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こんにちは、いのりです。
アクアリウムの低床材として人気のソイル。
そんなソイルのなかでも、水草レイアウト水槽のように、水草をたくさん育てる場合にぴったりなのが「栄養系」と呼ばれているタイプ。
というわけで、このページでは「栄養系ソイル」の特徴や、メリットとデメリットなどについてご紹介していきます。
栄養系ソイルは、ちょっと初心者さんには扱いづらい面もありますが、使いこなせると効果はバツグンですよ。
ソイルとは
ソイルとは、天然の土などを丸い形に焼き固めて作られた低床材のことです。
どちらかというと(砂や砂利とくらべて)新しく登場してきたタイプの低床ですね。
ソイルの代表的な特性は
- 栄養素(肥料分)を含んでいる
- 汚れやアクなどを吸着する性質がある
- pHを調整する働きがある
- 粒が崩れてしまうなど、寿命がある
この4つ。
砂や砂利にはないこの特性が熱帯魚飼育や水草育成に効果的で、特に水草のレイアウトを楽しむときにぴったり。
粒が崩れてきて、交換が必要になるという弱点はあるものの、利点のほうがはるかに多く、現在のアクアリウム用低床材のスタンダードといっても過言ではないかもしれません。
そんなソイルには、持っている性質の強さによってざっくり
- 吸着系ソイル
- 栄養系ソイル
と呼ばれることがあります。
このページでは、栄養系ソイルについてみていきますね。
栄養系ソイルの特徴
栄養系ソイルの特徴は
- 栄養素が多い
- 吸着効果はあるがメインではない
です。
上の項目でご紹介しましたが、ソイルには水草が育つために必要な栄養素(肥料成分)と、水をキレイに保ってくれる吸着効果があります。
その中でも、含まれている肥料成分が多く、吸着効果よりも肥料分に注目したソイルが栄養系ソイルと呼ばれています。
栄養系ソイルのメリット
吸着系ソイルのメリットは次の4つ。
- 水草をたくさん育てられる
- 水槽を立ち上げて水が透明になるまでが早い
- 水の汚れを吸着してくれる
- 流木のアクを吸着してくれる
では、順にみていきましょう。
水草をたくさん育てられる
栄養系ソイルは、吸着系ソイルと比べると、含まれている肥料分が多いです。
そのため、水草をたくさん育てることができます。
水草レイアウトを楽しむような水槽の場合は、肥料分の要求量も多い場合が多く、吸着系ソイルでは心もとないことも。
特に肥料をたくさん消費する有茎草などを多く植えると、肥料が不足することがありますね。
栄養系ソイルを使うことで、多くの水草をキレイで元気な姿に育てることができますよ。
水槽を立ち上げて水が透明になるまでが早い
栄養系ソイルは吸着効果も持っています。そのため、水の色が早く透明に。
水槽を立ち上げた直後は、水が白く濁ってしまったりすることがあります。
ソイルを使うことで、比較的はやめに透明な水にすることができますよ。
水の汚れを吸着してくれる
ソイルは水の汚れを吸着してくれる特性があります。
汚れを吸着してくれるとは、どういうことなのかをざっくり説明すると、ソイルの粒に細かな穴があって、そこに汚れがくっついていくようなイメージ。
アンモニアや硝酸塩など、水槽内にあまり良くない影響をあたえる成分を、ソイルがキャッチ(吸着)してくれるので水をキレイに保ちやすいんです。
吸着系ソイルのように、栄養系ソイルはこの効果に注目していませんが、ある程度の汚れを吸着してくれる効果はありますよ。
流木のアクを吸着してくれる
飼育水を黄色く変えてしまう流木のアク。
流木のアク抜き処理をしたから大丈夫、と思っていても意外と出てきちゃったりしがちですよね。
そんな流木のアクによる黄ばみを、ソイルは吸着してくれます。
栄養系ソイルのデメリット
栄養系ソイルのデメリットは
- コケが大量に発生するリスク
- 定期的な交換が必要
- 商品の選択肢がすくなめ
の3つです。
コケが大量に発生するリスク
栄養系ソイルは肥料分がたくさん含まれています。
この点はメリットでもあるのですが、デメリットにも。
というのも、栄養系ソイルに含まれている多くの肥料分は、水草の栄養だけでなく、コケの栄養にもなります。
