【スポットゴケ】緑色の斑点状コケがはえる原因と7つの対策

スポットゴケの原因と対策

水草やガラス面などに発生する緑色で斑点状のコケ。

その外見から、スポットゴケ、なんて呼ばれています。

スポットゴケは、ガラス面にはえてくると、水槽の中が見づらくなってしまいますし、見栄えも悪くなりますよね。

そこで今回は、そんなスポットゴケのはえてくる原因や、取り除く方法についてご紹介していきます。

あわせて、スポットゴケの掃除を助けてくれる生体もピックアップ。

見た目を害してしまうスポットゴケを、一緒にやっつけていきましょう。

スポットゴケとは

斑点状コケ、スポットゴケ

スポットゴケと呼ばれているコケは、水槽のガラス面や水草の葉っぱにはえる緑色のコケのことです。

斑点のように発生してくることから、スポットゴケや斑点状コケと呼ばれています。

発生してから時間が経ってくると、ガラス面を覆うように増えてきてしまい、ガラスが緑色に。

水槽の中が見にくくなってしまいます。

せっかくの水景も台無しになってしまいますよね。

ちなみに緑色のコケといえば、似たようなものに「アオミドロ」と呼ばれるコケも。

ざっくり見分ける方法としては、アオミドロは糸状に成長していくという違いがありますね。

アオミドロの対策については、別のページでご紹介していますので、そちらを見てみてくださいね。

関連記事 アオミドロがはえる原因と除去方法、有効なコケ取り生体とは

糸状コケ、アオミドロの駆除方法 【アオミドロ】糸状のコケがはえる原因と除去方法、有効なコケ取り生体とは

スポットゴケのはえる原因

ソイルを使った水草水槽

そんなスポットゴケのはえる要因として考えられるのは、主に

  • 水槽内の栄養が多すぎる
  • 光が強すぎる
  • 光が長時間あたっている

の3つです。

大まかに分けると、スポットゴケは「栄養分」と「光」が増える要因と考えられますね。

水槽内の栄養が多すぎる

水槽内の栄養が豊富にあると、スポットゴケはぐんぐんと成長し広がっていきます。

栄養過多になってしまう原因は

  • 生体の数が多すぎる
  • 餌の食べ残しが多い
  • 肥料の添加が多すぎる
  • 水換えが不足している
  • ろ過が足りていない

といったものですね。

光が強すぎる

スポットゴケが発生する原因として、光の強さも挙げられます。

水槽の環境に対して、照明の光量が強すぎると、このコケは発生しやすくなります。

また、照明だけでなく、日光も要因のひとつですね。

特に直射日光が当たっている水槽は、このコケが発生してしまうことが多いです。

光が長時間あたっている

光の強さだけでなく、光が当たっている時間も影響します。

照明をつけている時間が長すぎると、発生の原因にも。

同様に、日光の影響で、長時間光が当たってしまっているのもスポットゴケが喜ぶ環境ですね。

スポットゴケの取り除き方

ガラス水槽の世界

スポットゴケを取り除き、減らしていくための方法として今回ご紹介するのは

  • 直接取り除く
  • 餌の量を見直す
  • 水草を植える
  • 肥料の添加量を見直す
  • 照明を見直す
  • 直射日光を避ける
  • コケ取り生体に手伝ってもらう

