メダカの飼育でヒーターは必要なの?メリットとデメリットをご紹介

こんにちは、いのりです。

熱帯魚の飼育ではほぼ必須となっている水槽用ヒーターですが、それは熱帯魚たちが暖かい地域に住む魚だからです。

対してメダカといえば、日本にもともと住んでいる魚ですし、ヒーターでの加温は必要ないように感じますよね。

実際、メダカはヒーターが無くても問題なく飼育することができます。

ですが、メダカの飼育でもヒーターを活用すると良い場面というものがあるんです。

そこで今回は、メダカ飼育でのヒーターのメリットとデメリットについてご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

メダカの飼育でヒーターは必要?

メダカのオスとメス

メダカは日本の自然のなかで生活している魚です。

ですので、基本的にはヒーターは必要ではありません。無くても飼育することは可能です。

ただ、まったく必要ない、というわけでもないのですよね。

状況によっては、ヒーターが活躍する場面もあるんです。

水槽用ヒーターを使用することで、より良い飼育環境にできる場合があるということですね。

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メダカ用のヒーターが販売されている

実はメダカ用のヒーターが、各メーカーから販売されています。

メダカ向けのヒーターと熱帯魚向けのヒーターの違いは設定温度ですね。

メダカ向けに販売されているヒーターは23℃前後の設定温度となっています。

一般的な熱帯魚用の場合は26℃ほどですから、すこし低めになっているんですね。

せっかくですので、メダカ飼育では、メダカ向けのヒーターを使ってあげたいところです。

では、メダカの飼育でヒーターを使う際の、メリットとデメリットについて、みていきましょう。

メダカ飼育でヒーターを使うメリット

メダカの水槽

メダカ飼育で、水槽用ヒーターを使うメリットは

  • 越冬の手助けになる
  • 稚魚の成長の手助けになる
  • 水温の変化をおさえられる
  • 産卵の時期を増やすことができる
  • 育てられる水草の種類が増える

の5つです。

それでは、順にみていきましょう。

越冬の手助けになる

ヒーターのメインの用途としては、やはり冬場の低水温対策。

基本的に、メダカは水温が低くても大丈夫な魚です。

ですが、メダカ自身の体力が落ちていたりすると、すこし違ってきます。

体力が落ちているメダカは、活動量が少なくなる低水温の時期を乗り切ることができないことがあるんです。

そういったメダカたちを安全に越冬する手助けに、ヒーターが役立ちます。

また、水温が下がると病気になりがちになる品種も。

そんな場合の病気対策としてもヒーターが活躍してくれますね。

稚魚の成長の手助けになる

水温がぐっとさがる冬を乗り切るにはメダカ自身の体力がたいせつになります。

まだ十分に成長することができていない稚魚たちにとっては、冬の寒さはかなり厳しいもの。

稚魚たちの冬を乗り切るための手助けとして、ヒーターが役に立ちますね。

また、水温が下がるとメダカは餌をあまり食べなくなります。

餌をしっかり食べて成長していく時期である稚魚のあいだに、水温の影響で餌をあまり食べないと、成長にあまり良くない影響をあたえる可能性も。

ですが水温をある程度高めに維持することで、活発に動き、餌もしっかり食べてくれます。

ヒーターで稚魚の成長も手助けすることができるということですね。

水温の変化をおさえられる

春や秋の季節、朝晩はちょっと冷えるけれど昼間はちょっと暑い…といった日がありますよね。

そんな日、水槽では朝晩は水温が下がり、日中は水温がぐぐっと上がることに。

一日の中で水温の変化が大きくなるんですね。

このような水温の大きな変化が短い時間で繰り返されると、水槽内の生体にとってはかなりの負担になってしまいます。

ダメージか何度も重なると生体は弱っていき、病気になってしまったり、最悪の場合死んでしまうことも。

水槽用のヒーターを使うことで、水温の低下を防ぐことができます。

結果、一日のなかでの変化量がおさえられることに。

産卵の時期を増やすことができる

メダカの産卵シーズンは春から秋にかけて、冬は冬眠してしまうので産卵することはありませんよね。

ですが、ヒーターを使うことで冬でも産卵することができるようになるんです。

メダカの産卵には日光なども関係してくるので、冬場でも全く変わらず…というわけにはいきませんが、それでも産卵のチャンスを増やすことはできますね。

育てられる水草の種類が増える

水温の低下を防ぐことで、育てられる水草の種類を増やすことができます。

メダカの水槽では、低水温でも枯れにくい水草が選ばれることがほとんどですよね。

ただ、低水温でも大丈夫という水草はあまり種類がなく、選択肢が限られてしまいます。

見栄えという意味では、なかなか寂しいなと感じる面も。

ですが、ヒーターを使うことで、育てられる水草の選択肢はぐっと広がります。

レイアウトで人気のグロッソスティグマなども、楽しむことができますよ。

メダカ向けヒーターは23℃前後と、すこし低めの設定ですので、その点だけは注意が必要となりますが。

メダカ飼育でヒーターを使うデメリット

メダカ鉢

さて、ここまでメダカの飼育でヒーターを使うメリットについてみてきました。

次は、デメリットについて考えていきたいと思います。

メダカの飼育でヒーターを使う際のデメリットは

  • 屋外では使えない
  • 電気代がかかってしまう
  • メダカの寿命が短くなる可能性がある

という3つです。

屋外では使えない

水槽用のヒーターはどれも屋内専用となっています。

外では使用できないということですね。

そのため、屋外で飼育しているメダカの水槽や鉢では、水槽用ヒーターを使うことはできません。

電気代がかかってしまう

ヒーターは電気を使って水を温めます。

電気を使用する分、電気代がかかってしまうことになります。

電気代が高くなってしまうことが、気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

メダカの寿命が短くなる可能性がある

3つ目はメダカの寿命に関してです。

ヒーターを使用することで、メダカが活発に活動することができる水温を維持することができるのですが、そのことがメダカの寿命に影響を与える可能性があるかもしれないと言われています。

というのも、水温が低い時期のメダカは冬眠をしてじっとしています。ヒーターを使っている場合は、その間もメダカは活動をすることになります。

エネルギーの消費が多くなることで、結果として早く寿命をむかえてしまうのでは、といわれているんですね。

あくまで可能性の話ではあるのですが。

とはいえ、ヒーターを使わない場合は水温の急変や越冬などによるリスクもありますし、全体としてはそこまで変わらない気も。

ヒーターを上手に使ってメダカの飼育を楽しもう

この記事では、メダカ飼育でのヒーターのメリットとデメリットについてご紹介しました。

メダカは日本に昔から住んでいるお魚です。

ですので、ヒーター無しでも十分飼育することができます。

ただ、ヒーターを使うことでよりメダカの飼育の楽しみ方がより多くなるんですよね。

今回ご紹介したメリットは

  • 越冬の手助けになる
  • 稚魚の成長の手助けになる
  • 水温の変化をおさえられる
  • 産卵の時期を増やすことができる
  • 育てられる水草の種類が増える

という5点。

冬のリスクをおさえられたり、水草と一緒にメダカ飼育を楽しんだりと、いろいろな利点がヒーターにはあります。

ただ、

  • 屋外では使えない
  • 電気代がかかってしまう
  • メダカの寿命が短くなる可能性がある

という3つの点には注意したいところですね。

水槽用ヒーターにはメダカ向けに設定されているものもありますので、上手に活用してメダカの飼育を楽しんでみてくださいね。

以上、いのりでした。