水槽の選び方|失敗しないために確認したい5つのポイントとは?

水槽 選び方

こんにちは、いのりです。

水槽っていろいろと種類があって、どんなものを選ぶと良いのかわかりにくいですよね。

特に、アクアリウムを始めてみようかなと考えている初心者さんは、水槽選びは悩む場面だと思います。

そこで、この記事では水槽選びで失敗しないために、確認していただきたいポイントについてご紹介していきます。

ご紹介するポイントをおさえることで、用途にあわせた水槽を選ぶことができますよ。

水槽を選ぶときのポイントは5つ

水槽 選び方 ポイント

水槽を選ぶときに、確認するポイントは次の5つです。

  • 水槽の大きさ
  • 設置場所
  • フレームの有無
  • 水槽の素材
  • シリコン

それでは、順番にみていきましょう。

水槽の大きさ

水槽の大きさは、水槽を選ぶうえで1番重要なポイントといっても良いかもしれません。

なぜかと言うと、水槽の大きさによって

  • 使える機材
  • 飼育できる生き物の数
  • 飼育できる生き物の種類
  • 置く場所
  • 水質を維持する難易度
  • メンテナンス性

といったものが決まってくるからです。

そのため、水槽を選ぶときは最初にある程度の方向性をイメージする必要がありますね。

でないと、水槽を購入したあとに「あの種類の魚は飼えないのか…」「メンテナンスが大変すぎる!」となってしまい、後悔してしまうことにも。

  • どういった生体を飼育するのか
  • メンテナンスにかけられる時間
  • 機材は何を使うのか
  • 予算はどれくらいか

といった方向性を最初に決めると、サイズ選びでの失敗は少なくなると思います。

大きい水槽ほど水質の維持が簡単

基本的には、大きい水槽になればなるほど水質の変化がゆっくりになって、水をキレイに保ちやすくなります。

小さな水槽では、水質の変化が早いので、キレイな水を維持するのが難しくなります。

そのため、水質の維持という観点から見た場合、大きな水槽の方が難易度が低く簡単です。

ただし、フィルターなどの設備や、飼育している生き物の数や種類などによって変化しますので、その点には注意してくださいね。

メンテナンスは小さな水槽の方が楽

水質の維持は大きな水槽の方が簡単ですが、掃除や水換えなどのメンテナンスは小さな水槽の方が楽です。

特に水換えにかかる労力の差は、初心者さんや女性の方には大きく感じると思います。

大きな水槽の場合、水換えで何十キロもの水を運ぶ必要があったりします。ところが小さな水槽では運ぶ水の量も少なくてすみます。水槽の大きさによっては、バケツ1杯で済むなんてことも。

作業性を重視した場合には、少し小さめの水槽の方が良いですね。ただ、水質の変化が大きいので、メンテナンスの頻度は多くなってしまうことに気をつけてくださいね。

設置場所

水槽の設置場所も確認しておきたいポイントのひとつです。

水槽は水を入れると、意外と重たいものになります。設置してしまうと簡単には動かすことができません。

また、水槽を置く場所が悪いと、飼っている生き物に悪い影響があったり、水槽が割れてしまって大きな被害がでてしまうことも。

そのため、設置場所についてはしっかりと検討する必要があります。

水槽を置く場所で、必ず確認したいことは次の6つです。

  • 水平な場所
  • デコボコがない
  • 床が柔らかくない
  • 床の耐荷重
  • 直射日光が当たらない
  • 家電から離れている

この6つのポイントを事前に確認しておくと、大きなトラブルを避けられますよ。

あわせて、

  • 水道までの距離
  • 電源までの距離
  • 水槽の見やすさ

なども確認しておくと良いですね。

水槽の置く場所については、別の記事で詳しくご紹介していますので、あわせて読んでみてください。

関連記事 【水槽の置き場所】確認すべき6つのポイントとおすすめの設置場所とは?

フレームの有無

水槽を選ぶときは、フレームの有無もポイントですね。

水槽にはフレームと呼ばれる「フチ」があるものと、ないものの2種類があります。

フレームあり
フレームなし

フレームが使われている理由は、主に補強のためです。フチを補強することで薄いガラスを使うことができます。そのため、フレームが使われていない水槽よりも安価で軽いのが特徴ですね。

フレームが無い水槽は「フレームレス水槽」と呼ばれたりします。また、水槽の素材にガラスが使われている場合は「オールガラス水槽」と呼ばれることもありますね。

フレームが無いため、水槽の見た目が良く、インテリア性が高いのが特徴です。

どちらもメリットとデメリットがあるのですが、使い分けるポイントとしては、フレームがある水槽は

  • 生き物をメインにした水槽
  • コストパフォーマンス重視
  • 上部フィルターを使いたい

といったケースと相性が良いですね。

生体をメインにしている方や、コストパフォーマンス重視の方にはフレームあり水槽が向いています。

また、上部フィルターは、フレームがある水槽でないと設置が難しいです。ろ過フィルターに上部式のものを考えている方も、フレームあり水槽がおすすめですね。

関連記事 上部フィルターはオールガラス水槽で使えない?注意すべきそのリスクとは?

