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こんにちは、いのりです。
「ろ過」はアクアリウムの心臓と言っても良いくらい大切な要素です。今回はそんな「ろ過」の方法のひとつ、「物理ろ過」について初心者さんに向けて解説していきます。
物理ろ過は大きなゴミを直接取り除くろ過方法です。
ろ過を行う上で基本となりますので、ぜひ理解して上手に活用したいですね。
ろ過とは水の汚れを綺麗にすること
水槽の中の水は、様々な要因によって汚れていきます。水の汚れは、ゴミや枯れた水草などの目に見えるものから、糞や食べ残されたエサなどから発生する目に見えない有害物質などがあります。
ろ過とは、目に見えるゴミなどを取り除いたり、発生した有害物質を分解したりして、水の汚れをきれいにすることです。
そして、このろ過を行う道具のことをアクアリウムではろ過フィルターと呼んでいます。
簡単にまとめると
- ろ過:水の汚れをきれいにする
- フィルター:そのろ過を行う道具
といった感じですね。
物理ろ過とは、ゴミを直接取り除くこと
初心者さんが最初にろ過と聞くと、この物理ろ過をイメージするんじゃないかなと思います。
物理ろ過の特徴は
- ゴミなどを直接取り除く
- 他のろ過方式の前処理を行う
この2点になります。
ゴミやフンを直接取り除く
物理ろ過は、「目に見えるゴミ」を直接、水槽から取り除きます。
目に見えるゴミとは、主に「魚の糞」「枯れた水草」「水槽内に漂うゴミ」などを指しています。
これらを「ろ材」で捕まえて、取り除くことができます。
他のろ過方式の前処理を行う
基本的にろ過フィルターの多くは「物理ろ過」からスタートして、その次に「生物ろ過」や「化学ろ過」を行います。
なぜ物理ろ過からスタートするかというと、糞などの目に見えるゴミを物理ろ過で取り除くことで、生物ろ過や化学ろ過の「ろ材」の目詰まりを防ぐことができるからです。
ここでは詳しく解説しませんが、生物ろ過や化学ろ過の「ろ材」は、目詰まりしてしまうと効果が激減してしまいます。
また、物理ろ過で大きな汚れを取り除くことで、他のろ過で分解しないといけない汚れの発生源そのものを除去でき、他のろ過の負担を軽減できます。
物理ろ過は金魚と相性が良い
物理ろ過の大きなゴミを取り除けるという特徴から、糞が多くて水を汚しがちな金魚や、肉食魚と非常に相性が良いです。
糞が多いと生物ろ過だけで分解するのは大変ですが、物理ろ過であれば分解する前に水槽から取り除くのも簡単です。
特に物理ろ過の「ろ材」のメンテナンスが簡単にできる上部式フィルターは金魚飼育では定番ですね。
上部式フィルターについては、下の記事でも紹介しています。
物理ろ過で使用される「ろ材」
物理ろ過で使われる「ろ材」はいろいろありますが、よく使われるのは以下の3つです。
スポンジ
スポンジは物理ろ過を期待される定番のアイテムです。ストレーナーと呼ばれる、フィルターが水を吸い込むところに取り付けたり、外部フィルターの中に入れて利用されます。
ウールマット
こちらも定番です。上部式フィルターに入れて使う方法が一般的ですね。
リングろ材
リングろ材を物理ろ過に使用することを勧めているメーカーもあります。(エーハイムのエーハイムメックなど)
個人的にはリングろ材は生物ろ過向けかなーと思っていますが、一応紹介しておきますね。
汚れると効果は落ちる
物理ろ過はゴミをスポンジやマットで引っ掛けて取るので、使用していると汚れが溜まっていきます。
水の通りが悪くなり、フィルター全体の能力低下に繋がるだけでなく、溜まった汚れから有害な成分が発生してしまいます。
物理ろ過で使用するろ材は、汚れてきたらろ材の交換や掃除など、メンテナンスをしてあげてくださいね。
ただし、フィルターによっては、スポンジやウールマットなどが生物ろ過も行なっている場合があります。その場合は交換は控え気味の方が良いこともありますので、少し注意してくださいね。
まとめ|物理ろ過とは?
さて、最後にざっくりとまとめてみましょう。
物理ろ過とは
- 大きなゴミを取り除くろ過方法
- 生物ろ過や化学ろ過の前処理も担当している
そして、物理ろ過の特徴は
- 金魚など糞の多い生体と相性が良い
- 定期的なメンテナンスがポイント
となっています。
定期的にメンテナンスをすることで汚れを直接、水槽の外に取り出すことができるのが最大の特徴です。
フンで水を汚しがちな金魚やプレコといった生体と相性が良く、上手に使うことで水槽内の飼育環境を良い状態で保つことができます。
ぜひ、物理ろ過の効果を上手に活用してみてくださいね。
以上、いのりでした。
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