この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは、いのりです。
突然ですが、「ウェット式」や「ドライ式」といった言葉を聞いたことはありませんか?
水槽の水をきれいにしてくれる「生物ろ過」にはいくつか方法があるのですが、ウェット式やドライ式は、その生物ろ過の方式のことです。
この記事では、生物ろ過の方式である「ウェット式」と「ドライ式」の特徴や違いについて簡単にご紹介していきます。
必ず知っておくべきこと、というわけではありませんが、知っておくとちょっと便利な場面も。特にろ過にこだわる人にとっては、上手に活用したい点かもしれませんね。
それでは、ウェット式やドライ式についてみていきましょう。
ウェット式とは
ウェット式とは、常にろ材が水の中に入っている状態でろ過をする方式のこと。
一般的に販売されているろ過フィルターのほとんどはこのウェット式に分類されますね。
わかりやすく例を挙げると「外部フィルター」や「投げ込み式フィルター」などなど。
ドライ式とは
ドライ式とは、ろ材が空気中に露出している状態でろ過をする方式のこと。
シャワーや滝のようなイメージで、ろ材に水槽の水をかけ流してろ過していきます。
市販されているろ過フィルターではあまり一般的ではなく、ドライ式のろ過フィルターはほとんどありません。
ろ材部分にゴミが溜まりにくく、目詰まりなどのトラブルも少ないためメンテナンスが比較的簡単で、水族館などでもよく使われています。
ウェット式とドライ式の違い
ウェット式とドライ式の違いをざっくり挙げると
- ろ材が酸素と接する量
- 必要な設備の大きさ
- 立ち上がりのスピード
この3つが主な違いとして挙げられます。
それでは順にみていきましょう。
ろ材が酸素と接する量
ウェット式とドライ式の最大の違いともいえるのが、ろ材が酸素と接する量です。
ウェット式ではろ材が完全に水没するのに対して、ドライ式ではかけ流し状態のため空気と触れ合っています。
水中に溶け込んでいる酸素の濃度と比べると、空気中の酸素濃度のほうがはるかに多いです。
生物ろ過をしてくれる「バクテリア」は酸素を必要としますので、酸素を多く取り込めるドライ式の場合はろ過バクテリアがたくさん働いてくれることになります。
水槽内の酸欠対策や、曝気(ばっき)されることによって分解前のアンモニアそのものを空気中に放出するといった効果もあったりしますね。
関連記事 生物ろ過の仕組みとは?初心者さんが必ず覚えておきたいポイントは6つ
生物ろ過の仕組みとは?初心者さんが必ず覚えておきたいポイントは6つ
必要な設備の大きさ
ウェット式と比べると、ドライ式は必要となる設備が大型化しやすいという違いも。
ドライ式は飼育水をくみ上げてかけ流し状態にすることが必要となることや、ドライ用のろ材そのものが大きめであることがその理由です。
ドライ式に使う機材そのものはそこまで難しいものではありませんが、場所をとることなどから使いやすさという点ではウェット式が有利かと思います。
立ち上がりのスピード
ウェット式とドライ式を比べると、ウェット式のほうがろ過が立ち上がって働きだすまでが早いといわれています。
ろ過が働きだすまでは注意が必要なのはどちらも共通していますが、ドライ式のほうがより注意しておきたいですね。
ウェット&ドライ式というものも
ウェット式とドライ式を組み合わせて、良いとこどりをする方式もあります。
それがウェット&ドライ式と呼ばれる方法。
この方法を利用するやり方はいろいろとありますが、有名なところでは、ジェックスというメーカーから販売されている「ウェット&ドライろ過層」という上部フィルター用の拡張パーツがあります。
このウェット&ドライろ過層を使うことで、ウェット式の部分とドライ式の部分を作ることができ、どちらの良さも活用することができます。
ジェックスの上部フィルター「グランデ」や「デュアルクリーン」であれば取り付けられ、簡単にろ過能力を増やすことができるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
ウェット式とドライ式の特徴と違いのまとめ
この記事では、生物ろ過のウェット式とドライ式と呼ばれる方式について、特徴や違いをご紹介しました。
最後に、簡単にまとめると
ウェット式は
- ろ材が常に水の中にある
- 市販のろ過フィルターのほとんどがこの方式
- 取り扱いが楽
対してドライ式は
- ろ材が空気と接する(かけ流し)
- 市販のものは数が少ない
- ろ過能力が高くなる傾向
- 設備が大型化して取り扱いにクセがある
といった特徴をもっています。
また、どちらのメリットも取り入れようとする「ウェット&ドライ式」という考え方も。
ご自身のスタイルや飼育する生体などによって、向いている方式は変化します。
とはいえ、基本はウェット式を中心に考えるのが楽かなと思います。ドライ式はどうしても設備が大型化してしまいがちですからね。
どちらの方式も優れていますので、上手に活用してアクアリウムを楽しんでみていただけると幸いです。
以上、いのりでした。