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こんにちは、いのりです。
「ベアタンク」という言葉を聞いたことありませんか?
ベアタンクは、熱帯魚や金魚の飼育で使われることのある飼育環境のことです。
特にメンテナンス性に優れていて、生体を中心とした水槽では人気があるスタイルのひとつとなっています。
この記事では、ベアタンク水槽のメリットやデメリット、そしてベアタンクでの飼育に向いている生体の例についてご紹介。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ベアタンクって何?
ベアタンクとは、水槽に砂や砂利、ソイルなどの底床材を敷かずに生体を飼う飼育方法のことです。
通常、水槽の底には砂などを敷くことがほとんどです。
ですが、あえて何も入れずに水槽の底面をむき出しにしていることからベアタンクと呼ばれています。
ベアタンクのベアは「裸の」「むき出しの」という意味のbare。海外ではbare bottom tank(底がむき出しの水槽)なんて言われたりも。
さて、底に何も敷かないベアタンク水槽ですが、そのメリットは一体何なのでしょうか。
ベアタンクのメリットやデメリットについてみていきましょう。
ベアタンク水槽のメリット
ベアタンクのメリットは大きくわけて次の5つです。
- 掃除やメンテナンスが楽
- 生体を鑑賞しやすい
- コストがおさえられる
- リセットが簡単
- フィッシュレットが使える
それでは順にみていきましょう。
掃除やメンテナンスが楽
ベアタンク水槽で飼育する最大のメリットは、掃除やメンテナンスが楽になることです。
底床材がないので糞やゴミを見つけやすく、お掃除がしやすいんですよね。
また、砂利や砂を敷いている場合は、底に溜まった汚れをキレイにするためにプロホースなどのクリーナーでお掃除する必要があります。
ベアタンクであれば、砂利のなかを掃除する手間もないため、メンテナンスが楽ちんです。
底床をキレイにするのは
- 水質維持
- 病気予防
といった面からとても大切なこと。
ですが、底面をキレイに維持するのは結構たいへんな作業ですよね。
特に糞の多い生体は頻度もそこそこ。
そんな時、床に何もないベアタンク水槽であれば、メンテナンス作業の時間を短縮できたり、作業性を向上することができます。
このメンテナンス性の高さこそがベアタンク水槽最大の特徴といえますね。
生体を鑑賞しやすい
ベアタンク水槽は、レイアウト素材やアクセサリーをほとんど使いません。
全く使わない方も多いですね。
そのため、水槽内の生体を鑑賞しやすいです。
生体の美しさを楽しむ方法としてぴったりの鑑賞方法といえますよね。
(もちろん、水草や砂利、石などのレイアウト素材がある環境のほうが美しく見える生体もいますが)
コストがおさえられる
ベアタンク水槽では、砂利や砂を使わないため、その分のコストがかかりません。
また、レイアウト素材などもほとんど使わないので、そういった部分でかかるコストもおさえることができます。
すこし大きめの水槽になってくると、底に敷く砂利やソイルの量も意外と多くなりますよね。
また、石や流木もこだわりだすと結構な金額に。
ベアタンクで水槽を管理する場合は、このあたりのコストはぐっと抑えることができます。
リセットが簡単
ベアタンクで管理している水槽は、底砂などを使っている水槽と比べるとリセットするのが楽です。
水槽を維持していて避けられないのがリセットという作業。
特にトラブル時…たとえば水槽内で病気が広がってしまったときなどでリセットが必要になる場面はあると思います。
そんなときに底に何も無いベアタンクであれば、リセット作業も比較的楽におこなうことができます。
砂利などを使っていると、底床材を取り出したりする作業がありますからね。濡れた砂利やソイルを取り出す作業、意外とたいへんなんですよね。
フィッシュレットが使える
ベアタンクにすると、フィッシュレットが使えるというのもメリットのひとつですね。
フィッシュレットとは、簡単にいうと糞や食べかすなどのゴミを集めてくれる投げ込み式フィルター。
床面のメンテナンスがぐっと楽になることで人気のアイテムなんですよ。
砂利や砂が敷いてあると、なかなか効果を発揮しづらいのですが、ベアタンクであれば非常に便利で効果的。
ディスカスや古代魚、プレコなど糞や食べ残しが多くでる生体の飼育にはベアタンクとフィッシュレットの組み合わせはぴったりです。
関連記事
【フィッシュレット】水を汚しがちな中型から大型の生体にぴったり!
