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こんにちは、いのりです。
アクアリウム用の照明って蛍光灯とかLEDなど、いくつか種類があって、どれが良いのか迷いますよね。
そこで、この記事ではアクアリウムで使われるライトの種類ごとの特徴と、その違いについて解説していきます。
照明ごとの特徴と違いを理解することで、失敗することなく用途にあった照明を選ぶことができるようになりますよ。
アクアリウムで使われる照明は主に3種類
アクアリウムで使われる照明の種類は主に以下の3種類です。
- 蛍光灯
- LED
- メタハラ(メタルハライドランプ)
少し前までは、LED照明は性能面で良いものが少なくて選択肢に上がりにくかったのですが、最近ではLED照明の性能がグッと高くなってきました。
それぞれにメリットとデメリットがあり、用途によって向き不向きもあります。
上手に選択するために、この3種類の特徴と違いを把握することが大切になってきます。
では、各種を詳しく紹介する前に、まずはこの3種類の違いを簡単な表でみてみましょう。
蛍光灯、LED、メタハラの違い簡易表
- 蛍光灯
- LED
- メタハラ
の特徴をざっくりと表に書き出しますと
項目 | 蛍光灯 | LED | メタハラ |
---|---|---|---|
価格 | 安い | 普通 | 高い |
電気代 | 普通 | 安い | 高い |
電球の価格 | 普通 | なし | 高い |
明るさ | 普通 | 普通 | 明るい |
発熱量 | 普通 | 普通 | 熱い |
扱いやすさ | 簡単 | 簡単 | 難しい |
目安としてはこんな感じですね。
ではざっくりと特徴をおさえたところで、次に水槽用ライト3種類のメリットやデメリット、向いている使い方などを詳しくみていきましょう。
蛍光灯の特徴
蛍光灯はアクアリウムのスタンダードな照明として長いあいだ使われてきました。
そのため蛍光灯は情報が多く手に入ります。水草の育成データなどを蛍光灯を元に表記している本やサイトも見かけます。
LEDの技術が進歩してきて、じょじょに使われることが少なくなってきましたが、バランスが良く使いやすいので愛用している方も多いライトですね。
蛍光灯のメリット
蛍光灯のメリットは以下の4つです。
- 本体価格が安め
- ほとんどの水草の育成が可能
- 電球の交換で明るさや色を変えられる
- 情報が手に入りやすい
本体価格が安め
蛍光灯はほかの照明と比べると、本体の価格が比較的安めのものが多く、初期コストを抑えることができます。
価格のわりにそこそこの明るさを発揮してくれるので、コストパフォーマンスに優れているライトと言えます。
ほとんどの水草の育成が可能
ほとんどの水草は、蛍光灯で育成することが可能です。
一部「難しい」とされている水草もありますが、基本的に入手できる水草は問題ないですね。
蛍光灯の光はLEDと比べて、光の質(波長なんて言われたりします)が水草の育成に向いていると言われています。
ただ、光の要求量が多い水草を育てる場合は蛍光灯を3本にするなどの調整が必要になります。育てたい水草に必要な光量を確保することは忘れないようにしてくださいね。
電球の交換で明るさや色を変えられる
蛍光灯は本体はそのままでも、電球を違うものに交換することで明るさや色を変えることができます。
本体は安いものを選んで、電球の方を明るくて良いものを選ぶことでコストをおさえながらも良い光を導入することができますよ。
また、白でも色合いの違うものを選ぶことで、自分好みの色合いにすることもできます。
海水魚を飼育するときに、青色の光に変更することも簡単にできますよ。
情報が手に入りやすい
情報を手に入れやすいことも蛍光灯の特徴のひとつです。
蛍光灯は長い間アクアリウムの照明のスタンダードだったので、ネットや本で情報がたくさん載っているからですね。
水草の種類ごとに「蛍光灯が何本必要〜」といった表現で解説されている本やサイトもありますので、初心者さんでも迷うことなく水草の育成を楽しむことができます。
蛍光灯のデメリット
蛍光灯のデメリットは以下の2つです。
- 定期的に電球の交換が必要
- お店での取り扱いが少なくなってきた
定期的に電球の交換が必要
蛍光灯を使うには電球を定期的に交換する必要があります。そのため、ランニングコストが発生します。
また、蛍光灯は使っていると明るさが落ちていきます。そのため蛍光灯の本数は十分でも、水草の育成に必要な光量を確保できていないケースが起きることも。
そういった手間とランニングコストが発生することは蛍光灯の弱点のひとつですね。
取り扱いが少なくなってきた
最近は蛍光灯の商品を販売するメーカーが減ってきました。
- LEDの技術が進歩して良いものが増えてきた
- 新商品のほとんどがLEDになった
といった点から、残念ながらお店でも蛍光灯の取り扱い量は減ってきているように思います。
蛍光灯に向いている使い方
蛍光灯に向いている用途は以下の2つですね。
- 生体メインの水槽
- 水草水槽
生体メインの水槽
生体をメインとして、水草を育てない場合は光量の強さなどは考えなくても良いので、本体が安価な蛍光灯でもバッチリ楽しむことができます。
LEDとの違いは蛍光灯の方が
- ランニングコストが高い
- 柔らかい雰囲気の光
となります。
柔らかな光が好みの場合は蛍光灯の方が良いかなと思いますが、電気代や電球の交換などでランニングコストはLEDより高くなりますので、その点には注意してくださいね。
水草水槽
水草水槽を楽しみたいとき、蛍光灯は選択肢のひとつになりますね。
昔から積み重ねてきた情報や実績がありますので、初心者さんでも挑戦しやすいです。
