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熱帯魚やメダカ、金魚などの飼育を水槽で楽しむアクアリウム。
生体の飼育だけでなく、水草をレイアウトしたり、繁殖を目指してみたり…といったように、いろいろな楽しみがありますよね。
そんな楽しいアクアリウムですが、どんなスタイルで楽しむ場合でも、避けて通れないものがあります。
それは、「コケ」との戦い。
アクアリウムとコケは切っても切れない関係ですよね。
景観を悪くするものから、生体に悪影響をあたえるものなどいろいろな種類があります。
そこで、この記事では、水槽にでてくる厄介な「コケ」の種類と対策について簡単にまとめました。
あわせて、各コケをピックアップしているページも載せています。より詳しく知りたい方は、個別のページも参考にしてみてください。
水槽にはえるコケの種類
水槽にはえるコケで代表的なものは
- 茶コケ
- アオミドロ(糸状コケ)
- 黒ひげコケ
- スポットゴケ(斑点状コケ)
- 藍藻
- アオコ
です。
では、それぞれの特徴や対策を順にみていきましょう。
茶コケ
茶コケは、その名の通り茶色のコケです。
主にガラス面や石の表面などに発生しますが、それ以外の場所に発生することも。
この茶コケは、水槽を立ち上げて間もない初期段階の頃に発生しやすい傾向があります。
その理由は、水槽を立ち上げてすぐの頃は、ろ過が完全に機能しておらず、茶コケが好む栄養の分解が追い付いていないケースが多いからです。
また、弱い光が長時間あたっていると増えやすい、というのも特徴ですね。
茶コケの対策と減らし方
そんな茶コケをやっつける対策は
- こすり落とす
- 照明や光の当たり方を見直す
- 水草を植える
- 生体に食べてもらう
という4つがおすすめです。
茶コケはやわらかく、どちらかというと取りやすいコケですね。
そのため、スポンジなどで簡単に落とすことができます。
また、柔らかくて食べやすいからなのかわかりませんが、茶コケを食べてくれる生体も多くいます。
コケ取り生体の力を借りつつ、お掃除してあげると良いですね。
あとは、ろ過が機能してくれば、発生は落ち着いていくはずです。
なお、茶コケについては、別のページでもご紹介しています。より詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事 茶色のコケがはえる原因と、その除去方法とは【茶コケ対策】
アオミドロ(糸状コケ)
アオミドロは、緑色をした糸状のコケです。
水槽のガラス面や、水草、流木や石など様々なところに絡まるように発生します。
見た目があまり良くないだけでなく、大量に発生すると、生体が絡まってしまうこともあるんです。
最悪の場合、メダカなどが絡まってしまい、動けずに死んでしまうことも。
そんな厄介なアオミドロですが、水槽内で増える原因として、主に
- 栄養が多すぎる
- 光の当てすぎ
といったものが考えられます。
アオミドロの対策と減らし方
アオミドロは、過剰な栄養と光が発生の要因と考えられますので、そこを見直していくことが大切ですね。
対策と減らす方法としては、
- ブラシなどで直接とる
- 水草を植える
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- コケ取り生体に食べてもらう
など。
アオミドロは糸状に絡まっていますので、ブラシなどでサッと取り除くことができます。
ただ、すべてをキレイに取り除くのは難しいため、別のアプローチも必要に。栄養面と光の面ですね。
また、アオミドロを食べてくれる生体も多いです。
たとえば「ヤマトヌマエビ」など。成長して長くなってしまう前のアオミドロであれば、コケ取り生体に力を借りるのも効果的ですよ。
アオミドロは、状況によっては爆発的に増えてしまうことがあります。
そのため、直接取り除くだけでなく、環境面もしっかり見直していくのがやっつけるポイントになりますね。
アオミドロについては、別のページでも詳しくご紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
関連記事 【アオミドロ】糸状のコケがはえる原因と除去方法、有効なコケ取り生体とは
【アオミドロ】糸状のコケがはえる原因と除去方法、有効なコケ取り生体とは
黒ひげコケ
黒ひげコケは、ふさふさとした黒いハケのようなコケです。
ときどき、緑っぽい色のものも見かけますね。基本は黒ですが。
この黒ひげコケは、水槽内のいたるところで発生します。特に水の流れが強いところにはえる傾向がありますね。
フィルターの排水パイプなどにはえていることも。
黒ひげコケがはえやすい状況としては、やはり水槽内の栄養が多すぎるときです。
特に硝酸塩やリンを好んでいるように思えますね。
この黒ひげコケは、一度はえると取り除くのに手間がかかる厄介なコケ。
本当は予防し発生させないようにするのが一番なのですが、なかなか難しいところ…。
黒ひげコケの対策と減らし方
黒ひげコケ対策としてピックアップする方法は
- 直接取り除く
- フィルターの掃除
- 底床の掃除
- リン酸吸着剤を使う
- 熱湯でやっつける
- 木酢液でやっつける
- 生体に食べてもらう
です。
まず、黒ひげコケの好む、栄養(と水の汚れ)をためないようにすることが大切。
市販のリン酸を吸着して除去することができるアイテムを活用するのも効果的ですね。
水槽から取り出せる場所にはえている場合は、取り出して熱湯や木酢液でやっつけることもできます。