ベアタンク水槽のデメリット
利点の多いベアタンク水槽ですが、悪い面もあります。
ベアタンクのデメリットは
- ろ過バクテリアの数が少なくなる
- 水槽内が殺風景に見える
- 糞や食べ残しが目立つ
- 底面フィルターが使えない
この4つです。
ろ過バクテリアの数が少なくなる
ベアタンク水槽は、ろ過バクテリアの量が通常より少なくなりがちです。
というのも、水をキレイにしてくれる、ろ過バクテリアは砂利や砂にも繁殖します。
ベアタンクの場合は、ろ過バクテリアが繁殖する底床材がまったくありません。
そのため砂利や砂、ソイルを敷いている水槽よりもろ過能力がすくなくなってしまうことが多いです。
ベアタンクにするときの最大のデメリットは、ろ過バクテリアが繁殖しづらい環境になってしまうことですね。
ろ過能力が不足しないように、メインのろ過フィルターはしっかりとしたものを選ぶのがおすすめです。
水槽内が殺風景に見える
ベアタンク水槽は、水槽内が良く言えばシンプル、悪く言えば殺風景になってしまいます。
水槽の景色を彩ってくれる砂利や砂などを使わないので、しょうがないところではありますが。
インテリア性という点では、ベアタンク水槽はちょっと苦手ですね。
糞や食べ残しが目立つ
メリットの部分で、底床材がないので糞や食べ残しなどのごみが見つけやすい、とご紹介しました。
ですが、こちらは考え方によってはデメリットにもなってしまいます。
というのも、見つけやすいということは、よく目立つ、ということになりますよね。
そのため、ちょっとした糞やゴミが目立ってしまうことに。
水槽を見ているときに気になってしまい、見栄えが良くないな、と感じてしまうことがあるかもしれません。
底面フィルターが使えない
ベアタンク水槽では、底床材をろ材として活用する底面フィルターが使えません。
低コストで強力なろ過能力を発揮してくれる底面フィルターが使えないのは、人によってはデメリットになってしまいますね。
ベアタンクでの飼育に向いている生体
さて、ここまでベアタンクのメリットやデメリットを見てきました。
ここからはベアタンクでの飼育が向いている生体をいくつかご紹介しますね。
ベアタンクと相性の良い生体は
- ディスカス
- 肉食魚
- ベタ
- 金魚
などです。
ディスカス
ディスカスはベアタンクでの飼育が定番です。
意外と糞が多く、水槽内のメンテナンスが大切な種類ですので、メンテナンス性の良いベアタンクが向いているんですね。
水の汚れに敏感ですので、水質悪化につながりやすいエサの食べかすが、水槽内に残っているかどうか確認しやすいのもポイントです。
肉食魚
オスカーやアロワナ、ダトニオなどの中型から大型の肉食魚もベアタンクと相性が良いです。
こちらもエサの食べ残しや糞が非常に多く、底床も汚れがち。
掃除のしやすさからベアタンクでの飼育が定番ですね。
ベタ
ベタもよくベアタンクで飼育が向いている生体です。
ベタは少ない水量で、フィルターも使わない方法で飼育することが多いですよね。
そういったときは汚れをすぐに見つけられて、スポイトなどで簡単にメンテナンスできるベアタンクがぴったり。
金魚
金魚もベアタンクと相性が良い生体といえますね。
糞が多く、水を汚しがちですので、お掃除がしやすいベアタンクは丁度良いです。
金魚は砂利を敷いた水槽ともよく合うので、飼育者の好みやスタイルにあわせて、飼いやすい方を選んでみて。
ベアタンクはディスカスや肉食魚の飼育にぴったり
この記事では、ベアタンクのメリットやデメリット、相性の良い生体などをご紹介しました。
ベアタンクは砂利や砂などを敷かない水槽のことです。
ベアタンクで水槽を管理するメリットは、
- 掃除やメンテナンスが楽
- 生体を鑑賞しやすい
- コストがおさえられる
- リセットが簡単
- フィッシュレットが使える
この5つ。
特に掃除やメンテナンスがしやすくなることは、ベアタンクの最大のメリットですね。
糞や食べ残しの確認がしやすく、お掃除がしやすくなるので
- ディスカス
- ベタ
- アロワナなどの肉食魚
- 金魚
などの飼育と相性が良く、これらの生体を飼育する際にはおすすめの飼育方法のひとつです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
以上、いのりでした。