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こんにちは、いのりです。
海でのアクティビティでは紫外線対策に「日焼け止めクリーム」が欠かせないアイテムですよね。
ですが、その日焼け止めクリームに含まれる成分が珊瑚を殺してしまっているということはご存知でしょうか?
日焼け止めクリームの成分がサンゴ礁に悪影響を与えるとして、ハワイやパラオなどで法規制の動きもあり、日焼け止めの問題は世界的に注目されてきています。
今後、この動きはますます世界に広がっていくんじゃないかなと。
そこで、今回は
- 日焼け止めクリームが珊瑚に与える影響
- 珊瑚に優しい日焼け止めクリームって何?
についてご紹介していきます。
日焼け止めクリームの一部成分が珊瑚の白化現象の原因に
日焼け止めクリームに使われている紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」は、珊瑚の白化現象の原因のひとつになるとの研究結果が報告されています。
珊瑚の白化現象とは、珊瑚が白くなって死滅してしまう現象のことです。
珊瑚は光合成を行う褐虫藻と共生することで栄養を摂取して成長しています。しかし、その褐虫藻がなんらかの要因で抜けてしまうと、珊瑚は死んでしまい、白い骨格が残されます。これが珊瑚の白化現象とよばれています。
この白化現象の原因のひとつと考えられている「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」ですが、日焼け止めクリームの成分としては一般的に使われています。
日本でも特に「オクチノキサート」は良く使われている成分です。
ただ、日本ではオクチノキサートという名称で書いてあることはほとんど無くて、
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシ
- メトキシケイヒ酸オクチル
- パラメトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル
といった名称で書かれていることが多いですね。
こういった紫外線吸収剤がサンゴにとっては有毒な成分になってしまうんです。
もし手元に日焼け止めクリームがありましたら、成分表示を確認してみてはいかがでしょうか?
無添加やノンケミカルと書かれたものでなければ、おそらく入ってるんじゃないかなと思います。
ハワイではサンゴに有害な成分が含まれる日焼け止めが禁止に
2018年にハワイではオキシベンゾンやオクチノキサートが含まれる日焼け止めクリームの販売、流通を禁止する法案が可決され、2021年から発行されることになりました。
禁止された成分が含まれる製品は約3,500種以上あると言われており、その影響はかなり大きいものなのではと考えられますね。
また、パラオでも同様の規制が進められていて、世界的に「サンゴを守ろう」という流れが起きています。
おそらく今後も、この動きは広がっていくと予想されます。また、私自身も趣味で珊瑚と関わっているので、珊瑚を守ろうというこの動きには賛成したいですね。
サンゴに優しい日焼け止めクリーム
ハワイではこの流れを受けて、紫外線吸収剤を使っていない「ノンケミカル」や「リーフセーフ」といったオーガニックな日焼け止めが注目されています。
例えばこちらカルフォルニア発のブランド「all good」のサンスクリーンバター。
SPF50+でありながら、オーガニック原料で肌にもサンゴにも優しい日焼け止めクリームです。
このようなオーガニック系の日焼け止めクリームの注目度が増してきています。
この流れは日本にも入ってきていて、「サンゴに優しい日焼け止め」という製品も登場してきました。
ノンケミカルながら、ウォータープルーフで海水浴にも対応してくれます。
ただ、日焼け止め効果はちょっと控えめな点には注意が必要です。
ノンケミカルのものをもうひとつご紹介しますと、ウルンラップの日焼け止めクリームもおすすめです。
肌への刺激も少なく、白うきもあまりしないので使いやすいクリームですよ。
沖縄など、サンゴが生息している海で遊ぶ時は、ぜひこのような日焼け止めクリームを使用していただけたらと思っています。
肌と珊瑚を守る、日焼け止めを選ぼう
今回は日焼け止めクリームと珊瑚の関係について紹介しました。
サンゴは一度白化して壊滅してしまうと、その環境が元に戻るのに何十年とかかってしまいます。
サンゴ礁という貴重な自然を守るためにも、珊瑚が生息している海では、珊瑚に有害な成分が入っていない「リーフセーフ」な日焼け止めを選びたいものですね。