また、水草の育成に向いているタイプのLEDは比較的高価なので、コストを抑えて水草を育てたいときに蛍光灯はおすすめです。
関連記事 蛍光灯の特徴|水草水槽や熱帯魚飼育にぴったりの照明【アクアリウム】
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LEDの特徴
LEDを使った照明は比較的新しい分野の商品です。
出始めた当初は、明るさや光の質などの面で水草などの育成に向いていなかったのですが、最近では技術の進歩もあり、水草やサンゴの育成もできるような高性能のものが増えてきました。
アクアリウムの照明としてはスタンダードな選択肢になりつつあるといっても過言ではないと感じています。
そんなLEDのメリットとデメリットをみていきましょう。
LEDのメリット
LEDのメリットは以下の6つです。
- 電気代が安い
- 電球の寿命が長い
- 水草の育成が可能
- サンゴの飼育が可能
- 見た目がおしゃれなものが多い
- 新商品が豊富
電気代が安い
LEDは他の照明と比べて電気代が安くなります。
消費電力を抑えられるからですね。
そのため日々のランニングコストを安くすることができます。
とはいえ、水草用の高光量LEDはさすがに消費電力も多めですので、その点は気を付けてくださいね。
電球の寿命が長い
LEDの電球は、蛍光灯などと比べると非常に長持ちします。
商品にもよりますが、LEDの寿命はだいたい3万から4万時間ほどのものが多いですね。
1日に8時間点灯させた場合でも10年から13年くらいもつ計算になります。実際は少しずつ劣化していくので、そこまで使うのは難しいかと思いますが、それでも長寿命ですね。
水草の育成が可能
LEDでも水草の育成が可能な商品が、どんどんと発売されてきています。
LED照明が出始めたころは水草の育成に向いているものが少なく、実績もないことから水草水槽には使用されることが少なかったです。しかし、最近は高性能のLED照明が次々と開発、販売されてきました。水草の育成実績もどんどん出てきましたね。
ただし、十分な光量があるLED照明を選ぶことがポイントで、水草の育成に向いていないLEDもありますので気を付けてくださいね。
サンゴの飼育が可能
LED照明の中には、サンゴの飼育が可能な商品もあります。
サンゴは強い光を必要としたり、要求される条件が厳しめな種類が多いのですが、そういった条件をクリアする高性能なLEDが出てきています。
スマホのアプリで光の強さや色味を調整できるようなものも。
ただ価格もかなり高価なのが難しいところですね。
見た目がおしゃれなものが多い
LED照明は見た目がおしゃれなものが多いです。
蛍光灯やメタハラなどと比べて小型化や薄型化しやすいからですね。
そのため、水槽をインテリアとして考える方にはおしゃれに見えるLED照明がおすすめです。
新商品が豊富
LEDは近年、多くのメーカーが新しい商品を開発しています。
そのため、性能もどんどん上がっています。上記したように、水草やサンゴに対応したものも出てきました。
選択肢が多くあり、その中からご自身の好みのものを選ぶことができます。
LEDのデメリット
LED照明のデメリットは主に以下の3つです。
- 電球の交換ができない
- 水草の育成に向かない商品もある
- 高光量のものは本体価格が高い
電球の交換ができない
LED照明は基本的に電球の交換ができません。
そのため電球が切れてしまうと、まるごと買い替える必要があります。
LED電球の寿命は長いので、そこまで頻繁に買い替える場面がくるわけではありませんが、注意しておきたいポイントですね。
水草の育成に向かない商品もある
商品によっては、水草の育成に必要な光の量や波長(光の質みたいなものです)が出ておらず、水草の育成に向いていないものがあります。
特に安価なものや消費電力がかなり少ないものは、水草の育成に向いていないことが多いですね。
そのため、LEDで水草を育てたいなというときは、明るさや波長に問題がないかどうか事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。
- 水草用
- 水草の育成が可能
といったことが書かれている商品や「レビューなどで実績のあるもの」だと安心ですね。
高光量のものは本体価格が高い
水草やサンゴに対応できるような高光量のものは本体価格がグッと高くなります。
特にサンゴ用で「システムLED」や「フルスペクトル」と言われているようなものはかなり高価です。
その分、性能もすごく良いですね。
高性能なLED照明はさすがに高価なので、初心者さんが手を出すのはちょっと難しいかなと思います。アクアリウムにどっぷりはまった方向けですね。
LEDに向いている使い方
LED照明に向いている用途は
- 生体メインの水槽
- 水草水槽
- サンゴの飼育水槽
この3つがおすすめですね。
生体メインの水槽
生体メインの水槽でLED照明はとても相性が良いですね。
生体をメインとした水槽の場合は、そこまで強い光を求められていませんので、安価なLEDライトでも問題になりません。
そしてLEDは消費電力も少なく、電気代が安くすむためおすすめです。
水草水槽
水草の育成に対応しているLED照明であれば、水草水槽で使用するのもおすすめです。
特にインテリア性を重視するような水草レイアウト水槽では、おしゃれなものが多いLED照明が向いていますね。
サンゴの飼育水槽
高価な高性能LED照明を使うことで、サンゴを飼育している水槽でも活躍してくれます。
つぎつぎに良い商品が出てきていますので、サンゴの飼育に挑戦する際は、ぜひLED照明を選択肢に入れてみてくださいね。
関連記事 【アクアリウム】LED照明の特徴|水草は育てられる?おすすめのライトは?
