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こんにちは、いのりです。
アクアリウムで使用する塩素中和剤やハイポなどを、規定量より多く入れてしまうと何か悪影響が出ないか気になりますよね。
基本的には、規定量を多少オーバーしてしまっても大きな問題はありません。
ですが例外もあって、影響がでる生体もいます。また、規定量の十倍以上などあまりにも多すぎる量を入れてしまった場合なども影響が出てくる可能性があります。
今回はそんな「カルキ抜きの入れすぎ」について考えていきます。
そもそもカルキ抜きって何?という方は、こちらの記事で解説していますので、あわせて読んでみてください。
関連記事 【初心者】カルキ抜きって何?その必要性とやり方を簡単に解説します
カルキ抜きはついつい多めに入れがち
塩素中和剤やハイポなどのカルキ抜きは、規定量より多く入れがちな人が結構多いんじゃ無いかなーと思っています。
というのも、水道水に含まれるカルキは目には見えず、試薬やチェッカーを使わない限り完全に抜けているかどうか分かりません。
「カルキちゃんと抜けてるのかな?」と不安に思って、カルキ抜きをちょっと多めに入れてしまうことありませんか?
私もその1人でして、「足りないよりは良いかなぁ」なんて考えで、カルキ抜きはいつも気持ち多めに入れてしまっています。
ですが、塩素中和剤を気持ち多めに入れていて、影響があったなーと感じたことはありませんね。
そもそも規定量がアバウトなハイポ
固形タイプのハイポなんかは、そもそも製品に書かれている規定量が結構アバウトだったりします。
私がよく使っているハイポの場合は、「30センチ水槽に1〜3粒」なんて書かれていたりします。
例えばの話ですが、1粒を1,000円に置き換えたとしたら、1回につき1,000円〜3,000円ってことになりますよね。こう考えると、ちょっとアバウトすぎる気がしませんか?
しかも、ハイポって1粒の大きさ自体にかなりバラつきがあります。小さいのと大きいのを比べると3倍くらい差はあるように感じます。
一番小さいものを1,000円と考えると、大きいものだと3倍くらいだとして、3,000円になります。となると、1回につき1〜3粒ですので、1,000円〜9,000円もの差ができる可能性があるんです。
こんなにアバウトなハイポですが、長年にわたり多くの人に愛用されています。
ということは、カルキ抜きを多少入れすぎても大きな問題はなさそうですよね。
もちろん1〜3粒のところを20粒いれましたー!とかになると話は別ですが…
カルキ抜きの成分って有害?
カルキ抜きの成分で一番メジャーなものは「チオ硫酸ナトリウム」と呼ばれるものです。
固形のハイポは、チオ硫酸ナトリウムの結晶ですね。液体の塩素中和剤はチオ硫酸ナトリウムを溶かして溶液にしたものです。
市販されている商品のほとんどはこのチオ硫酸ナトリウムが使われています。
チオ硫酸ナトリウムには毒性はほぼ無いと言われていますが、大量に摂取した場合には人間でも吐き気や腹痛が起きることがあります。
よって、カルキ抜きの成分はほぼ安全ですが、あまりにも大量に入れてしまうと危ないよーということですね。
普通は無いと思いますが、バケツ1杯にカルキ抜き1本まるまる全部入れましたー!とかやってしまうと、さすがに危険ですね。(pHなんかもスゴい変化すると思いますし)
デリケートなエビには影響が出る場合も
レッドビーシュリンプなどの神経質で敏感なエビなどは影響が出やすいと言われています。エビを専門に扱うお店などでは、ハイポの使用を推奨していないお店もあります。
デリケートな生体を飼育している場合は、ちょっと気をつけてみてくださいね。
カルキ抜きを入れすぎてしまった時の対処法は?
「カルキ抜きの容器を水槽に落としてしまった」「子どもが入れてしまった」などの事故で異常なほどの量が水槽の中に入ってしまうことは考えられます。
その時はカルキ抜きの成分を水槽の外に出して濃度を下げていくために、水換えを行います。
しかし、急な水換えは生体にもかなり負担がかかりますので、生体の様子をしっかりと観察しながら水換えを行なっていく必要があります。
状況によっては、水換えをせずに様子見をした方が良いケースもあるかなと思います。このあたりの判断は、とにかく生体の様子を観察するしかないですね。
このように大量にカルキ抜きを入れてしまった場合はリカバリーが難しいです。そのため大量にカルキ抜きが入ってしまわないように、事前の対策が大切だと思います。
水槽の上にフタを開けたカルキ抜きの容器をうっかり置いたり、子どもの手の届く範囲にカルキ抜きを置いておかないように注意してくださいね。
粘膜保護剤が入っている場合は注意
液体タイプの塩素中和剤の中には、粘膜保護剤と呼ばれるものが入っている商品があります。エーハイムの「4in1」や、テトラの「アクアセイフ」などが有名ですね。
この粘膜保護剤ですが、大量に入れてしまうと水に少しとろみがついてしまい、水面の泡が消えにくくなってしまうことも。
泡が消えない要因には、他の要素もあるのですが、この粘膜保護剤もひとつの要因になります。ですので、エラや粘膜を保護する成分が入っているものには少し注意してください。
塩素中和剤の入れすぎには神経質にならなくても良い?
デリケートなエビなどの生体を飼育していなければ、多少の入れすぎはそこまで神経質になる必要は無いんじゃないかなーと思います。
もちろん、一番良いのは規定量をしっかり守ることですが。
あまりにも規定量をオーバーした量を入れることはさすがに危険ですので、避けてくださいね。
どうしてもカルキ抜きの影響が気になる方は、カルキ抜きを使わなくてすむように、汲み置きの水を使ったり、浄水器を導入してみてはいかがでしょうか?
以上、いのりでした。
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