水草が消費しきれなかったりした肥料分はコケの栄養になってしまい、コケの大量発生につながる危険性があります。
特に水槽セット直後は、ソイルから肥料分がたくさん溶け出すうえに、水草の成長も本格的には始まっていません。
肥料分が多く余ってしまいがちになり、コケが爆発的にはえる事態になりやすい時期です。
そのため、栄養系ソイルを使って水槽を立ち上げた直後は、肥料分をある程度コントロールする目的で、集中的に水換えをするのが定番となっています。
この点が初心者さんにすこし扱いづらい部分ですね。
定期的な交換が必要
栄養系ソイルは、定期的に交換が必要です。砂や砂利のように、ずっと使い続けることはできません。
その理由は
- 肥料成分がなくなってしまう
- 時間とともに粒が崩れてしまう
この2点。
栄養系ソイルに含まれている肥料分は無限ではありません。
水草やコケに消費されて徐々になくなっていきます。特に栄養系ソイルは水草レイアウト水槽のように、水草をたくさん育てる環境で使われることがほとんどです。
肥料分がなくなっていくのも早いですし、なにより栄養がなくなってしまうと水草の成長に影響が出てしまいます。
よって追肥をしたり、ソイルを交換する必要があるんですね。
また、ソイルは時間とともに粒が崩れていってしまいます。
崩れてしまうとソイルの利点が失われてしまいますので、やはりこちらも交換の理由に。
交換の頻度は、使用環境によって前後するので一概には言えませんが、おおよそ1年から2年での交換が目安になりますね。
新しいソイルを継ぎ足して維持するといったテクニックもあったりしますが、どちらにしても定期的なメンテナンスが必要。
砂や砂利に比べてランニングコストやメンテナンスの手間がかかるのは、ソイルの使用で気を付けたいポイントです。
商品の選択肢がすくなめ
栄養系ソイルは、吸着系ソイルとくらべると商品の数がすくなめです。
そのため、選択肢がすくなく、好みのアイテムが見つからないことも。
この辺りはしかたがありませんね。
栄養系ソイル向けの用途
栄養系ソイルを使うのにおすすめしたいスタイルは
- 水草水槽
です。
シュリンプ水槽などでも使うことができますが、やはり栄養系ソイルは、肥料分を活かせる水草レイアウトで使うのがおすすめですね。
水草水槽
水草水槽と栄養系ソイルの相性はバツグン。
特に、
- 有茎草の茂みを作る
- 陽性水草中心のレイアウトを作る
といった肥料分をたくさん必要とする種類の水草をたくさん育てるときは、栄養系ソイルが力になってくれるはずです。
コンテストに出品を目指すような、本格的なレイアウトに挑戦するときには栄養系ソイルがイチオシですね。
栄養系ソイルを使って水草の育成を楽しもう
この記事では、栄養系ソイルと呼ばれる種類のソイルについて、その特徴やメリットデメリットをご紹介してきました。
含まれている肥料分が多めで、吸着効果より栄養分のほうに注目しているソイルが栄養系ソイルと呼ばれています。
栄養系ソイルのメリットとしては次の4つ。
- 水草をたくさん育てられる
- 水槽を立ち上げて水が透明になるまでが早い
- 水の汚れを吸着してくれる
- 流木のアクを吸着してくれる
最大の特徴は、ソイルに含まれている肥料分が多いこと。
肥料分をたくさん必要とする水草を育てたり、たくさんの水草を育てるときに力を発揮してくれますね。
陽性水草中心のレイアウトにぴったりです。
ただ、デメリットもあって
- コケが大量に発生するリスク
- 定期的な交換が必要
- 商品の選択肢がすくなめ
といった注意点も。
特に、コケの大量発生には注意が必要です。
水槽の立ち上げ直後など、飼育水のなかの肥料成分が一気に増えて消費が追い付かない場合などでは、コケが爆発的に増えてしまうことも。
ですので、肥料分をコントロールするために、集中的に水換えを行う必要があるなど、初心者さんにはちょっと扱いづらい面がありますね。
とはいえ、上手に使いこなすと、本格的な水草レイアウトを楽しむことができますので、挑戦する価値は十分にありますよ。
水草レイアウトを楽しもうとお考えの方は、ぜひ栄養系ソイルに挑戦してみてはいかがでしょうか。
以上、いのりでした。
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