このコケは硬く、あまりおいしくないのか、コケ取り生体もなかなか食べてくれません。
ですが、熱湯や木酢液などで弱らせると、食べてくれるように。
コケ取り生体の力を借りる場合は、あわせて弱らせる対策も必要になりますね。
厄介なコケの代表ともいえる黒ひげコケ。別のページでも詳しく取り上げていますので、あわせてやっつける参考にしてみてくださいね。
関連記事 【黒ひげコケ】黒い毛状のコケがはえる原因と、その除去方法とは
【黒ひげコケ】黒い毛状のコケがはえる原因と、その除去方法とは
スポットゴケ(斑点状コケ)
スポットゴケは、水草や石、ガラス面などに発生する緑色で斑点状のコケです。
ガラス面に大量に発生してしまうと、一面が緑色になってしまい中が見えない…なんてことも。
そんなスポットゴケは、
- 栄養が多すぎる
- 強い光が当たっている
といった場面で発生しやすいコケです。
環境によっては、かなりのスピードで増えていってしまうこともありますね。
スポットゴケの対策と減らし方
スポットゴケを減らしていくには
- 直接取り除く
- 餌の量を見直す
- 水草を植える
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- コケ取り生体に手伝ってもらう
といった方法があります。
スポットゴケ対策には栄養をおさえることや、照明を見直すことが効果的。
また、大量に発生していない状態では、オトシンクルスや石巻貝といったコケ取り生体も頼りになりますね。
とはいえガラス面を覆うように発生してしまうと、コケ取り生体だけでは厳しいところ。そういったときは、人力で取り除く方が良いかなと思います。
取り除きつつ、スポットゴケが発生しにくい環境にしていくのがポイントですね。
関連記事 【スポットゴケ】緑色の斑点状コケがはえる原因と7つの対策
藍藻
水槽に発生するコケの中でも、嫌らしいものが藍藻(らんそう)です。
藍藻は、水槽内の砂利やガラス面などに、べったりとした緑や青緑色のもの。
正確にはコケというより細菌に近いのですが、ここではわかりやすさを考えてコケに分類しておきますね。
さて、藍藻ですが、他のコケには無い厄介な特徴を持っています。
その特徴というのが、ニオイ。藍藻が発生している水槽は、独特のイヤな臭いがするんです。
水槽を管理しているお部屋にも臭いが広がることも。
藍藻の対策と減らし方
藍藻が増える原因はいろいろありますが、中でも気を付けたいのが「通水性」。
水がよどんでいる部分があると、そこから発生、増殖していくことが多くあります。
そのため、藍藻が発生したら、まずは水の流れを見直してみると良いですね。
水の流れがない止水域ができていたら、水が動くように工夫してみてください。
また、ほかにも
- 水槽の外に取り出す
- 底床の掃除
- 薬品を使う
- オキシドールを使う
- コケ取り生体に食べてもらう
といった方法があります。
特にオキシドールを添加する方法は、リスクもすこしありますが、効果が大きいです。なかなか駆除できない場合は使ってみてください。
藍藻は増殖スピードも早く、悪影響も大きいので、ぜひやっつけたいコケですね。
こちらのページでも詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
関連記事 藍藻の増える原因と減らすための対策とは?【臭いがキツく、厄介なコケ】
藍藻の増える原因と減らすための対策とは?【臭いがキツく、厄介なコケ】
アオコ
水槽の水が緑色になってしまい、中が見えにくくなることがあります。
その原因となっているのがアオコと呼ばれているコケ。(こちらも先にご紹介した藍藻と同じく、コケとはちょっと違うのですが。)
このアオコが発生する要因として考えられるのが
- 飼育水の栄養が多すぎる
- 照明が強すぎる
- 直射日光が当たっている
- 外部から持ち込む
です。
特に強い光が当たっていると増えやすい傾向にありますね。
アオコの対策と減らし方
アオコをやっつける方法としては
- エサの量や飼育数を見直す
- 肥料の添加量を見直す
- 照明を見直す
- 直射日光を避ける
- 水換えの頻度を増やす
- コケ除去剤を使う
といったことが挙げられます。
飼育水に漂っているため、水換えの頻度を増やすことで、直接的に減らすことができます。
ただ、減らすだけでは完全にやっつけるのは難しいところ。アオコが好む環境がそのままだと、外に出しても増えてしまうからです。
ですので、栄養面や光の量を改善することで、増加をおさえることも大切になってきますね。
また、アオコに効果のあるコケ除去剤が販売されていますので、それを使用するのも効果的。水草などにも影響があるので、リスクもあるのが難点ではありますが。
関連記事 【アオコ】水槽に発生する原因と、除去するための対策とは?
コケをやっつけて水槽をキレイにしよう
この記事では、アクアリウムで見かけるコケについて、その種類や対策を簡単にまとめました。
今回ご紹介したコケは
- 茶コケ
- アオミドロ(糸状コケ)
- 黒ひげコケ
- スポットゴケ(斑点状コケ)
- 藍藻
- アオコ
です。
アクアリウムを楽しむうえで、コケとの関係は避けられません。
上手に対処していって、付き合っていきたいところですね。
最後に、それぞれのコケを詳しくピックアップしている個別ページを再度ご紹介しておきます。
より詳しく知りたい方は、あわせて読んでみてくださいね。
【アオミドロ】糸状のコケがはえる原因と除去方法、有効なコケ取り生体とは
【黒ひげコケ】黒い毛状のコケがはえる原因と、その除去方法とは