この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは、いのりです。
スポンジフィルターって、見た目が地味でちょっと頼りないなって思ったりしてませんか?
しかし、実はスポンジフィルターはろ過能力が高くて良いフィルターなんですよ。
エビやアピストグラマなど、デリケートな生体の飼育にもよく使われていますし、アクアリウムショップでも生体を販売している水槽に使われているのをよく見かけますよね。
そんな地味だけどスゴい、スポンジフィルターの使い方やポイントを解説していきます。
スポンジフィルターとは?
スポンジフィルターは、ろ材であるスポンジに水流を通し、ろ過をするフィルターのことです。
ゴミを絡めとる「物理ろ過」と、スポンジに発生しているバクテリアの力で有害な成分を分解する「生物ろ過」の2種類のろ過が期待できます。
なお、物理ろ過と生物ろ過については別の記事で詳しく解説しています。気になる方はあわせて読んでみてください。
関連記事 物理ろ過とは?目に見える大きなゴミや汚れを直接取り除くろ過の基本
関連記事 生物ろ過の仕組みとは?初心者さんが必ず覚えておきたいポイントは6つ
スポンジフィルターの仕組み
スポンジフィルターの基本的な仕組みはいたってシンプルです。
エアーポンプを使って空気をフィルター内に送り込み、空気の泡が作り出す水流で水を循環させて「ろ材」であるスポンジに水を通し、ろ過を行います。
空気の泡が上昇するときに発生する水流をエアーリフトなんて呼んだりしますね。
エアーリフトはアクアリウムではよく使われるので、覚えておいて損はないですよ。
ちなみに、投げ込み式フィルターも原理はほとんど同じですね。ざっくり分類すると、スポンジフィルターも投げ込み式フィルターの親戚のようなもの。
投げ込み式フィルターって何?という方はこちらの記事も読んでみてください。
関連記事 【ぶくぶく】投げ込み式フィルターの特徴や使い方を解説!
エアーポンプ式以外にも
一般的にスポンジフィルターと言うとエアーポンプを使って水流を作るタイプのものを指すことが多いです。
ただ実はざっくり言ってしまうと、スポンジの中を水流が通りさえすればスポンジフィルターと呼べるんですよね。
例えば、上部式フィルターや外掛け式フィルターなどの給水パイプにスポンジを取り付けてもスポンジフィルターになるんです。
こういった使い方をするときは、スポンジ部には主にゴミを絡めとる「物理ろ過」の効果を期待している場合がほとんどですね。
スポンジフィルターの5つのメリット
スポンジフィルターを使用するにあたって、メリットは以下の5つです。
- コストパフォーマンスが高い
- メンテナンス性に優れている
- エアレーション効果がある
- 稚魚や稚エビを吸い込まない
- やさしい水流が作れる
コストパフォーマンスが高い
スポンジフィルターは非常に安価に手に入れることができます。
そして、価格が安いわりに意外と、ろ過能力は高め。
ですので、コストパフォーマンスがわりと高めなフィルターなんですよ。
メンテナンス性に優れている
スポンジフィルターの主な手入れは、スポンジを飼育水などで軽く洗う程度です。(理由は後述しますね)
他のフィルターと比べて、メンテナンスが簡単ですので初心者さんでも扱いやすいです。
エアレーション効果がある
スポンジフィルターは、スポンジを通った水が泡とともに排水口から出てきます。
排水口は水面から上に出すこともできますし、水中に沈めて使うことも可能。
排水口が上でも下でも、エアーポンプで作り出された泡が出てくるため、水中に酸素を供給するエアレーションの効果が期待できます。
ろ過をしながら、酸素も水槽内に供給することができるんですね。
関連記事 エアレーションの効果とは
稚魚や稚エビを吸い込まない
スポンジフィルターは、吸水口がスポンジでおおわれています。
その構造上、メダカやグッピーなどの熱帯魚の稚魚やレッドビーシュリンプなどのシュリンプの稚エビが吸い込まれにくいです。
そのため、稚魚を飼育する水槽やシュリンプを飼育する水槽では、スポンジフィルターが使われることが多いですね。
私はこのメリットがスポンジフィルター最大の特徴かなと思います。
やさしい水流が作れる
エアーリフトで水流を作る特徴から、やさしい流れを作ることができます。
あまり強い水流を好まない生体を飼育する際に他のフィルターではちょっと流れが強すぎる、といった状況でスポンジフィルターは活躍します。
スポンジフィルターの3つのデメリット
スポンジフィルターにはデメリットもあります。
- 見た目がちょっと目立つ
- 音がする
- 水草水槽とは相性が悪い
この3つですね。
見た目がちょっと目立つ
スポンジフィルターのスポンジは結構大きいです。
レイアウトなどで隠すのもちょっと難しいくらいの大きさ。
そのため、水槽の中で目立ってしまいます。
音がする
