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アクアリウムを調べていると「ソイル」という言葉をよく目にしますよね。砂や砂利とは何が違うの?本当に必要なの?と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。実はソイルは、水草育成や熱帯魚の飼育においてとても頼もしい底床材なんですよ。この記事では、ソイルとは何か・どんな特性があるのかを初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ソイルとは何か
天然の土を焼き固めた底床材
ソイルとは、天然の土を丸い粒状に焼き固めて作られたアクアリウム専用の底床材です。
砂や砂利が川や海で採取された鉱物系の素材であるのに対し、ソイルは有機物を含む土が原料になっています。この原料の違いが、ソイルならではの特性を生み出しているんですね。
砂・砂利との違いはどこにあるか
砂利や砂とソイルの違いは、主に3つの点で整理できます。
| 比較項目 | 砂・砂利 | ソイル |
|---|---|---|
| 水質への影響 | 中性〜弱アルカリ性に傾きやすい | 弱酸性に保ちやすい |
| 栄養の有無 | ほぼなし | 水草に必要な栄養を含む |
| 寿命 | ほぼ半永久的 | 1〜2年程度で交換が必要 |
砂利や砂は一度購入すれば長く使えますが、ソイルには寿命があります。その代わりに水質管理や水草育成において大きな恩恵をもたらしてくれる素材です。どちらが良い・悪いではなく、目的に合わせて選ぶことが大切ですよ。
ソイルが持つ3つの特性
pHを弱酸性に保つ
ソイルの大きな特性のひとつが、水のpHを6〜7の弱酸性〜中性に保とうとする働きです。ネオンテトラやラスボラなどよく流通している熱帯魚の多くは弱酸性の水を好みます。また一般的に販売されている水草のほとんども弱酸性〜中性を好む種類です。
「pHの管理ってよくわからない……」という初心者の方にとって、ソイルを入れておくだけで水質がある程度自動的に整えられるのはとても心強いですよね。砂利系の底床材の中には水を弱アルカリ性に傾けるものもあるため、弱酸性を好む生体を飼育する場合はソイルの方が管理しやすいこともあります。
水草に必要な栄養を含む
ソイルは天然の土を原料にしているため、水草の成長に必要な栄養素を含んでいます。砂利や砂にはほとんど栄養が含まれていないため、水草が根から栄養を吸収できる環境を整えるうえでソイルは大きな役割を果たしてくれます。
水草をしっかり育てたい場合にソイルが定番とされているのは、この栄養供給の働きがあるからです。特に根を張って成長する水草との相性は抜群ですね。
有害物質を吸着する
ソイルにはアンモニアなど水中の有害物質を吸着する働きもあります。魚の排泄物や食べ残しから発生するアンモニアは、魚にとって毒性のある物質です。ソイルがこれを吸着することで水質の悪化を緩やかにし、水槽の立ち上げ初期など水が不安定になりやすい時期に特に助けになりますよ。
ソイルの種類と選び方の基本
栄養系と吸着系の2種類がある
ソイルは大きく「栄養系ソイル」と「吸着系ソイル」の2種類に分かれています。栄養系は水草育成に必要な栄養を豊富に含んだタイプ、吸着系は有害物質の吸着を得意とするタイプです。それぞれに向いている用途や使い方がありますよ。2種類の詳しい特徴や違いについては、別の記事でそれぞれ詳しく解説していますので、併せてご覧いただければと思います。
粒の大きさによる違い
メーカーによって違いますが、ソイルは粒の大きさによって「ノーマル」「スモール」「パウダー」「スーパーパウダー」などのサイズ展開があルコとも。
それぞれの特徴を簡単に整理しておきましょう。
ノーマル(粒が大きめ)
- 通水性が良く、底床内に新鮮な水が行き渡りやすい
- 価格が比較的安くコスパが良い
- 細かい前景草(小さい水草)は植えにくい
パウダー・スーパーパウダー(粒が細かい)
- 見た目がきめ細かく水槽が広く見える
- 前景草が植えやすい
- 価格は高め
- 通水性がやや低下する
迷ったらノーマルから始めるのがおすすめ。
細かい粒を使いたい場合は、ノーマルを下敷きにしてその上にパウダーを重ねる方法が通水性とコスパの面でおすすめです。
ソイルを使ううえで知っておきたいこと
使う前に洗ってはいけない
砂利や砂は水槽に入れる前に水洗いするのが一般的ですが、ソイルは洗わずにそのまま使うのが基本です。
ソイルの粒は水に濡れた状態で強い力を加えると崩れやすく、ざぶざぶ洗ってしまうと粒が潰れて泥状になってしまいます。袋から出してそのまま水槽に敷きましょう。水を入れる際もゆっくり静かに注ぐのがポイントですね。
寿命があり定期的な交換が必要
ソイルは砂利や砂と違い、使い続けると粒が崩れてきます。環境にもよりますが、一般的には1〜2年程度で交換の目安を迎えることが多いです。交換の際は底床材を全部取り出す必要があるため、水槽のリセットを伴うことがほとんどです。
長期間使い続けることを最優先にするなら砂利系の方が向いていますが、水草育成や水質管理のしやすさを重視するならソイルのメリットは十分にそれを上回ります。
ソイルを選ぶ際は「定期的な交換がある」ことも含めて計画しておくと安心ですね。
まとめ
ソイルとは天然の土を焼き固めたアクアリウム専用の底床材です。
pHを弱酸性に保つ・水草に栄養を供給する・有害物質を吸着するという3つの特性を持ち、水草育成や熱帯魚の飼育において頼もしい存在。一方で寿命があることや、洗わずに使う必要があることなど、砂利とは異なる扱い方も必要です。特徴をしっかり抑えて、上手に活用していってくださいね。


