水槽用ヒーターの設置場所|注意したいポイントやおすすめの位置とは?

水槽用ヒーターの設置場所

こんにちは、いのりです。

水槽用ヒーターは水槽内の水をあたためてくれて、熱帯魚たちが日本の寒い冬を過ごしていくのに必須のアイテムです。

ですがヒーターは水槽の中に入れておけば大丈夫、というわけではありません。

実は設置場所によっては、きちんと水槽全体をあたためることができないことがあります。

ほかにも設置する場所によっては、ヒーター自体が壊れて使えなくなってしまったり、事故の原因となってしまうことも。

この記事では、水槽用ヒーターの設置場所を選ぶときの注意点や、おすすめの設置場所についてご紹介していきます。

水槽用ヒーターの設置場所

水槽用ヒーターは、飼育水の中に設置します。

その多くはキスゴムを使って、水槽の壁面に取り付ける方式になっていますね。

また、サーモスタットが一緒になったタイプのヒーターは、本体そのものを水中へ。

そのほかのサーモスタットとヒーター部がわかれているタイプは、ヒーター本体とサーモスタット部分を水中へ設置するのが基本ですね。

MEMO

サーモスタットとは、水の温度を検知する機械のこと。ヒーター部と一緒になっているタイプが手軽で初心者さんにはおすすめです。

それでは、水槽用ヒーターを設置するときに、注意したいポイントについてみていきましょう。

設置場所を選ぶときの注意点

水槽の全景

水槽用ヒーターを設置する場所を選ぶときに、注意したい点は

  • 水流の有無
  • 水深
  • 底砂に埋めない
  • サーモスタットとヒーターは離す

この4つです。

順番に、詳しくみていきましょう。

水流の有無

水槽用ヒーターの設置場所を選ぶときに、水流の有無はとても大切なポイントのひとつです。

ヒーターを設置する場所は、水流があるところを選んだほうが効果的。

水流があるところだと、あたためられた水が、水槽内に行き渡るからですね。

また、サーモスタットとヒーターが一緒になったタイプは、あたためられた水がヒーター周辺にとどまってしまうと、水温が上がったと感知してヒーターの稼働が止まることも。

そうなると、ヒーターの周辺は水温が上がったものの、水槽全体は水温が上がっていない、ということが起きてしまいます。

水槽用ヒーターを設置する場所に、水の流れがあるかどうか、すこし意識してみてくださいね。

ヒーターを物陰に隠すときは要注意

水草レイアウトなどを楽しんでいるときは、ヒーターが目立たないように流木や水草の影などに隠れるように設置することもありますよね。

そんなときは、水の流れができているかどうか、ちょっと注意してみてください。

なかには思ったほど水の動きがなくて、水槽全体がしっかりあたたまっていない、というケースも。

水深

水槽用ヒーターを設置する場所の水深もひとつのポイントになります。

水面からの深さのことですね。

ヒーターを浅いところ、水面から近い位置に設置するのはあまりおすすめできません。

その理由は

  • 上下で温度差ができてしまう
  • ヒーターが空気中に出るリスクがある

この2つです。

温度差ができてしまう

水は、あたたかい方が上にあがっていく性質があります。

そのため、水面に近い位置にヒーターを設置すると、浅い部分ばかりあたためられて、深いところはなかなか温度が上がらない、という状況になってしまいます。

もちろん、水の流れを作って、あたためられた水を循環させてあげることで、深いところもあたためることは可能です。

しかし、このあとご紹介する「ヒーターが空気中に出てしまうリスク」のことも含めて考えると、やはりある程度、底に近い位置に設置するのが効率が良くておすすめですね。

ヒーターが空気中に出るリスク

水槽用ヒーターは、空気中に出てしまうと高温になってしまい、たいへん危険です。

空気中に出て空焚き状態になったヒーターは、安全装置がついているものは止まってくれます。

ただし、安全装置が作動したヒーターは再度使うことができません。

うまく安全装置が働いてくれると良いのですが、ちょっと間違えれば重大な事故が起きてしまうことも考えられます。

そんな空焚き厳禁なヒーターですが、水面に近い位置に設置すると、空気中に出てしまう危険性が高まりますよね。

水槽の水位は蒸発したりしてじょじょに下がっていきます。

水面近くにヒーターをつけていると、水位が下がった場合、知らず知らずのうちに空気中に出てしまったり。

非常に危険ですよね。

マメに足し水をしてあげると問題はないのですが、こまめに管理するのはなかなか難しいものです。

リスクを考えると、ヒーターが空気中に出てしまう可能性が高い場所に設置することは避けた方が良いですね。

底砂に埋めない

水槽用ヒーターを、砂利やソイルなどの底砂の中に埋めるのはやめた方が良いです。

底砂の中は、水の流れがほとんどなく、ヒーターを埋めてしまうと水槽内をあたためることが難しくなってしまいます。

ヒーターの周辺にある底砂の温度だけ上がってしまうことに。

そうなると、サーモスタット一体型の場合は、温度が上がったと勘違いして、水温がしっかりあがっていないのに止まってしまう可能性があります。

サーモスタット部分が別のタイプの場合は、サーモ周辺の水温が上がらず、底砂の中でヒーターが稼働し続けることになってしまうケースも。

水槽用ヒーターを設置する場所で、底砂の中というのはおすすめできませんね。

サーモスタットとヒーターは離す

サーモスタットとヒーターがわかれているタイプの水槽用ヒーターの場合は、設置場所はお互いが近くならないように注意したいです。

この2つが近い場所にあると、ヒーターであたためられた水が、水槽全体に行き渡る前に、温かい水の温度をサーモスタットが感知してしまい、ヒーターがあたためるのをやめてしまいます。

結果として、水槽内が十分にあたたまりきらず、場所によって温度差ができてしまうことが。

そのため、サーモスタットとヒーターが分かれているタイプは、できるだけ離れた位置に設置したいですね。

たとえば対角の位置に設置するなどができると効果的です。

水槽用ヒーターを設置する場所のおすすめ

熱帯魚の水槽

水槽用ヒーターを設置する場所として、おすすめしたい場所は

  • 水の流れがある
  • 水槽の底の方

この2つの条件をクリアできる位置です。

いくつか例を挙げると

  • ろ過フィルターの排水近く
  • ぶくぶくの近く

などなど。

水の動きがある場所で、なおかつ底に近い位置に設置することで、ヒーターの能力を効率よく引き出すことができますよ。

上手に水を循環させることができていれば、水草の影など目立たない場所に隠してあげても良いですね。

ただし、さきほどもご紹介した通り、底砂に埋めないようにすることと、サーモスタットとの位置関係には注意してくださいね。

水槽用ヒーターの設置場所選びは大切

熱帯魚と水草の水槽

この記事では、水槽用ヒーターの設置場所を選ぶときの注意点や、おすすめの設置場所についてご紹介してきました。

水槽用ヒーターは、設置する場所によっては十分に能力を発揮することができなかったりします。

場合によっては故障や事故が起きることも。

そのため、ヒーターの設置する位置選びは意外と大切です。

水槽用ヒーターを設置する場所のおすすめを、ざっくりおさらいすると

  • 水の流れがある
  • 水槽の底の方

この2つの条件をクリアできる場所です。

また、ヒーターとサーモスタットが分かれているタイプのものは、それぞれの位置関係についてもすこし注意が必要。

お互いが近い位置にあると、水槽内を上手にあたためることができないことがあります。

なるべく離して設置したいところです。

水槽用ヒーターの設置場所について、すこし意識することで、ヒーターの能力をしっかりと活用してあげてみてくださいね。

以上、いのりでした。

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