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こんにちは、いのりです。
緑色で、糸のような形状のコケ「アオミドロ」。
水槽の壁面や、水草に絡まるようにはえてくるアオミドロは、見た目もあまり良くなく、取り除きたいコケのひとつですよね。
この記事では、糸状のコケ「アオミドロ」がはえてくる原因や、取り除く方法について解説していきます。
また、アオミドロを食べてくれる生体もあわせてご紹介。
水草水槽では特にやっかいとなるコケですので、しっかり対策をしていきたいところですね。
アオミドロが発生する原因
アオミドロが発生するのは
- 水槽内の栄養が多すぎる
- 照明がついている時間が長すぎる
- 照明の光量が強すぎる
- 直射日光
という4つが主な原因として考えられています。
水槽内の栄養が多すぎる
アオミドロは水槽内の栄養が多いと発生しやすいです。
窒素やリンなど水草が育つのに欠かせない栄養素は、アオミドロが育つ栄養素にも。
基本的に水草が植えてある水槽では、これらの栄養素は水草が消費してくれます。
そのため、通常はアオミドロの成長はおさえられています。
ですが、水草の消費が追い付かないスピードで栄養が溜まっていくと、アオミドロの成長をおさえられず増えてしまうことに。
照明がついている時間が長すぎる
アオミドロは光合成をして育ちます。
そのため、照明がついている時間が長いと、アオミドロの成長を手助けしてしまうことになります。
照明の光量が強すぎる
上でもご紹介しているように、アオミドロの成長には光が関わってきます。
照明の光量(光の強さ、明るさ)が強すぎると、アオミドロが増えてしまうことにも。
水草を育てていると欠かすことができないライトですが、上手に使ってあげないとコケの大発生につながってしまうんですよね。
直射日光
水槽が置いてある場所もポイントのひとつ。
アオミドロが好むのは光がしっかりとあたっている環境です。
そのため、直射日光が当たってしまうような環境に水槽が置いてあると、その光でアオミドロが育ってしまいます。
また、日光が直接当たっていなくても注意が必要です。
例えば、レースのカーテン越しに日光が長時間当たっていたりして、明るい環境になってしまっていることなどでも増えてしまう場合がありますね。
アオミドロによる悪影響
アオミドロが水槽にあたえる影響は
- 見た目が悪くなる
- 生体が絡まってしまう
の2つ。
見た目が悪くなる
アオミドロによる影響でまず挙げられるのは、見た目の問題でしょう。
モサモサしたアオミドロが固まってはえていると、非常に見栄えが悪いです。
ちょっとヌルっとしている所も手伝って、苦手な人が多いのではないでしょうか。
生体が絡まってしまう
アオミドロの嫌な点として、生体の動きを邪魔することが挙げられます。
糸状に伸びるアオミドロは生体に絡まってしまうことがあります。
そのため、泳いでいる魚が絡まってしまい、動けなくなり死んでしまうというケースも。
特にメダカに多い事故かもしれません。
というのも、メダカは屋外で飼育することが多く、環境的にアオミドロが発生しやすいんですよね。
アオミドロをへらす方法
さて、厄介なアオミドロですが、ここからはやっつける方法をみていきましょう。
今回ご紹介する方法は
- ブラシなどで直接とる
- 水草を植える
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- コケ取り生体に食べてもらう
という6つのやり方です。
ブラシなどで直接とる
たくさん発生していたり、長く成長している場合は、まず直接とってしまうことが効果的。
アオミドロはふわふわと絡み合っていることが多いので、歯ブラシなどで直接からめとることができます。
ほかにもピンセットや菜箸などで取ることも可能です。
取るときに水槽内にぶわっと散らばってしまわないように気を付けたいところ。
もし、水槽から取り出せる機材やレイアウト素材などにくっついているときは、水槽の外に取り出してから駆除するのがおすすめです。
水槽の外に出してしまえば、スポンジなどでこすって落とすこともできますよ。
水草を植える
水草を植えることで、アオミドロが育つための栄養を水草に消費してもらいます。
そうすることで、アオミドロの発生をおさえることができます。
特に効果的なのは、有茎草など成長の早い水草を植えること。
たとえば
- ハイグロフィラ
- ロタラ
- アナカリス
- マツモ
などですね。
中でもマツモは成長がとても早く、過剰な栄養をどんどん使ってくれるのでおすすめです。
肥料の添加量を見直す
肥料の添加量を見直すのもひとつの手ですね。
水草水槽などで肥料を添加していて、アオミドロが増加している場合は、肥料分が多すぎる可能性が高いです。
ですので、液肥などの添加量を調整することで、アオミドロの増殖を抑えることができますね。
水草水槽での肥料の添加については、水槽内の状態を見て上手にコントロールしたいところです。
照明を見直す
アオミドロが育つ要因のひとつが光。
そのため、照明の時間や強さを見直してみるのも効果的です。
照明をつけている時間が長すぎる場合には、短くしてみると良いですね。
ちなみに、照明の点灯時間のざっくりとした目安は6時間から8時間ほど。
それ以上は何かしらの意図がないかぎりは、ちょっと長めかなと思います。
また、光量が強すぎることが疑われる場合は、光の強さが弱めのライトに切り替えて様子を見てみてください。
ライトから水面までの距離を増やしてみるのも手ですね。
光源を遠くすることで、水槽内にあたる光の強さを弱められます。
ただ、光量を減らしすぎると水草の成長にも影響があるため、しっかり状態を確認しながら調整していきたいですね。
直射日光を避ける
水槽が日光の影響を受けている場合は、光を避ける対策をすることでアオミドロの成長をおさえられます。
