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こんにちは、いのりです。
水槽の水って、蒸発して少しずつ減っていきますよね。
特に冬場は乾燥しがちなことや、水槽用ヒーターの使用で水温と気温に差ができて、どんどんと水槽の水が蒸発してしまいます。
そのため、水槽を維持するうえで減った水を給水する「足し水」は欠かせません。
今回は水槽の水が蒸発して水位が下がった場合に起きる影響や問題と、足し水のやり方を解説していきます。
水位が下がったら足し水をしよう
水槽の水は、時間とともに蒸発していきます。そのため水面の位置(水位)が徐々に下がってしまいます。
水位が下がってしまうと、器具によってはトラブルの原因にもなりますし、生体にも影響が出てきます。
ですので、蒸発して減った分は水を足さないといけません。
私の水槽の例なのですが、寒くなる1月〜2月などは60センチ水槽でも毎日1センチくらい水位が減っていきますね。
1日で約2リットルくらいは減っている計算になります。
水位下がると起こる影響や問題は?
一番気をつけなければいけないのは、水面の高さが低くなることで、水槽用ヒーターが空気中に出てしまい空焚き状態になってしまうケースですね。
水槽用ヒーターが空気中にでてしまうと、ヒーターが故障してしまいます。
最悪の場合、火事の原因にもなりかねません。
ヒーター以外にも、使用しているフィルターのなかには使用可能な水面の高さが決まっているものがあります。
最低水位が決まっているフィルターを使っている場合は、水位が下がると誤作動や故障の原因になってしまいます。
また、水量が少なくなることで水質の変化が激しくなり、生体の健康を害するおそれもあります。
足し水のやり方
足し水のやり方は、実は人によって微妙に違いがあります。
ですが今回は初心者さんに向けての記事ですので、お手軽なやり方をご紹介します。
慣れてきたら、アレンジしていって独自のやり方を考えていってみてくださいね。
足し水の手順は以下の流れです。
- カルキを抜く
- 温度を合わせる
- 水槽にゆっくり入れる
順にポイントをみていきましょう。
カルキを抜く
バケツなどに水を入れて、水道水に含まれる「カルキ」を取り除きます。
カルキ抜きの方法は汲み置きで抜いても良いですし、塩素中和剤を使っても大丈夫です。
空気が乾燥していて、水槽の水が良く蒸発するような季節は、汲み置きの水を常にストックしておくと楽ですよ。
カルキ抜きの方法については、下記の記事でくわしく紹介していますので、あわせて読んでみてください。
関連記事 【初心者】カルキ抜きって何?その必要性とやり方を簡単に解説します
【初心者】カルキ抜きって何?その必要性とやり方を簡単に解説します
温度を合わせる
カルキを抜いた水の水温を、水槽の水と同じ水温にします。
暖かい時期であれば、部屋にそのまま置いておくと水温は上がっていきます。ちょうどいい水温になるまで放置で大丈夫です。
逆に寒い時期は、水槽用ヒーターを使うと簡単に同じような水温にできます。
ただし、プラケースやバケツで水槽用ヒーターを使う場合はヒーターがうっかり空気中に出たりしないように、十分注意してくださいね。
また、お湯と水道水を混ぜてちょうどいい水温に調整しても大丈夫です。
バケツなどに入れた水の水温を計測するために、温度計を用意しておくと良いですよ。
ちなみに私はぷかぷか浮かぶ水温計を愛用しています。
水槽にゆっくり入れる
カルキを抜き水温を合わせたら、あとは水槽に入れるだけです。
勢いよく水を入れると、中の生体にショックを与えてしまいますので、ゆっくり入れてあげてくださいね。
慣れてきたら
デリケートな生体を飼育しているときは、足し水の手順にpHの調整を加えると良いですね。
特に水道水と水槽内のpHに差がある場合は有効です。
とはいえ初心者さんであれば、ちょっと難易度が上がりますので、デリケートな生体を飼育しないのであればpHの調整までは必要無いかなとも。
また、十分な水量があって足し水が全体の水量から考えたら微々たる量の場合は、カルキ抜きや水温合わせを省略しても良いんじゃないか、という考え方もあります。
アクアリウムに慣れてきて、生体の状態などを観察できるようになったら、自分なりの方法を考えていくと良いと思います。
海水水槽でも足し水には淡水を使用
海水水槽の場合、足し水には海水を使うと考えがちですが、実は違っていて、海水水槽の場合でも足し水には淡水を使います。
というのも、海水であっても蒸発していくのは水だけで、塩分そのものは蒸発しませんよね。
塩分は残っているので、そこに海水を足してしまうと、どんどん塩分の濃い海水になってしまいます。
海水水槽でも足し水には淡水を使ってくださいね。
水の蒸発を抑える方法
水槽の水の蒸発を抑える対策は、水槽のフタをするのが一番簡単かなと思います。
水槽を完全に密閉しちゃうと酸素が足りなくなりますので、隙間はあけてくださいね。
水槽の上部を完全にふさげなくても、フタがあるのとないのとでは水の減り方は目に見えて変わりますね。
関連記事 水槽にフタはいらないの?蓋をするメリットとデメリットをご紹介
水槽にフタはいらないの?蓋をするメリットとデメリットをご紹介
自動給水器で足し水を自動化
こまめに足し水をするのが面倒くさいなーという方には、自動給水器の使用が便利です。
蒸発して減った水を自動で給水してくれるので、水位を一定に保てますし、手間も少ないです。
旅行や出張なんかで、しばらく水を足せないときにも活躍してくれますね。
ちょっと目立ってしまい、水槽全体の見た目が悪くなりますが、ニッソーさんから出ている「自動給水器 水足しくん」というペットボトルを使った商品が安くてお手軽なのでおすすめです。
水槽の給水方法まとめ
水槽の減った水を足す方法を簡単にまとめると
- カルキを抜く
- 水温を合わせる
- 水槽にゆっくり入れる
となります。
慣れてきたら水槽の状況に応じて、手順を少し省略したり、逆に生体にあわせてもっと慎重にしたりと、工夫をしてみてくださいね。
以上、いのりでした。