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こんにちは、いのりです。
水槽にはえるコケにはいろいろな種類がありますよね。
今回は、そんなコケの中から黒い毛のようなコケ、通称「黒ひげコケ」を取り上げたいと思います。
黒ひげコケは、たくさん存在するコケの中でも厄介なコケとしてよく挙がります。
そんな黒ひげコケのはえる原因や、減らすための除去方法、やっつけるのを手伝ってくれる生体などについてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
黒ひげコケが発生する原因
黒ひげコケが発生する原因は、硝酸塩やリン酸塩と言われています。
そのため、黒ひげコケが生える状況のポイントとして
- 水換えが不足している
- 餌のあげすぎ
- 底床材が汚れている
- ろ過材が古くなっている
- 水流が当たっているところに発生する傾向
といったことが考えられます。
水換えが不足している
黒ひげコケがはえるのは、水中の栄養(硝酸塩やリン)が多すぎるときです。
このような栄養が溜まっていくスピードに対して、水換えの頻度や量が不足していると、どんどん飼育水が栄養たっぷりに。
栄養が溜まってしまうと、黒ひげコケが発生する要因になってしまいます。
水換えは定期的にしっかりとやっていきたいところですね。(難しいのですが)
餌のあげすぎ
黒ひげコケがはえる原因といわれているリン。
そのリンは餌の食べ残しや、魚のフンなどが供給源となります。
餌のあげすぎは、食べ残しがでてしまう可能性を高めてしまいますし、魚の糞が増えることにも。
リンが増えてしまう原因になってしまうため、餌のあげすぎは黒ひげコケの要因のひとつになってしまいます。
底床材が汚れている
底床材に汚れが溜まっていることも、黒ひげコケが発生する要因になる可能性があります。
というのも、魚の糞などに黒ひげコケが好むリンが含まれているからですね。
餌の食べ残しなども、底床のスキマなどに入り込んでいることも。
ろ過材が古くなっている
ろ過材も要因のひとつになることがあります。
水槽内の汚れが溜まる場所なので、リンが蓄積されてしまうことがあるからです。
特にメンテナンスがちょっと手間で、お掃除の頻度が少なくなりがちな外部フィルターは注意したいですね。
水流が当たっているところに発生する傾向
黒ひげコケは、水流があたっている部分に発生する傾向があります。
排水パイプの周辺や、水流ポンプの流れがぶつかる石や流木を中心にはえてきて、そこから水槽内に増えていく、というパターンが良くみられます。
理由は諸説ありますが、水流によって栄養を得やすくなるのでは、水流にのって広がっていくからでは、といったことがよく挙げられますね。
黒ひげコケを減らす方法
さて、ここからは黒ひげコケを減らしていく方法をご紹介していきます。
今回は
- 直接取り除く
- フィルターの掃除
- 底床の掃除
- リン酸吸着剤を使う
- 熱湯でやっつける
- 木酢液でやっつける
- 生体に食べてもらう
という7つの方法をご紹介。
直接取り除く
黒ひげコケが取り出せる石や流木などのレイアウト素材に発生している場合は、水槽から取り出して直接取り除くと良いですね。
ただ、黒ひげコケってはえている場所にしっかりとくっついているんですよね。
落とすには、硬いブラシなどが必要になってきます。
量によっては結構たいへんな作業。
地道に攻めるか、別の対策もあわせて行っていきたいところです。
フィルターの掃除
フィルターの掃除も効果的。
ろ過材に溜まっている汚れが黒ひげコケに栄養を供給している可能性があるためですね。
ただ、掃除しすぎて、ろ過バクテリアがいなくなってしまっては逆効果にも。
その点に注意しつつ、溜まっている汚れを外に出してしまいましょう。
底床の掃除
底床材に汚れが溜まっている場合は、掃除してあげましょう。
餌の食べ残しや、生体の糞からでる栄養がコケの発生要因になるからですね。
底床材の中を掃除するときは「プロホース」を使うのがおすすめです。
プロホースは砂利などの中に溜まっている汚れを取り除きつつ水換えができるという優れモノ。
水槽のお掃除グッズとしては定番アイテムですよ。
ただし、注意点として1点。
それは、ソイルの場合はザクザクと底床内を掃除するのは避ける、ということです。
ソイルの粒が崩れてしまうからですね。
リン酸を吸着剤で取り除く
水槽内にあるリンを吸着材などで直接取り除く方法もあります。
リン酸を吸着して取り除くことができるアイテムが、いろいろなメーカーから販売されています。
たとえば外部フィルターで有名なエーハイムからは「リン酸除去剤」というフィルターに入れて使うアイテムが。
こういった除去剤などを使うことで、直接水槽の外にリンを出すことができます。