という7つの方法。

それでは、順にみていきましょう。

直接取り除く

ガラス面に発生したスポットゴケは、人の手で直接取りのぞくことができます。

ちょっとガンコで、落とすのに力が必要になる場合もありますが。

方法としては「スクレーパー」や「メラミンスポンジ」を使ってこすり落とすと良いですね。

スクレーパーが無い場合は、三角定規や不要になったカード(紙以外のもの)などで代用することもできますよ。

個人的におすすめのアイテムは、メラミンスポンジと取っ手のあるステンレス製のスクレーパーですね。

特に、取っ手がついているスクレーパーは、ガンコなコケもするっと落とせますし、何より水の中に手を入れなくていいのが魅力。

とはいえ、直接取り除くだけでは、コケのはえる環境はそのまま。

そのためスポットゴケは再度はえてきてきてしまいます。

ですので、コケが発生する原因についても改善していく必要がありますね。

餌のあげすぎに注意する

餌をあげすぎてしまうと、飼育水の栄養過多につながってしまいます。

食べ残しが出てしまったり、糞がたくさん出てしまうからですね。

ろ過が十分であれば、なんとかなることもありますが、多くの場合では餌のあげすぎは要注意。

餌の目安はざっくり1日1回ほど。

もちろん、食べ残しが出ないように量も気を付けたいところです。

それ以上に多く餌をあげたい場合は、水換えの頻度を増やすなどの対策をあわせて行いたいところですね。

関連記事 熱帯魚の餌の頻度は1日1回がおすすめ!餌のあげすぎは危ない?