とはいえ水の入っている水槽は非常に重たいもの。
水槽を動かして、日光の影響が少ない場所に移動できれば良いのですが、ちょっと難しい場合も多いですよね。
動かせないときは、光を遮るカーテンを付けてみたり、遮光フィルムを利用してみると良いですね。
とにかく日光の影響を少なくしてみてください。
水槽の置き場所を考える際は、こちらのページが参考になるかもしれません。あわせて見てみてくださいね。
【水槽の置き場所】確認すべき6つのポイントとおすすめの設置場所とは
コケ取り生体に食べてもらう
アオミドロを食べてくれる生体を導入するのも効果的です。
増殖スピードが速い場合は、生体たちの力だけでは追い付かなくなりますが、そこまで増えるのが早くない環境ではコケ取り生体たちはかなり頼りになる存在。
ぜひ力を借りて対策したいですね。
アオミドロを食べてくれる生体
さて、アオミドロを食べてくれる効果が期待できる生体として、今回ご紹介するのは
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
- サイアミーズフライングフォックス
- ブラックモーリー
- ペンシルフィッシュ
の5種類です。
それでは、順にみていきましょう。
ヤマトヌマエビ
コケ取り生体の代表といえば「ヤマトヌマエビ」ですよね。
ヤマトヌマエビは、アオミドロを食べて減らしてくれる生体です。
特に、あまり育っていない短めのアオミドロに対して効果的。
逆にアオミドロが育って長く伸びてきてしまうと、ちょっと食べにくそう。
予防の意味もありますので、アオミドロがモリモリ育つ前に導入しておくと良いですね。
また、エビの仲間はガラス面にはえたコケを食べるのが苦手。(壁にしがみついて食べている子もいますが…)
ガラス面は別のコケ取り生体に力を借りてくださいね。
ミナミヌマエビ
こちらは同じくエビの仲間、「ミナミヌマエビ」です。
ミナミヌマエビもコケ取り生体の定番ですよね。
先にご紹介したヤマトヌマエビよりもサイズが小さいので、小型水槽で特に人気となっています。
また、水槽内でかんたんに繁殖してくれるので、どんどん増えてくれるのも魅力。
ただ、やはり大きさの関係上、ヤマトヌマエビよりもコケ取り能力は控えめです。
コケ取りを優先する場合はヤマトヌマエビを。
逆にヤマトヌマエビの見た目やサイズがちょっと…という場合はミナミヌマエビを導入するのがおすすめです。
もちろん、2種類とも飼うのも良いですよ。
サイアミーズフライングフォックス
お次にご紹介するのは「サイアミーズフライングフォックス」。
この子も、アオミドロを食べてくれることを期待できる生体です。
黒ひげコケの駆除もある程度、期待できることから、とても頼れる存在。
ですが、サイアミーズフライングフォックスは導入には注意したい点もあります。
それは
- 10㎝ほどに成長する
- 育つと気が強くなりがち
- 育つとコケをあまり食べなくなりがち
です。
サイアミーズフライングフォックスは大人になると10㎝~12㎝くらいになります。
そのため、小型の水槽では苦しくなってしまうことに。
また、成長するにつれて、気が強くなり混泳相手にちょっかいをだしたり、コケをあまり食べなくなってしまう子がいます。(もちろん性格や食事の好みは個体差がありますが。)
とはいえ、水槽内を泳ぎ回りながらいろいろなコケを食べてくれるので、非常に頼りになる存在でもあります。
このような点に注意しつつ、導入を検討してみてくださいね。
ブラックモーリー
こちらは真っ黒な熱帯魚「ブラックモーリー」です。
ブラックモーリーはアオミドロを食べてくれ、発生を抑えてくれる効果があります。
他にも油膜や藍藻を食べてくれることがあります。意外と働きものなんですよね。
ただ、ブラックモーリーは繁殖力が凄く、環境によってはどんどん増えてしまうことも。
そのため、導入するときは注意が必要です。
繁殖しないように1匹だけ飼う、という方もいらっしゃいますね。
また、どちらかというと弱アルカリ性を好む性質をもっているので、酸性になっている水槽への導入も気を付けてあげたいところです。
ペンシルフィッシュ
ペンシルフィッシュの仲間には、アオミドロを食べてくれる種類がいます。
たとえば「ナノストムスベックホルディ」などなど。
とはいえ、コケ取り能力はそこまで高くなく、過度な期待は禁物ですね。
中には全然食べてくれない子も。(逆によく食べてくれる子もいますが)
見た目がとても美しく、動きもかわいらしいので、鑑賞目的のオマケでコケも少し…と考えると良いかもしれません。
糸状のコケ、アオミドロ対策のまとめ
この記事では、糸状コケのアオミドロについて、発生する原因や、駆除方法についてご紹介しました。
アオミドロを減らして取り除く方法としては
- ブラシなどで直接とる
- 水草を植える
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- コケ取り生体に食べてもらう
といったやり方があります。
アオミドロは育つ環境がそろうと、どんどんと増えてしまう厄介なコケです。
そのため、駆除するには直接取り除くだけでなく、環境面も見直していくのが効果的。
栄養面や光の当たり方などに注目してみると良いですね。
そして、アオミドロ対策にはコケ取り生体の力を借りるのも効果ありです。
アオミドロを食べてくれる生体として今回は
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
- サイアミーズフライングフォックス
- ブラックモーリー
- ペンシルフィッシュ
この5種類をピックアップ。
かれらの力も借りつつ、厄介な糸状コケ、アオミドロをやっつけていきましょう。
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