この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは、いのりです。
アクアリウムの低床材として人気のソイル。
特に、水草水槽やシュリンプ水槽などでは定番の低床ですよね。
そんなソイルのなかでも、初心者さんでも使いやすく失敗しにくいといわれているのが「吸着系」と呼ばれているタイプのもの。
というわけで、このページでは「吸着系ソイル」の特徴や、メリットとデメリットなどについてご紹介していきます。
吸着系ソイルを上手に使うことで、熱帯魚やシュリンプ、水草の飼育や育成が、簡単に楽しめるようになりますよ。
関連記事 吸着系ソイルのおすすめ5選|定番やコスパ良しなアイテムなどをご紹介
ソイルとは
ソイルとは、天然の土などを丸い形に焼き固めて作られた低床材のことです。
どちらかというと(砂や砂利とくらべて)新しく登場してきたタイプの低床ですね。
ソイルの代表的な特性は
- 栄養素(肥料分)を含んでいる
- 汚れやアクなどを吸着する性質がある
- pHを調整する働きがある
- 粒が崩れてしまうなど、寿命がある
この4つ。
砂や砂利にはないこの特性が熱帯魚飼育や水草育成に効果的で、特に水草のレイアウトを楽しむときにぴったり。
現在のアクアリウム用低床材のスタンダードといっても過言ではないかもしれません。
ただ粒が崩れてきて、交換が必要になるという弱点があったりもしますが、それ以上に利点がたくさんありますね。
そんなソイルには、持っている性質の強さによってざっくり
- 吸着系ソイル
- 栄養系ソイル
と分けて考えられます。
このページでは、吸着系ソイルについて着目してみていきますね。
吸着系ソイルの特徴
さて、吸着系ソイルの特徴は
- 栄養素が少なめ
- 吸着効果がメイン
ということです。
上の項目でご紹介しましたが、ソイルには水草が育つために必要な栄養素(肥料成分)と、水をキレイに保ってくれる吸着効果があります。
その中でも、含まれている栄養素が少なめで、吸着効果をメインにしているソイルが、吸着系ソイルと呼ばれています。
吸着系ソイルのメリット
吸着系ソイルのメリットは次の5つ。
- 水槽を立ち上げて水が透明になるまでが早い
- 水の汚れを吸着してくれる
- 流木のアクを吸着してくれる
- 栄養素が少ないのでコケが出にくい
- 製品の種類が豊富
では、順にみていきましょう。
水槽を立ち上げて水が透明になるまでが早い
吸着系ソイルの特性としてまず初めに挙げられるのは、水の色が早く透明になるという点。
水槽を立ち上げた直後は、水が白く濁ってしまったりすることがあります。
ですが、ソイルを低床材にしている水槽では、比較的はやく水が透明に。
水の汚れを吸着してくれる
ソイルは水の汚れを吸着してくれる特性があります。
この特性が吸着系ソイルを選ぶ最大の理由ではないでしょうか。
汚れを吸着してくれるとは、どういうことなのかをざっくり説明しますと、ソイルの粒に細かな穴があって、そこに汚れがくっついていくイメージですね。
アンモニアや硝酸塩など、水槽内にあまり良くない影響をあたえる成分を、ソイルがキャッチ(吸着)してくれるので水をキレイに保ちやすいんです。
ちなみに、この特性は吸着系と栄養系のどちらにもあって、栄養系でも汚れを吸着する特性はあったりするんですよね。ただし、吸着系と呼ばれているソイルの方が、より汚れをキャッチしてくれるというわけです。
流木のアクを吸着してくれる
飼育水を黄色く変えてしまう流木のアク。
流木のアク抜き処理をしたから大丈夫、と思っていても意外と出てきちゃったりしますよね。
そんな流木のアクによる黄ばみを、ソイルは吸着してくれます。
栄養素が少ないのでコケが出にくい
吸着系のソイルは、栄養系ソイルに分類されているものと比べると、含まれている肥料分が少ないです。
そのため、コケが比較的はえにくいという特徴が。
栄養系ソイルは水槽立ち上げ直後1週間程度、肥料分が多すぎるので水換えをたくさんして調整する必要があります。
立ち上げ直後の集中的な水換えをしないと、栄養たっぷりのソイルですから、コケの大量発生につながってしまうんですよね。
その点、吸着系ソイルは肥料分がすくなめですので、立ち上げ直後の集中的な水換えをしなくても大丈夫。
コケの大量発生も起きにくいので、初心者さんでも扱いやすいですね。
また、肥料分がちょっと足りないな、という時に好みの量の肥料を追加することもできます。
肥料の量や種類をコントロールしやすいという点もメリットのひとつと言えるかもしれませんね。
製品の種類が豊富
吸着系ソイルは、いろいろなメーカーが商品を出しています。
そのため、製品の選択肢が非常に豊富です。
自身のスタイルや好みにぴったりのソイルを見つけられる確率が高いのは嬉しいですね。
逆に栄養系ソイルは種類がちょっと少なめ。意外と選択肢が少ないんですよね。
吸着系ソイルのデメリット
吸着系ソイルのデメリットは
- 栄養素が足りなくなる場合がある
- 吸着できる量には限界がある
