてご紹介しました。
また、あわせて茶コケを食べてくれる生体もピックアップ。
茶コケは水槽立ち上げ初期に特に発生しやすいコケです。
そんな茶コケを減らしていく方法を簡単におさらいすると
- こすり落とす
- 照明や光の当たり方を見直す
- 水草を植える
- 生体に食べてもらう
といった対策があります。
柔らかく、簡単にこすり落とせるものが殆どですので、基本的には人の手でお掃除するのが一番ですね。
また、弱い光が長時間当たっていると発生しやすい傾向にあるため、照明や光の当たり方を確認してみることで、発生をおさえられることができることも。
茶コケが必要とする養分を水草に吸ってもらう、という手もあります。
他にも、茶コケを食べてくれる生体は多くいますので、彼らの力を借りるのも効果的。
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
- オトシンクルス
- オトシンネグロ
- サイアミーズフライングフォックス
- 貝の仲間
などが代表的な生体ですね。
茶コケはろ過が安定してくると発生も落ち着いてくる傾向があります。
ですので、コケ取り生体の力を借りつつ、水質を安定させていくと良いと思います。
ぜひ、このページを参考にして、水槽をきれいにしてみてくださいね。
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