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こんにちは、いのりです。
流木は水槽のレイアウト素材として欠かせないアイテムですよね。
アクアリウムショップに行くと、いろいろな大きさや形の流木が売られています。
ところで、流木ですが、お店で買うと意外と高価。
そのためお店で値段を見て「もしかして、自分で拾ってきたほうが良いんじゃ…」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに流木は自然のものですから、自力で採取することは可能です。
ですが、自分で拾ってきた流木を水槽に入れるときには、いくつか注意しておかないといけない点があります。
場合によっては、水槽に大きな被害が出てしまう可能性も。
ということで今回は
- 海や川などで拾ってきた流木は使えるの?
- 水槽に投入するときに気を付けるポイントは?
といった点についてご紹介していきます。
自然採取した流木は使えるのか
拾ってきた流木が使えるのかどうか、流木を自然採取した場所にわけてみてきましょう。
今回ピックアップするのは
- 海
- 川
- ダム
の3か所です。
海で拾った流木
海で拾った流木は、結論からいうと、使わない方が良いです。
というのも、海岸などに落ちている流木は塩を含んでしまっています。
塩分が悪さをしてしまい、水槽に良くない影響がでてくることがあります。
特にプレコやオトシンクルスといった、流木をかじったりするような生体にはあまり良くありません。
海で見つかる流木は見た目の雰囲気がかっこいいものが多いので、使いたいなと思いがちではありますが、海で拾ってきた流木は水槽に入れないようにしましょう。
川で拾った流木
川で拾った流木に関しては、使えるものもまれにある、といったイメージです。
基本的には、川で手に入る流木は
- 完全に朽ちていない
- 虫がついている
- 流木に向いていない種類の木
といった感じで、使用を避けた方が良いものがほとんどです。
ですが、まれに良い感じに使えるものも。
使える使えないの判断は、ちょっと難しい(初心者さんは特に難しいかも)ので、自信がない場合は川で採取した流木の使用はやめておいた方が無難ですね。
ダムで拾った流木
ダムで手に入る流木は、使えるものがチラホラ。
海や川での採取はなかなか難しいものが多いのですが、ダムで手に入る流木は、どちらかというとマシです。(それでも使える流木は少ないですが)
ですので、自然採取するのであればダムが向いているかなと。
ただし、ダムで採取を行う場合は注意したい点も。
ダムなどは採取が禁止されていたり、立ち入りが制限されている場所があったりします。そういった場所では採取はしないようにしてくださいね。
なお、一部のダムでは定期的に集めた流木を配布していたりしますので、気になる方はお近くのダムの状況を調べてみても良いかもしれません。
自然採取した流木を投入するときの注意点
自然採取した流木を、水槽に入れるときに注意したいポイントは
- 完全に乾燥したものを選ぶ
- 雑菌や虫に注意
- あく抜きをしっかりとする
の3つです。
順にみていきましょう。
完全に乾燥したものを選ぶ
拾ってくる流木は、完全に朽ちて乾いたものを選ぶようにしましょう。
乾ききっておらずに「生」の部分が残っていると、水槽の中にいれたときに、その部分が腐って傷んでしまったり、水カビが発生してしまったりします。
水カビは、白くてもやもやっとした膜のようなものです。
発生するとすぐに悪影響がある、というわけではありませんが、長くそのままにしておくと、生き物たちの病気の原因になることも。特に、弱ってきていて免疫力が低下している生体は水カビ病になってしまうことがありますので気を付けてください。
水カビ自体は流木を水槽から取り出し、スポンジや歯ブラシなどでゴシゴシこすると取れますよ。
また、意外に見落としがちなケースとして、表面が良い感じでも内部はまだ朽ちきっていない、というパターンもよくありますので、十分に注意してくださいね。
雑菌や虫に注意
自然採取してきた流木には、雑菌や寄生虫、虫の卵などいろいろなものが付着しています。
そういったものがくっついている流木を水槽に入れてしまうと、あまり良くない影響が出ることがあります。
ですので、拾ってきた流木はしっかりと洗ってくださいね。
また、鍋でグツグツと煮沸してあげると、より強力に消毒や虫の駆除をすることができますよ。
鍋で煮るのはちょっとハードルが高いかもしれませんが、後述する「あく抜き」にもつながりますので、余裕があればお古の鍋などで煮沸してみてはいかがでしょうか。
あく抜きをしっかりする
流木は、特に処理をせずに水槽に投入すると「あく」が出ます。
流木のあくが飼育水に出てくると、水が茶色く色付いてしまいます。
アマゾン川のブラックウォーターを表現したい、という場合にはあえて茶色くすることもありますが、そういった理由がない場合には、鑑賞のさまたげになったりもしますので、あくは避けた方が良いですね。
水草レイアウト水槽などでは照明の効率に影響を与えてしまうことにもなりますしね。
あくを出ないようにするには、投入前にあく抜きを行うのが一般的。
あく抜きの方法はざっくり次の3つ。
- 煮沸する
- 水につけ置きする
- あく抜き剤を使う
煮沸する方法が消毒や虫の除去にも効果があるのでおすすめですね。
また、市販のあく抜き剤を使う方法も手軽です。
まとめ|拾ってきた流木の使用には注意を
この記事では、海や川などで拾ってきた流木は水槽で使えるかどうかや、自然採取の流木を使うときの注意点についてご紹介しました。
基本的には拾える流木は、まれに使えるものもある、という感じです。
拾ってきた流木の使用には注意したいポイントがいくつかあって、
- 完全に乾燥したものを選ぶ
- 雑菌や虫に注意
- あく抜きをしっかりとする
この3つには気を付けたいところです。
採取場所は、海は塩を含んでいる可能性があるため、避けた方が無難かなと思います。
使えるものが見つかりやすいのはダムですね。
ただし、採取が禁止されていることもあるので、確認してから探しに行ってみてくださいね。
レイアウトの素材を自然採取して水槽に投入するのは、いろいろなトラブルの原因にもなってしまいます。コストが浮く分、リスクもあるんですよね。
そのため、そういったリスクが気になる方は市販のものを使うことをおすすめしたいですね。
自己責任でも大丈夫、お気に入りの素材を自分で見つけたい、という方はぜひ、採取に出かけてみてはいかがでしょうか。
以上、いのりでした。