いっぽう、フレームの無い「フレームレス水槽」は

  • 水草をメインとした水槽
  • インテリア性重視

といったケースに向いています。

枠がなく見栄えが良いので、水槽の見た目を気にされる方はフレームレス水槽が良いですね。

そのなかでも特に、水草を綺麗にレイアウトする水草水槽では、フレームレス水槽がおすすめです。

ただ、フレームありの水槽と比べると、少し価格は上がってしまいます。

最近ではその見た目の良さや、商品の豊富さからフレームレス水槽の方が人気となっていますね。特にこだわりがない場合は、フレームがない方を選んでしまっても良いかなと思います。

フレームレス(オールガラス)水槽とフレーム水槽、それぞれの特徴や使用時のポイントを別の記事で詳しくご紹介しています。特徴やメリット、デメリットを知ることで、用途にあった水槽を選ぶことができるようになります。あわせて読んでみてくださいね。

関連記事 フレームレス(オールガラス)水槽の特徴とは?メリットや使用する時の注意点を解説

関連記事 フレーム水槽とは?特徴やメリット、使用時のポイントなどをご紹介!

水槽の素材

水槽に使われている素材は主に

  • ガラス
  • アクリル

この2種類です。

小型の水槽でプラスチックなどが使われているものが少しありますが、ほとんどはガラスかアクリルが使われていますね。

ガラスとアクリルの違いをざっくりと表にまとめると

 

ガラスアクリル
強度(割れやすさ)ふつう強い
水槽の重さおもいかるい
透明度ふつう高い
傷のつきやすさつきにくいつきやすい
価格安い高い

ガラスは水槽の素材のなかでも1番よく使われる素材ですね。

基本的にはほとんどのケースでガラスの水槽を選んでいただいたら大丈夫かと思います。

では、アクリル水槽はどのようなケースで使われるのかというと、主に大型の水槽で使われています。

アクリルは傷がつきやすく、使っていると経年劣化で透明度も落ちていきます。

ただ、ぶつかったりしたときの衝撃などには強く、ガラスよりも割れにくいです。重さもガラスと比べると軽いですね。

そのため、大型の水槽は、少し高価ですがアクリル水槽の方が使いやすいですね。

アクリル水槽の特徴や使用時の注意点について、別の記事でご紹介しています。「アクリル水槽も選択肢に入れてみようかな?」とお考えの方はこちらもぜひ、読んでみてくださいね。

関連記事 アクリル水槽の特徴をご紹介!そのメリットや使用する時の注意点とは

シリコン

ガラス水槽の場合は、ガラス同士をくっつけているシリコンの部分もチェックしておきたいポイントです。

シリコンの量が多かったり、処理が雑ですと、シリコンの部分が目立ってしまいます。見栄えに関わってきますので、見た目を大切にする方は注意してみてください。

シリコンの量や処理の質は、メーカーや価格によって変わってきます。やはり価格が高いものはシリコンの処理がていねいで、目立ちにくいですね。

また、シリコンは色が透明なものが一般的ですが、黒い色のシリコンも最近は人気となっています。輪郭がくっきりと見えるので、引き締まった感じを表現できますよ。

なおアクリル水槽の場合はシリコンでの接着は行われていません。

ポイントをおさえた水槽選びの流れ

水槽選びの流れ

さて、上記の項目では水槽を選ぶときに確認したいポイントを5つご紹介しました。

このポイントをおさえたうえで、ここからは水槽を選ぶ流れをみていきましょう。

水槽選びの流れは

  1. 水槽のジャンルを決める
  2. サイズを決める
  3. 設置場所を決める
  4. 水槽を選ぶ

という流れです。

STEP.1
水槽のジャンルを決める
  • 飼育したい生き物
  • 水草の有無
  • 予算

など、目指す水槽の方向性をざっくりイメージしてみてください。

STEP.2
サイズを決める

方向性にあわせて水槽の大きさを選びます。

また、サイズがイメージできたら

  • フレームの有無
  • 水槽の素材
  • 使う機材

などもこの段階で決めていくと良いですね。

STEP.3
設置場所を決める

水槽のサイズが決まったら、設置する場所を確認してください。

一度設置すると動かすことが難しくなってしまうので、しっかり確認したいですね。

STEP.4
水槽を購入!

設置場所も決まったら、あとは水槽を購入するだけです。

水槽は意外と重たいので、お店で買ったあと、持って帰るのが結構大変です。持ち帰りの手段などは考えておくと良いですよ。通販の場合は家まで届けてくれるので楽ですね。

初心者の方で悩んで決められない時は

水槽選びに迷ったら

初心者さんで、悩んで決められないという方には、

  • 60㎝規格
  • 30㎝キューブ

この2種類の大きさのオールガラス水槽が扱いやすくておすすめです。

どちらもたくさん普及しているサイズですので、使える機材も多く初心者さんでも失敗が少ないです。

安めのものであれば、エーハイムから販売されている「EJ-60」などがお手頃価格なのでおすすめですね。

高品質のものであれば、ADAから販売されている「キューブガーデン」がおすすめ。価格はグッと上がりますが透明度やシリコンの処理はバツグンに良いですよ。

ADAは特約店契約を結んでいるアクアリウムショップでしか購入することができないので、注意してくださいね。

関連記事 初心者向け水槽サイズのおすすめは?何を選べばいいの?

水槽選びは5つのポイントを確認しよう

この記事では、水槽を選ぶときに確認すると良い5つのポイントについてご紹介しました。

そのポイントをおさらいすると

  • 水槽の大きさ
  • 設置場所
  • フレームの有無
  • 水槽の素材
  • シリコン

この5つです。

水槽は買い換えたりするのがとても大変です。水槽選びで失敗しないためには、購入するまえにしっかり検討しておくことが大切なんですね。

ぜひこの記事を参考に、良い水槽を選んでいただけたらと思います。

以上、いのりでした。