- 定期的な交換が必要
の3つです。
栄養素が足りなくなる場合がある
吸着系ソイルは肥料分がすくなめです。
この点はメリットでもあるのですが、デメリットにも。
吸着系ソイルだけでは、肥料をたくさん必要とする水草をたくさん育てるのはちょっと難しいですね。
そのため、吸着系ソイルを使って水草を多めに育てる、という場合はソイルとは別に肥料を入れてあげたいところです。
吸着できる量には限界がある
吸着系ソイルは、水の汚れを吸着してくれるというメリットがありますが、無限に吸着できるというわけではありません。
先ほどご紹介しましたが、ソイルが水の汚れを取り除いてくれるのは、ソイルに細かな穴が開いていて、そこに汚れが取りこまれるようなイメージです。
そのため、ソイルの細かな穴がいっぱいになってしまうと、それ以上よごれを吸着することはできません。
水の汚れなどを吸着できる量には限界がある点は、気を付けたいデメリットですね。
また、吸着量が限界に達したソイルは、せっかく取った汚れを放出してしまう現象が起きることも。(この現象はブレイク、なんて言われたりします)
次の項目にもつながっていきますが、限界があるため、砂や砂利のようにずっと使い続けることができないのはソイルの特徴です。
定期的な交換が必要
吸着系ソイルは、定期的に交換が必要です。
砂や砂利のように、ずっと使い続けることはできません。
その理由は
- 吸着できる量に限界がある
- 時間とともに粒が崩れてしまう
この2点。
上の項目でもご紹介しましたが、ソイルが吸着できる量は限界があります。
そのため吸着効果を維持するためには定期的な交換が必要に。
また、ソイルは時間とともに粒が崩れていってしまいます。
粒が崩れてしまうとソイルの利点が失われてしまいますので、やはりこちらも交換の理由に。
交換の頻度は、使用環境によって前後するので一概には言えませんが、おおよそ1年から2年での交換が目安になりますね。
新しいソイルを継ぎ足して維持するといったテクニックもあったりしますが、難易度は高めですし、どちらにしても定期的なメンテナンスが必要です。
このように、砂や砂利に比べてランニングコストやメンテナンスの手間がかかるのは、ソイルの使用で気を付けたいポイントですね。
吸着系ソイル向けの用途
吸着系ソイルを使うのにおすすめしたいスタイルは次の3つです。
- 水草水槽
- 小型熱帯魚の飼育
- シュリンプの飼育
水草水槽
水草水槽と吸着系ソイルの相性はとても良いです。
栄養系ソイルも水草水槽と相性が良いのですが、すこし上級者向けなところがありますね。
その点、吸着系ソイルのほうが扱いが簡単なので初心者さん向けです。
肥料も様子を見ながら添加していくことでコントロールがしやすいですし、失敗することも比較的少ないと思います。
コンテストに出品されるような、レイアウト作品を作る場合は栄養系ソイルのほうが向いていることが多いので、そういった場合は栄養系をチョイスしてくださいね。
小型熱帯魚の飼育
小型の熱帯魚の飼育にも吸着系ソイルはぴったり。
特に弱酸性を好むカラシンの仲間などは相性も良く、飼育しやすい環境にしてくれます。
あわせて簡単な水草を育てるのも問題なくできますよ。
ただ、粒が崩れやすいという点から、コリドラスのように低床をモフモフする生体や、クーリーローチのように低床に潜る習性のある生体との相性はいまひとつ。
底のほうをすみかとする生体を飼育する際はすこし気を付けてくださいね。
シュリンプの飼育
吸着系ソイルは、水をキレイに保ってくれることや水質の維持がしやすいという点から、シュリンプの飼育にもおすすめです。
なかにはシュリンプ飼育用をうたっているアイテムもあるほど。
シュリンプ飼育では、栄養系ソイルも相性が良いので、飼育スタイルなどによって好みのソイルを選ぶと良いですね。
吸着系ソイルを使ってアクアリウムを楽しもう
この記事では、吸着系ソイルと呼ばれる種類のソイルについて、その特徴やメリットデメリットをご紹介してきました。
含まれている肥料分が少なめで、吸着効果の方をメインにしているソイルが吸着系ソイルと呼ばれています。
吸着系ソイルのメリットは
- 水槽を立ち上げて水が透明になるまでが早い
- 水の汚れを吸着してくれる
- 流木のアクを吸着してくれる
- 栄養素が少ないのでコケが出にくい
- 製品の種類が豊富
この5つです。
最大の特徴は、汚れを吸着してくれること。飼育水の汚れを吸着して、水質をキレイに維持してくれる効果が期待できますね。
栄養素がすくないので、コケが出にくいのもポイント。
コントロールしやすいので、吸着系ソイルは初心者さんでも使いやすいです。
ただ、デメリットとして
- 栄養素が足りなくなる場合がある
- 吸着できる量には限界がある
- 定期的な交換が必要
といった注意点も。
特に、定期的に交換などのメンテナンスが必要になるのは覚えておきたい点ですね。
初心者さんでも使いやすくて、いろいろな楽しみ方をすることができる吸着系ソイル。
ぜひ使ってみてくださいね。
以上、いのりでした。