ただし、吸着してくれる量には限りがあるため、定期的に交換が必要になるのは気を付けたいところ。
熱湯でやっつける
石やパイプに黒ひげコケが発生しているときは、熱湯でやっつける方法も。
黒ひげコケがはえているものを水槽から取り出し、別の容器で熱湯に浸けることで弱らせることができます。
柔らかくなってくれるので、後はヤマトヌマエビやサイアミーズフライングフォックスなどがモグモグと食べてくれますよ。
もちろん、弱った後に直接こすり落としても良いのですが。
木酢液でやっつける
黒ひげコケは木酢液を塗ることでやっつけることができます。
水槽から黒ひげコケがはえたものを取り出し、木酢液を塗るだけ。そうすることで簡単に弱って枯れます。(枯れるって言うのかな…)
あとはよく洗って水槽内に戻すことで、エビ類やサイアミーズフライングフォックスが食べてくれます。
非常に強力な木酢液ですが、注意したいポイントも。
まず、木酢液は強い酸性です。そのため、水槽内に入れてしまうと環境悪化のリスクも。
ちなみに発生している素材が水槽から取り出せない場合は、スポイトで直接かけてやっつけるという方法もあるにはあるのですが、リスクがとても大きいため止めておいた方が無難です。
それから、木酢液は結構クサイです。(人によって感じ方は違いますが…笑)
ニオイが苦手な方は、換気しつつ使ってくださいね。
コケ取り生体に食べてもらう
黒ひげコケを食べてくれる生体はあまりいません。
硬いからか、エビ類も歯が立たない様子ですね。
もしかすると味もいまひとつなのかも。
そのため、コケ取り生体は、予防や気休めとしての役割が大きいですね。
ですが、上でご紹介したように、黒ひげコケを熱湯や木酢液で弱らせてあげると、彼らも活躍してくれますよ。
黒ひげコケを食べてくれる生体
黒ひげコケを減らすのに力を貸してくれる生体として代表的なのは
- サイアミーズフライングフォックス
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
です。
サイアミーズフライングフォックス
「サイアミーズフライングフォックス」は黒ひげコケを食べてくれるコケ取り生体です。
黒ひげコケはコケ取り生体の効果があまり期待できませんが、サイアミーズフライングフォックスは少し食べてくれますね。
とはいえ、そこまで期待できるものでもありませんが。
熱湯や木酢液で弱らせた黒ひげコケはモグモグ食べてくれることが多いので、そちらに期待したいところです。
サイアミーズフライングフォックスは、そこそこ大きくなります。(10㎝ほど)
ちょっと気が強いところもありますので、小型魚が中心の水槽では、混泳にすこし注意が必要です。
また、小型水槽ではちょっと持て余してしまうことも。
導入には少し気を付けたいコケ取り生体でもありますね。
ヤマトヌマエビ
こちらはコケ取り生体の定番「ヤマトヌマエビ」。
いろいろなコケを食べてくれることで人気の生体ですね。
ヤマトヌマエビは弱って柔らかくなった黒ひげコケを食べてくれます。
硬い元気な黒ひげコケは、多少食べてくれるところもありますが、基本的にはほとんど効果がありません。
とはいえ他のコケもやっつけてくれますし、黒ひげコケのことは抜きにしても非常に頼りになる生体ですよ。
ミナミヌマエビ
次にご紹介するのは「ミナミヌマエビ」です。
こちらもコケ取りとして定番の生体。
弱って柔らかくなった黒ひげコケを食べてくれることが期待できます。
他の生体と同じように、元気な黒ひげコケの除去は期待できませんね。
なお、ヤマトヌマエビとの違いはサイズと繁殖の有無です。
ミナミヌマエビは小型で1匹1匹の能力は控えめ。
ですが、水槽内で繁殖することができるので、数で勝負することができます。
サイズが小さいことで、マトヌマエビほど目立たないのもポイントですね。
まとめ|黒ひげコケは非常に手ごわいコケ
この記事では、黒ひげコケの取り除き方や食べてくれる生体についてご紹介しました。
黒ひげコケは硝酸塩やリン酸が増えてくると発生するといわれています。
そのため
- 水換えが不足している
- 餌のあげすぎ
- 底床材が汚れている
- ろ過材が古くなっている
- 水流が当たっているところに発生する傾向
といった点が、発生の原因に挙げられています。
そんな黒ひげコケを減らすには
- 直接取り除く
- フィルターの掃除
- 底床の掃除
- リン酸吸着剤を使う
- 熱湯でやっつける
- 木酢液でやっつける
- 生体に食べてもらう
といった方法が効果的です。
一度発生してしまうと、完全に取り除くのはかなり難しい黒ひげコケ。
いくつかの対策を組み合わせつつ、少しずつやっつけていきたいところですね。
以上、いのりでした。
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