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メタハラの特徴
メタハラ(メタルハライドランプ)の特徴はざっくり言ってしまうと「圧倒的な光量」ですね。
蛍光灯やLEDと比べると一番明るく、太陽光に近い質の光を作ることができます。
とてもパワーのある性能のため、大きなメリットを得られる反面、デメリットも多く、初心者さんには扱いづらい照明と言えます。
メタハラのメリット
メタハラのメリットは以下の3つです。
- すごく明るい
- 高難度の水草の育成が可能
- 高難度のサンゴの飼育が可能
すごく明るい
メタハラは蛍光灯やLEDと比べて、特に明るいです。
光の進み方も直進的で、水深のあるところにまで強力な光を届けることが可能です。直進的な光なのでその分、照らせる範囲は狭くなってしまいますが。
高難度の水草の育成が可能
高光量を求められて、蛍光灯やLEDでは育てることが難しい水草も、メタハラであれば育てることができます。
メタハラの光量と、太陽光に近い光だからこそですね。
ただ、光が強すぎて蛍光灯やLEDとは違った育ち方をする水草もいますので、状況に応じていろんなケースに対応する技術も求められます。
高難度のサンゴの飼育が可能
ミドリイシなどのサンゴは、特に強い光を好みます。
メタハラはそういった難しいサンゴを飼育できる照明です。
最近はLEDの性能も上がってきているため、サンゴの飼育では高性能LEDかメタハラで選ぶ形になりますね。
メタハラのデメリット
メタハラのデメリットはこちらの5つです。
- 本体価格が高い
- 電球の価格が高い
- 発熱量が多く高温になる
- 電気代が高い
- 光が強すぎてコケの原因になる
本体価格が高い
メタハラは本体の価格が他の照明にくらべてかなり高いです。
加えて吊り下げて使うものが多いため、吊り下げるためのリフトなどが必要になってきます。
電球の価格が高い
本体価格と同じように、電球の価格も高いです。
だいたい1年ほどで明るさは劣化してきてしまい、電球を交換することになりますが、そのたびにコストがかかってしまいます。
発熱量が多く高温になる
メタハラは点灯中、かなり高温になります。
そのため、部屋の温度や、水槽の水温を上げる原因になってしまいます。
電気代が高い
メタハラを使うと、電気代はグッと高くなってしまいます。
強い光を出すために電気をたくさん消費するからですね。
そのため、メタハラは蛍光灯やLEDと比べるとランニングコストが高いです。
光が強すぎてコケの原因になる
メタハラの強い光はコケがはえる原因になってしまいます。
コケがはえてきたときの対処や、照明と水槽の間の距離を調整して光の強さを加減するなどの技術が求められますので、初心者さんにとってはちょっと難しいですね。
メタハラに向いている使い方
メタハラに向いている使い方は以下の2つです。
- 水草水槽
- サンゴの飼育水槽
水草水槽
メタハラの強い光を活かすことができる用途のひとつが水草水槽です。
蛍光灯やLEDとはまた違ったイメージのレイアウトを作ることができるので、本格的な水草レイアウト水槽に挑戦する際は、選択肢のひとつにぜひ。
サンゴの飼育水槽
メタハラはサンゴの飼育水槽との相性も良いですね。
特に難易度の高いサンゴを飼育するときに活躍してくれますよ。
メタハラをメインに、補助でLEDを組み合わせるなどの使い方もおすすめです。
水槽用の照明ごとの違いを理解して使い分けよう
この記事ではアクアリウムで使われるライトの種類ごとの特徴と、その違いについて解説してきました。
アクアリウムで使われる照明は
- 蛍光灯
- LED
- メタハラ(メタルハライドランプ)
の3種類です。
この3つの照明ごとの特徴と違いを理解することで、用途にあった照明を選ぶことができるようになりますよ。
ぜひ、すべての照明を使いこなしてアクアリウムを楽しんでくださいね。
以上、いのりでした。