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水草を植える

水草を植えることも、スポットゴケ対策のひとつです。

スポットゴケが成長するために必要な栄養を、水草に消費してもらうことで、コケがはえにくい環境に。

植える水草は、成長の早いものが効果的です。

成長の早い水草といえば、有茎草や浮草のなかまが代表的。

たとえば

  • ハイグロフィラ
  • ロタラ・インディカ
  • マツモ

といった水草ですね。

逆にアヌビアスやミクロソリウムなど、ゆっくり成長していく種類の水草はコケ対策には向いていませんので気を付けてくださいね。

見た目にこだわりがない場合は、成長が非常に早く、栄養をぐんぐん吸ってくれるマツモが個人的にはイチオシです。

育てるのも簡単ですしね。

肥料の添加量を見直す

水草を育てるために、肥料を添加しているのであれば、その量を見直してみるのも良いですね。

液肥の入れすぎはコケが育ってしまう原因になってしまいます。

ただ、底床に埋めるタイプの肥料を添加している場合は、稼働している水槽から取り出すのは難しいです。

そのため、埋めるタイプの肥料の量は、水槽を立ち上げる段階でよく検討しておきたいところですね。

照明を見直す

使っている照明を見直すのもひとつの手です。

スポットゴケは、強い光が当たっていると発生しやすい傾向があります。

そのため、水槽の環境に対して、照明の光量が強すぎる場合は注意が必要。

すこし弱い光の照明に変更してあげると、スポットゴケの成長をおさえることができる可能性があります。

照明を変更する以外にも、水槽とライトの距離を遠くしてみたり、アマゾンフロッグビットなどの浮草を浮かべてみても、光の強さを弱める効果が期待できますね。

また、光量だけでなく、照明が点灯している時間もあわせて検討してみると良いかもしれません。

ライトがついている時間が長すぎるのも、コケの発生要因に。

ですので、点灯時間が長すぎる場合は、少し短くしてみると良いですね。

電源タイマーを活用すると、点灯時間のコントロールがしやすいのでおすすめですよ。

直射日光を避ける

スポットゴケ対策には、直射日光を避けるのも大切ですね。

上の項目でもご紹介しましたが、スポットゴケは強い光があたっていると、発生しやすい傾向にあります。

そのため、水槽に日光が直接当たっている場合は、それを遮る対策が必要です。

水槽の位置を動かして、光が当たりにくいところに移動することができると良いのですが、水の入った水槽はかなりの重さ。動かすのはかなり難しいと思います。

動かせない場合は、カーテンや遮光フィルムを利用したりして対応するのが良いですね。

水槽に日光が当たらないよう、上手にさえぎってあげてください。

コケ取り生体に手伝ってもらう

スポットゴケを食べてくれる生体に手伝ってもらうのも効果的。

ちょっと硬めで、食べづらいコケですが、種類によってはスポットゴケの増殖をおさえてくれる生体がいます。

とはいえ、コケ取り生体だけでは完全にキレイにするのはちょっと難しいところ。

ですので、あくまで予防や補助といった役割を担当してもらい、メインは人の手で行う、という考え方のほうが良いですね。

スポットゴケを食べてくれる生体は次の項目で詳しくご紹介いたしますね。

スポットゴケを食べてくれる生体

スポットゴケやっつけてくれる効果が期待できる生体として今回、ご紹介するのは

  • オトシンクルス
  • ブッシープレコ
  • 石巻貝

です。

それでは、順にみていきましょう。

オトシンクルス

メンテナンスフィッシュの定番「オトシンクルス」です。

オトシンクルスは、ガラス面など平らなところにくっついて、そこにはえているコケを食べてくれます。

ただ、スポットゴケに関しては、硬めで食べづらいのか効果は控えめ。

どちらかというと、発生を予防する方に期待ですね。

茶コケなど、他の種類のコケにも効果的ですので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事 オトシンクルスの飼い方|有効なコケの種類や飼育の注意点を解説

ブッシープレコ

こちらはプレコの仲間「ブッシープレコ」です。

先にご紹介したオトシンクルスと同じように、ガラス面などをモグモグしてくれます。

オトシンクルスとの大きな違いは生体のサイズ。

ブッシープレコはオトシンクルスよりもグッと大きくなります。

サイズがでかくなるので、食べる量やパワーも強力に。

非常に頼りになるブッシープレコですが、注意したい点もあります。

まず、サイズが大きくなるため、小さな水槽での飼育は難しいです。

最低でも60㎝水槽くらいは必要になりますね。

また、水草も食べられてしまいます。

このような注意点があるため、よく検討をしたうえで導入したい生体です。

ちなみに仕草や外見がかわいくて、見ていると癒されますよ(個人の感想)

石巻貝

石巻貝」など、貝の仲間はスポットゴケに効果的です。

モグモグとコケを食べながら、ガラス面や水草の葉っぱの上をお掃除してくれます。

貝の仲間は、よく食べてくれ、働きものなので、スポットゴケ対策の生体としておすすめです。

ただ、貝たちだけではガラス面を完全にきれいにすることは難しいですね。

どうしても食べ残しが出てきてしまいます。

逆に食べたところと食べてないところがクッキリとわかれて目立ってしまう、なんてことも。

ですので、貝の仲間に手伝ってもらいつつ、人の手でもお掃除をしていきたいところです。

石巻貝以外にも

  • カノコ貝
  • フネアマ貝
  • シッタカ貝(海水)

といった貝も、スポットゴケを食べてくれるのを期待できますね。

関連記事 石巻貝の飼い方|飼育のポイントや有効なコケの種類とは

スポットゴケの対策をして、キレイな水槽を保とう

熱帯魚と水草の水槽

この記事では、緑色で斑点状のコケ、スポットゴケの発生原因や対策についてご紹介しました。

スポットゴケは、水槽内の栄養が多くなってしまった時や、強い光が当たっているときに増殖する傾向があります。

放置していると、どんどん育ってガラス面が緑色に埋めつくされてしまうことも。

そうなると、鑑賞に影響が出てきてしまいますよね。

そんなスポットゴケを取り除き、発生をおさえる方法として、今回は

  • 直接取り除く
  • 餌の量を見直す
  • 水草を植える
  • 肥料の添加量を見直す
  • 照明を見直す
  • 直射日光を避ける
  • コケ取り生体に手伝ってもらう

という7つの方法をご紹介しました。

アプローチとしては、直接取り除きつつ、増殖しづらい環境に、という流れ。

この両方を組み合わせて行っていきたいところです。

スポットゴケが好む環境がそのままだと、掃除して取り除いても、すぐにまた発生してきてしまうからですね。

環境が落ち着くと、発生はかなり抑えられますよ。

ぜひこのページを参考にして、スポットゴケをやっつけてみてくださいね。

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