エアーポンプを動力としているため、ポンプの「ぶーん」という動作音がしてしまいます。
また、泡のはじける音も聞こえます。
エアーポンプや泡のぶくぶくという音がしてしまうので、寝室など静かな環境で使うと気になってしまう場合も。
水草水槽とは相性が悪い
メリットの項で紹介しましたが、スポンジフィルターには、基本的にエアレーション効果があります。
水草水槽では二酸化炭素を添加している場合が多いですよね。
ですが、せっかく添加した二酸化炭素が、エアレーションの影響で抜けていってしまうことに。
そのため、水草水槽との相性はあまり良くありません。
スポンジフィルターを使うときの3つのポイント
スポンジフィルターを上手に使うために気をつけると良いポイントを3つ紹介します。
メンテナンスの方法に注意
スポンジフィルターのメリットのところで、手入れはスポンジを軽く洗う程度と紹介しました。
その理由は、スポンジに棲みついているろ過バクテリアを残すためです。
スポンジフィルターのろ過能力を支えているのは、スポンジに棲みついたバクテリアですので、綺麗に洗ってしまうとろ過能力が落ちてしまいます。
また、水道水に含まれるカルキでもバクテリアはダメージを受けます。スポンジを掃除するときは、水槽から取ってきた「飼育水」を使って洗うと良いですよ。
2個使いで安定感アップ
上であまり洗わなくても良いと書きましたが、長く使っているとどうしてもスポンジは目詰まりしていきます。
せっかくバクテリアが棲みついていても、通水性がおちればバクテリアも活躍することができません。
となると、定期的にしっかりとした掃除をすることは避けられませんし、スポンジがダメになって交換することもありますよね。
そんな時、ろ過能力をガクッと落としてしまわないようにするポイントがあります。
そのポイントとは、スポンジフィルターの2個使いです。
スポンジフィルターを2個使って、時期をずらしながらメンテナンスすることで常にある程度のろ過能力を維持することができるんです。
水質の維持にはかなり効果的ですので、ぜひ試してみてくださいね。
水流の強さは排水口の高さで微調整できる
泡と水が出てくる排水口の高さを変えることで、水流の強さを微調整することができます。
排水口を水面より高い位置にすることで水流を弱くすることができます。(その分ろ過能力も下がりますが)
スゴい効果があるわけではありませんが、水流をとにかく弱くしたいというときは試してみてください。
スポンジフィルターと相性の良い生体
スポンジフィルターと相性の良い生体の代表としては
- シュリンプ
- グッピー
- メダカ
- アピストグラマ
などがいます。
メリットの項目でも書きましたが、スポンジフィルターの特徴はやさしい水流と、稚魚や稚エビを吸い込みにくいことです。
そのため、グッピーやエビの仲間など繁殖を楽しむ生体と非常に相性が良いです。
レッドビーシュリンプやアピストグラマといった生体を飼育している人には、スポンジフィルターを愛用している人も多いのではないでしょうか。
上記の生体以外にも使用感は悪くなく、金魚や熱帯魚全般でメインやサブのフィルターとして使っていけますよ。
ただし、水草水槽に関してはちょっと相性が悪いので注意してください。
初めての方におすすめのスポンジフィルター
初めてスポンジフィルターを使ってみるよーという方には、テトラさんから販売されている「ツインブリラントフィルター」がおすすめです。
スポンジフィルターと言えばブリラントという方も多く、とても人気のあるフィルターですね。
スポンジの目が細かく稚魚を吸い込むことなく、高い生物ろ過能力を発揮してくれます。
また、スポンジが簡単に外れて掃除しやすいのもポイントですね。
さらに、標準でスポンジが2個装着されているため、交互にメンテナンスすることで掃除によるろ過能力の低下を抑えることができます。
安価で使いやすく、性能もばっちりですので、スポンジフィルターを初めて導入するよって方にイチオシの商品です。
ひとつ難点があるとすれば、パイプやキスゴムが緑色なところ。この色合いが気になるという方がいらっしゃるかもしれません。
スポンジフィルターの特徴や使い方のまとめ
今回はスポンジフィルターの特徴やメリットとデメリット、使い方などをご紹介しました。
最後に簡単にスポンジフィルターの特徴をまとめると
- 値段が安く、ろ過能力は高い
- メンテナンスが簡単
- 稚魚や稚エビなどの飼育と相性が良い
- 大きくて水槽内で目立つ
- 水草水槽とは相性が悪い
となります。
とにかくコストパフォーマンスが良くて、メンテナンスも楽とメリット抜群のフィルターですね。
ただ、見た目の主張が激しく、二酸化炭素の添加とも相性が悪いので、水草を綺麗にレイアウトする水槽には向きませんね。
良くも悪くも生体向けのフィルターといったところでしょうか。
特に繁殖を目的とした「ブリーディングタンク」では圧倒的な強さを発揮してくれますので、ぜひ活用してみてくださいね。
関連記事